【けいおん】唯「こんな歌詞考えてきました!」 律「どれどれ」フムフム
君がそばにいるだけでいつも勇気もらってた
律「・・・」
唯「どうかな?」エヘヘ
澪「い、いんじゃないか」
律「う、うん。唯いいんじゃないか?」
唯「ほえ?みんな変だよ?」
紬「ゆ、唯ちゃんお茶にしない?」
律「賛成ー!ムギお茶入れてくれ?」
唯「?」
唯「あれ皆は帰らないの?」
律「おぅ!期末がヤバイから澪に教えてもらうんだぞー!」
唯「りっちゃん抜け駆け!けど私帰らないと憂が心配するからまた明日ね!」
律「寄り道するなよー!」
唯「フンス!また明日ねー」
バタン
律「帰ったな。」
澪「あの歌詞ってさぁ、憂ちゃんのことだよな?」
律「あぁ。」
紬「唯ちゃん・・・。」
ガヤガヤ
律「唯。話があるんだけど。」
唯「りっちゃん隊員なんでしょうか!」
律「ちょっと中庭に行こうよ。」
~中庭~
律「唯、憂ちゃんのことなんだけどさ」
唯「ん?憂がどうかしたの?」
律「憂ちゃんが亡くなって半年だろ?皆でお墓行こうと思ってさ」
律「唯・・・。」
唯「りっちゃん大丈夫?そんな冗談いくら私にだって通用しないよ」アハハ
律「唯!!」
唯「わかってる・・。」
律「・・・」
唯「もう少しこのままにして欲しいんだよ。」
律「一人で大丈夫なのか?」
唯「憂がいるからね!」
律「ゆ、ゆい。」
唯「もちろん、お空にいるって意味だから安心して!」
律「あぁ。わかった。」
澪「唯大丈夫かな。」
紬「唯ちゃんは自分のせいで憂ちゃんが亡くなったって責めてたから。」
~回想シーン~
登校中
憂「おねーちゃん!カバン忘れてるよー」モゥー
唯「忘れてたー」エヘヘ
唯「!」
キキーッ
唯「憂危ない!」
ドン
運転手「う、うん?」
唯「う~い~」ウワーン
澪「たしか飲酒運転だったんだよな。」
紬「えぇ。だから唯ちゃんのせいじゃないのに、自分がカバンを忘れなきゃ、もっとしっかりしてればって自分を責めてるのよ。」
律「生きるってなんなんだろうな。」
唯「憂・・・。私はいいお姉ちゃんじゃなくてごめん。ごめん・・・。」
唯「私がしっかりしてれば憂は普通に恋愛して結婚して楽しい人生をおくれたのに私のせいで・・・。憂じゃなくて私が事故にあえばよかったのに・・・。」
唯「少し疲れたから寝るね。」
~夢の中~
憂「お姉ちゃん!」
唯「う、憂?」
憂「お姉ちゃんのせいじゃないよ。私はお姉ちゃんがお姉ちゃんで本当によかった!後悔なんてしてないし、これからもお空からお姉ちゃんを見てるからね!」
唯「憂!行っちゃやだよー!」
憂「私はずっとお姉ちゃんのそばにいるから安心してね!」ニコッ
唯「う~い~!」
唯「う~い~。ハッ!夢か・・・。憂に会いたいよ。憂がいないと謝れないよ。憂の声が聞きたいよ。憂がいてくれるだけでいいのに・・・。」グスッ
~軽音部部室~
澪「唯、これを聴いてみてくれないか?」
唯「ん?」
紬「唯ちゃんのこの前の歌詞にメロディーをつけてみたんだけど・・。」
♪♪♪♪♪~♪♪~♪♪♪
紬「ど、どうかしら?」
唯「ありがとうムギちゃん。この曲にタイトル付けなきゃね」グスッ
律「U&Iってどうかな?」
唯「U&I?」
律「うん。憂ちゃんのUと憂ちゃん、唯に共通する「い」でIを付けてみたんだ。」
澪「この曲は憂ちゃんと唯の2人で1つの曲って意味なんだ。」
唯「み、みんな。」
律「そうと決まれば練習だぁー!」
♪♪~♪♪♪~♪♪
澪「だいぶ合ってきたな。」
唯「皆にお願いがあるんだけどさ。」
律「ん?」
唯「あのさ、この曲を新歓ライブで歌っていいかな?」
紬「もちろんよ!」
澪「唯・・・。」
唯「なんかしんみりしちゃうけど、この曲を聴いて新入生が入ってくれたら、きっと憂も喜んでくれると思うんだよね。」
律「よっしゃー!新歓ライブまで日にちが無いから練習だぁー!」
唯・澪・紬「おーー!」
