image credit:Facebook
春といえば、動物たちにとっては恋の季節であり、新しい命が生まれる季節でもある。動物園などでもベビーラッシュがはじまるわけだが、それは野生下においても同じなんだ。
そんなわけで、今回は10万件以上シェアされた、とあるFacebookの投稿をご紹介したいと思う。
「お願いだから誘拐しないで!」と書かれた子ウサギの写真とともに「野ウサギの巣」に関する豆知識が書かれ、注目を集めているんだ。
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生き物の巣というと、都会の日常生活ではツバメかハトか、アリくらいしか出会わないのだけれど。お国によっては裏庭に野ウサギが巣を作ることもあるようで、春はまさに「ウサギシーズン」となるらしい。
しかし野ウサギの赤ちゃんというのは、実はもっとも「誘拐」されやすい動物なのだそうだ。誰に誘拐されるかというと、そう。我々ニンゲンだったりする。
もちろん、悪意があってのことではない。「母ウサギに捨てられた子ウサギだ」と勘違いして、つい子ウサギを “連れ去って” しまうニンゲンが後を絶たない、ということのようだ。
この時期は、動物保護センターにも多数の子ウサギが持ち込まれるらしい。しかし、それは本当に助けを必要としている子ウサギなのだろうか?
ウサギの母親はとても浅い穴を掘って巣を作る。そのため、芝刈りをしたり、レーキで落ち葉などをかくと、いとも簡単に見つかってしまう。
ここでニンゲンがやるべきことは「何もしない」こと。子ウサギだけが巣穴に取り残されているように見えても、とりあえずそっとしておく。
というのも、ウサギの母親は、日に2〜3度ほどしか巣に帰らないからだ。それも決まって、日が暮れた直後か夜明け前。
ニンゲンが巣穴を見つけるタイミングだと、母ウサギがいないことのほうが普通なのだそうだ。
かといって、もし本当に母ウサギに捨てられた子ウサギだったら?
それを簡単に判別する方法がある。見つけたウサギの巣のまわりに、小麦粉を円状にまく。あるいは、麻ヒモなどで、○×ゲームのようなマス目を作り、巣を囲う。
翌日になって、小麦やヒモで作ったしかけが崩れていたら、母ウサギが戻ってきた証拠というわけ。もし母ウサギが戻った痕跡がなければ、子ウサギを保護してあげると良いそうだ。
また、子ウサギの目がパッチリと開いていて、10〜12センチほどのサイズであれば、これまた保護する必要はない。その子はすでに、自立できるくらいに成長しているからだ。
見つけた子ウサギを保護する必要がない場合は、暗くて静かな場所にはなしてあげよう。
ウサギは、根本的に “捕食される側” の生き物だ。だからニンゲンに見つかると、じっとしていることもあるが、それはものすごくおびえているからにほかならない。
困っている動物を助けてあげることは必要だけど、この時期の子ウサギたちに限っていえば、基本的には「ほうっておくのがベスト」ということのようだ。
折りしもイースターシーズン。かくれんぼウサギを追っかけるイベントがそこかしこで行われているけれど、野生のウサギさんをみつけたときは、そっとしておいてあげようね。
written by momo
※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。
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コメント
1. 匿名処理班
害獣やぞ(小声)
2. 匿名処理班
よく考えたら、常に親が寄り添っている訳じゃないのは当然。
何でもかんでも人間の基準で行動しちゃいけないってことね。
彼らは自然の中で生きている、文字どおり"野"うさぎなんだし。
3.
4. 匿名処理班
これからレジャーシーズンだし山や森に行くことも有るだろうから
万が一見つけてもそっとしておくことを頭の片隅にでも入れた置くといいかもねえ
5. 匿名処理班
連れ去られたウサギのオズワルドは
ようやく故郷に帰ることができたとさ。
6.
7. 匿名処理班
穴掘るからねえ…
8. 匿名処理班
人間のエゴって怖いね
野生動物への畏敬の念を忘れないようにしたい
9. 匿名処理班
牧場などではウサギの穴に足を取られて骨折して死んでしまう牛や馬や羊などの家畜もいるので駆除対象になっている。
ちなみにフランス人やイギリス人が一年間に食べているウサギ肉の一人当たりの量は日本人が一年間に食べている鶏肉の一人当たりの量とほぼ同じだったりする。
10. 匿名処理班
>>1
かわいいは正義だからね、仕方ないね
11. 匿名処理班
ウサギほど平和的な動物はなかなか居ないよ。
ウサギを怖がらせないように、可能ならばできるだけ距離を置くべき
12. 匿名処理班
日本でもようやく最近「巣立ち雛の持ち去り注意」の呼び掛けなんかを見るようになったね。
悪気がないとはいえ、知らずに可哀想なことをしないで済む為にもこういうのは広めていこう!