506 名前:癒されたい名無しさん[sage] 投稿日:05/01/18 17:57:58 ID:jzt5sFDG
5年前のこと。
妹が短大を中退した。
たいした理由はなく、なんとなく短大をサボりがちになって
このままでは2年間で卒業できないのが明らかになったから。
かなり無理して妹の学費を用意した父は激怒。
妹は家を出て行くように言われた。
それから2週間で妹はアパートと契約社員で雇ってくれる会社を探し、
家を出て行く準備を整えた。
その間、父と妹はほとんど口をきかなかった。
妹が家を出る前の日の夕食はオムライスだった。
母は私と一緒に夕食の準備をしながら妹にいった。
「お父さんの手前、赤飯を炊くのはできないから
オムライスにしたの。赤いごはんは同じでしょ。
自力で会社も探して引越しの準備もして、偉かったね。
これはあんたのちゃんとした門出なんだから
お母さんはお祝いするわよ」
妹はすこし泣き、その日オムライスを2皿食べた。
父はオムライスを食べなかった。母の意図がわかったらしい。
去年、妹が結婚相手を連れて帰ってきた。
父は何事もなかったかのように妹と婚約者を歓迎した。
そして、札束の入った封筒を妹に渡して言った。
「お前の短大の学費が1年分余っていた。
好きに使え」
その日はまたオムライスだった。
5年前のこと。
妹が短大を中退した。
たいした理由はなく、なんとなく短大をサボりがちになって
このままでは2年間で卒業できないのが明らかになったから。
かなり無理して妹の学費を用意した父は激怒。
妹は家を出て行くように言われた。
それから2週間で妹はアパートと契約社員で雇ってくれる会社を探し、
家を出て行く準備を整えた。
その間、父と妹はほとんど口をきかなかった。
妹が家を出る前の日の夕食はオムライスだった。
母は私と一緒に夕食の準備をしながら妹にいった。
「お父さんの手前、赤飯を炊くのはできないから
オムライスにしたの。赤いごはんは同じでしょ。
自力で会社も探して引越しの準備もして、偉かったね。
これはあんたのちゃんとした門出なんだから
お母さんはお祝いするわよ」
妹はすこし泣き、その日オムライスを2皿食べた。
父はオムライスを食べなかった。母の意図がわかったらしい。
去年、妹が結婚相手を連れて帰ってきた。
父は何事もなかったかのように妹と婚約者を歓迎した。
そして、札束の入った封筒を妹に渡して言った。
「お前の短大の学費が1年分余っていた。
好きに使え」
その日はまたオムライスだった。