2. ウランメダン号(Ourang Medan)
(Credit:the vintagenews)
1947年6月、イギリス船シルバースターの士官は、不気味な信号を拾います。
「全ての船員が横たわって死んでいる。」「みんな死んだのかもしれない。」「私もきっと死ぬ。」などのメッセージで、オランダの貨物船、
ウランメダン号がマラッカ海峡から送っていました。
シルバースターの船員がウランメダン号の船内に向かうと、
痛みをこらえた表情で亡くなっている船員の遺体が散らばっており、犬までも死んでいたそうです。
不思議なことに遺体に傷はなく、争ったような形跡もありませんでした。シルバースターの船員が調査を始めようすると、船内は煙の臭いが漂いはじめたため、船員たちは自分たちの船に戻ります。
その直後、船は爆破し、海面には船の破片だけが残りました。ウランメタン号が日本製の生物兵器を積んでいたなどの噂もありますが、実際のところ何もわかっていません。
3. フライング・ダッチマン号(Flying Dutchman)
フライング・ダッチマン号は、オランダで人気の民話で、何年もの間、喜望峰を通る船員たちの間で呪われた船として語られてきました。ドイツ船がフライング・ダッチマン号を目撃しており、実際に存在した船であるといわれています。
フライング・ダッチマン号の民話は19世紀に登場します。ある船の記録によると、帆が広がっていたフライング・ダッチマン号が嵐の中から突如として現れたそうです。別の船は、フライング・ダッチマン号が赤い光を出していたと証言しています。
4. オクタビウス号(Octavius)
(Credit:the vintagenews)
1761年、
オクタビウス号は中国で貨物を積み、ロンドンに向けて出航しました。船長は
北極圏を通過して近道することを思いつきます。しかし、この判断が失敗となるのです。船は13年もの間、消息不明となります。
1775年、捕鯨船ヘラルドが凍った海に浮かぶオクタビウス号を発見します。ヘラルドの船員が乗り込むと、
デッキで凍死しているオクタビウス号の船員を発見しました。また、
船長は直立したまま凍死しており、1762年の日付で記録を書いている最中に亡くなったとされています。ヘラルドの乗組員が立ち去った後は、誰もこの幽霊船を見ていません。
5. ヤング・ティーザー号(Young Teazer)
ヤング・ティーザー号はとても速い海賊船でした。1813年、カナダのマホーンベイで追い詰められた時、付近を襲撃しています。その後、
ヤング・ティーザー号は爆発しました。
火を持っていた船長が目撃されているため、海賊たちは捕まるよりも自殺を選んだのかもしれません。爆発が起こった6月27日になると、毎年、マホーンベイで
謎のオレンジ色の光が目撃され、夜霧に響く船員の叫び声が聞こえるそうです。
6. エリザ・バトル号(Eliza Battle)
1858年3月1日、ミシシッピとアラバマの間を流れるトンビクビ川で、巨大蒸気船
エリザ・バトル号が炎上する事故が起こりました。この事故によって33名が死亡しています。船には大量の木綿が積まれていました。
事故が起こった3月1日は強い北風が吹いており、何らかの原因により木綿に火が移ってしまったようです。船は一瞬で炎で包まれ、乗組員と船員は川へ飛び込みました。今でも
炎に包まれる船が目撃されたり、助けを求める犠牲者の声が聞こえたりするそうです。
7. SSバレンシア号(SS Valencia)
1906年、SSバレンシア号はカナダ・ブリティッシュコロンビア州の沖合て暴風雨に巻き込まれました。
乗客108人のうち、37人は救出されましたが多くの人が亡くなっています。この事故以降、SSバレンシア号は幽霊船として語り継がれることになりました。
1910年、シアトルタイムズが
SSバレンシア号に似た「幻の船」の存在を報じます。他にも、ガ
イコツが乗った救助ボートを目撃した漁師の証言などもあるそうです。
1933年、バークレーサウンドで、SSバレンシア号の救助ボートの一つが空っぽの状態で見つかっています。
何年にも渡って海を漂流していたにも関わらず、ボートに傷はなかったそうです。発見されたボートの一部が、現在、ブリティッシュ・コロンビア海洋博物館に展示されています。
8. レディー・ロヴィボンド号(Lady Lovibond)
(Credit:Historic Mysteries)
1948年、バレンタインデーの直前、
レディー・ロヴィボンド号は船長のハネムーン旅行で航海していました。しかし、船長にとっては悲しいことに、親友が花嫁に恋心を抱いていたのです。親友は嫉妬して、イギリス海峡のグッドウィン・サンズに
船を座礁させ、船上で全員を殺害しました。
それ以来、この
幽霊船にまつわる多くの目撃談が報告されています。エデンブリッジの船長は、レディー・ロヴィボンド号と思われる船とグッドウィンサンズ沖で衝突しそうになったと報告しました。他の船の船長も似たような体験をしているそうです。
最初の目撃から50年経っても船の目撃は続いており、その度に救助隊が派遣されるものの何も見つかっていません。
9. MVジョイタ号(MV Joyita)
1955年、MVジョイタ号は帰国予定から5週間後、コースから600マイル離れた太平洋上で発見されました。遭難信号などは発信されておらず、悪天候に遭遇した形跡もありませんでした。
船内には腐敗臭がしていましたが、死体などは発見されませんでした。デッキでは医者のカバンが見つかっており、血のついた包帯が散らばっていたそうです。パイプが何らかの原因で腐敗し、無線機が使えなかったのではないかという可能性はありますが、いまだに多くの謎を残しています。
10. キャロルA・ディアリング号(Carroll A. Deering)
1921年1月29日、ルックアウト岬沖で稼働していた灯台船が
キャロルA.ディアリング号を目撃した時、キャロル号はハンプトン・ロード港からバルバトスに向かっていました。
灯台船の船長はキャロル号に違和感を感じます。
キャロル号の船員は無事に見えましたが、デッキでウロウロしており、船長と思われる人が灯台船の船長にキャロル号のイカリがなくなったと話してきたのです。
2日後の1月31日、海上警備隊が座礁しているキャロル号を見つけます。キャロル号には救助ボートがなく、デッキは水浸しだったそうです。調査を進めると、
救命ボートやイカリだけでなく重要書類や備品、私物などがすべて船内から消えていたそうです。色々な説があるようですが、バミューダートライアングルが関係するのではないかと推測する人もいます。
幽霊船の真相
有名なメアリー・セレスト号以外にも謎を残した幽霊船は数多くあるようです。一体何が起こったのか・・・。果たして真相が明らかになる日は来るのでしょうか。