唯「新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。放課後ティータイムです。私には妹がいました。憂って言います。憂はしっかり者でいつも私に勉強を教えてくれたりご飯を作ってくれました。どっちかって言うと私が妹みたいな感じでした。」テヘヘ
澪「唯・・・。」
唯「本当は、みなさんと同じ桜ヶ丘に入学する予定でしたが事故でこの世を去りました。だから、精一杯の感謝の気持ちを歌に込めて憂のいる青空に届けたいと思います。それでは聴いて下さい。」
唯「U&I!!」
♪♪~♪♪♪♪~♪
新入生「ワーワー」
律「終わったな!」
澪「よ、よかったよな!?」
唯「うん。すごくよかった!」
紬「もし新入生が来なくても私達だけで放課後ティータイムをやりましょう!」
律「だな!」
バタン!
澪「ゆ、唯どうした?」
唯「なんだか頭が重くて、眠たくて、なんだろう。」
律「唯~!どうした?」
澪「唯!!しっかりしろ?」
紬「唯ちゃん!!!」
唯「ん?ここは?」
憂「お、お姉ちゃん!!せ、先生呼んでくるね!」タッタッタッ
唯「憂?ここは天国なのかな?」
医師「平沢さん、ここがどこかわかりますか?」
唯「天国ですか?」ほぇ
医師「病院ですよ。あなたは1週間前に事故でこの病院に運ばれて来たんです。」
唯「私が事故?」
医師「あと少ししたら精密検査をしますのでまた後で。」
憂「お姉ちゃんー!!」ウワーン
唯「憂?本当に憂なんだよね?」
憂「うん。私が車にぶつかりそうになった時にお姉ちゃんがかばってくれて・・・。」
憂「お、お姉ちゃん?」
唯「憂が生きててくれてよかったよー!」ウワーン
憂「それは私の台詞だよ・・」グスッ
律「そろそろいいかな?」オホン
澪「唯~!よかったー!心配したんだからなー!!」
紬「唯ちゃん。本当によかった・・」
唯「みんな・・・。」
澪「憂ちゃんが歌詞を書いたんだよ!」
律「しかも、放課後ティータイムとして憂ちゃんが新入生なのに新歓ライブで歌ったんだぞ!」
紬「唯ちゃん、聴いてみて!」
♪~♪♪♪~♪♪
律「どうだ?いい曲だろ?」
唯「・・ってる」グスッ
律「ん?」
唯「この曲知ってる・・。憂の歌が私に届いてたんだね・・・。」グスッ
律「唯、退院したらさぁこの曲を皆で歌おうぜ!」
紬「どこで歌う?」
律「それはもちろん決まってるだろ!」
唯・憂・律・澪・紬
「青空の下で!!」
~fin~
唯「憂~。明日の洋服準備した~?」
憂「うん♪こっちはお姉ちゃんの洋服だよ!」
唯「さすが私の妹!」オオー
憂「お姉ちゃんも大学四年生なんだからもうちょっとしっかりしないとね!」
唯「えへへ」
憂「明日楽しみだね♪」
唯「大学一年の時に会って以来だから三年振りかぁー。楽しみだなー」エヘヘ
憂「寝坊しないように今日は早く寝なきゃだね!」
唯「ほい!」
唯「ほぇ~。大きな会場だね~。」
憂「こんなに大きいなんて……。」
律「おーっす唯~!」
唯「あっ!律ちゃん澪ちゃん!」
律「ムギが遅刻なんて珍しいな。」
紬「ここにいるわよ♪」
澪「ム、ムギか!すごい派手な服だったからわからなかったよ!」
紬「だって今日は梓ちゃんのコンサートの日でしょ♪」
唯「チケットがあずにゃんから届いてビックリしたけどね!」
澪「そうだよなぁ。私達がバンド辞めてしばらくしてから、いきなりデビューだったからな。」
唯「そろそろ中に入ろうよ!」
澪「あぁ。緊張するな。」
律「なんで澪が緊張するんだよ!」
澪「だって梓に会うんだぞ?」
紬「昔はいつも会ってたじゃない」フフフ
憂「あずさちゃん元気かなぁ~♪」
唯「楽屋こっちからみたいだよ!」
唯「ほえ?これ見せればいいって言われたんですけど」
関係者pass
スタッフ「関係者ですね。ではお入りください」
唯「ををを!なんか芸能人みたいだね!」フンス!
律「唯!見てみろ!ジュースがタダだぞ!」
唯「おー!ここは天国ですな律ちゃん!」
澪「ごめん!トイレ行ってきていいかな?」
律「私達はここのベンチに座ってるからなー!」
澪「あぁ、悪い。」
澪「ふぅ。しかし緊張するなぁ。」
~洗面台付近~
?「聞いた?今日さぁ中野の先輩達くるらしいよ!」
?「だから中野の奴、張りきってたのか~!」
?「朝からテンション高かったから、そうとう嬉しいんじゃないの?」
?「私も早く中野が憧れてた先輩見てみたいな!」
ガチャ
澪「あっ。どうも。」
?「お疲れ様でーす♪今日はよろしくお願いしまーす♪」
澪「は、はぁ。失礼します」タッタッタ
?「新しいスタッフさん?」
?「わかんないけどカッコイイ人だったね!」キャッ
タッタッタ
澪「りーつ!」はぁはぁ
律「おかえり~!」
澪「梓のバンドのメンバーにトイレで会っちゃったよ!」
律「落ち着け、落ち着け!」
澪「テレビで見るより可愛かったなぁー!」
律「ミーハーか!」
唯「楽屋こっちだよー!」
唯「緊張するね!」
律「そうか?失礼します~」ガチャ
~アップルスター楽屋内~
梓「あっ!」
律「おーっす梓ー!」
澪「やぁ梓!」
紬「こんにちは梓ちゃん!」
憂「久し振り♪」
唯「あーずーにゃーん」ガバッ
梓「ゆ、唯先輩離れてくださいよ~」ジタバタ
唯「三年間振りの充電だよ~」スリスリ
メンバーA(以下A)「はじめまして」クスクス
メンバーB(以下B)「どうも!」
澪「は、はじめまして」ペコッ
A「あーっ!さっきの人!!」
A「トイレで会ったの!カッコイイなぁーってBと話してたんだよねー!」
澪「あ、秋山澪ですどうも」ペコッ
~アップルスター楽屋内~
梓「んで、最後に同級生だった憂!」
憂「みなさんにお会いできて嬉しいです。いつも梓ちゃんがお世話になってます。」
A・B「な、中野。憂ちゃんは唯さんのお姉さんだっけ?」
梓「妹・・・」ハハハ・・
スタッフ「そろそろ始まりますので準備お願いしまーす!」
梓「あ、はい!」
A・B「じゃあ、また後で!」
澪「頑張ってください!」
A・B「秋山さんこそ♪」
澪「え?」
スタッフ「アップルスター入りまーす!」
律「なんで澪が頑張るんだ?」
澪「さぁ?」
唯「あれ?このチケット席ないよ?」
律「えーっ!じゃあ、この楽屋のモニターで見るしかないのかよー!」
憂「梓ちゃんどうしたんだろ。」
梓「こんにちわー!それでは聴いてください!レイニーダンス!」
♪♪♪♪~♪♪~♪♪♪~♪♪
ワーワー
~楽屋~
唯「あずにゃんすごい人気だね!」
律「すごいよなー。」
澪「確かにすごい。」
紬「私達も音楽続けてればここにこれたのかしら?」
宅配「こんちわー。お届け物です」
憂「はい!」
唯「憂、それなに?」
憂「えっと・・・」
唯「ギー太!!」
澪「エリザベスまである。」
紬「私のキーボードもあるわ!」
律「私のスティックもある。って私だけスティックだけかー!」
澪「憂ちゃん何か知ってるのか?」
憂「じ、じつは・・」
電話
憂「なんでお姉ちゃん達の楽器を?」
梓「ごめんね憂。先輩達に確かめたい事があって!」
憂「確かめたい事?」
梓「今は言えないけど・・。」
憂「わかったよ梓ちゃん。」
梓「憂ありがとう~。」
律「なるほどな。確めたい事ってなんだ?」
澪「まさか、ライブが終わってからセッションするとか!」
律「ありえるなぁー。」
紬「ちょっとモニターみて!」
梓「今日、この会場に私の先輩達が来てくれてます!先輩達の背中を見て今の私がいます。先輩達が就職のために音楽を辞めるって聞いてショックでした。私は先輩達に追い付きたかったのに・・」グス
~楽屋~
澪「あ、あずさ。」
~会場~
梓「もし、先輩達がまた音楽を続けるなら私はこのメンバーを脱退します。」
ファン「えーー!」
梓「とっても身勝手な事だと思います。A・Bにもデビューする時にお願いしていました。私はどうしても放課後ティータイムで音楽がやりたいんです!」
律「どうする?」
澪「出来るわけないだろ!梓にはこれだけのファンがいてA・Bのメンバーもいる。」
律「だよな。」
唯「あずにゃんと音楽やりたいけど、さすがに今は・・」
紬「そうよね。」
梓「先輩達!私は絶対に放課後ティータイムじゃなきゃ嫌です!ステージに来てください!」
A「中野、ふわふわ時間いくよ!」
梓「うん!」
♪♪~♪♪♪~♪~♪~
唯「ふわふわ時間・・・」
律「懐かしいなぁ」
澪「あずさ・・。」
紬「梓ちゃん。」
スタッフ「放課後ティータイムさんどうしますか?こっちは準備出来てます」
律「なぁみんなー、せっかく就職決まってたけどちょっとステージに遊びに行かないか?」
唯「りっちゃん・・」ウルウル
澪「部長命令か?」
律「部長命令だ!」
澪「なら仕方ないよな。」クスッ
紬「梓ちゃんはずっと私達と同じ空を見て信じてたのね。」
律「行こうか!」
唯・澪・紬
「うん!」
♪~♪♪♪~♪~♪
A「このギターの音は・・」
B「このベースは・・」
梓「・・・」グス
唯「あずにゃん、私についてきなよ!」フンス!
梓「はい!」ニコッ
憂「お姉ちゃんー!カッコイイよー!」
澪「あずさ、実はみんなで話し合ったんだけどなA・B達もメンバーに入れたらどうだ?」
A「あの、私達は本当は音楽を辞めたいって言ってたんです。」
澪「え?」
A「中野が辞めるなら放課後ティータイムとセッションしてから決めてって言われて・・・」
梓「A・Bは本当にやめちゃうの?」
A「こんなに楽しい音楽久し振りだったし、こんな楽しい音楽が毎日出来るなら辞める理由なんてないよ!」
B「だね!」
A「でも、私達がいて迷惑じゃないですか?」
律「メンバー確保ー!!」ガバッ
A・B「キャッ!!」ドサッ
梓「律先輩らしいですね~」アハハ
梓「へ?わわわ」ドサッ
紬「ふふふ。懐かしい光景ね」
澪「梓、何か落ちたぞ?」
唯「四つ葉のクローバー・・・」
梓「あのー、そ、それは。」
唯「クスッ」
唯「あずにゃん、今度は六つ葉のクローバー探さなきゃだね!」
梓「はい!」クスッ
律「よーし!夢は武道館だー!」
梓「律先輩!ここ武道館ですよー!」
アハハハ
~~~fin~~~
けいおん!10周年再放送なので、明日以降も貼っていきます。
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