233「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰りました」。2007年、天皇陛下は大津市で開かれた「全国豊かな海づくり大会」の式典で驚きの発言をされた・・





琵琶湖の在来魚を減らすほどブルーギルが異常繁殖した事態に「心を痛めています」と後悔の思いを明かした。発言の舞台裏には何があったのか。関係者の証言から振り返る。

陛下は皇太子時代の1960年、訪米先のシカゴ市長から贈られたブルーギルを日本に持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈された。魚類学者らには知られた話だったが、陛下自身が公の場で語るのは海づくり大会が初めてだった。

「実は、大会の告知ポスターからブルーギルを外したんです」。

滋賀県の海づくり大会準備室長だった東清信さん(64)=現びわ湖放送社長=は語る。琵琶湖を泳ぐブラックバスの写真を用い、在来魚が食べられる被害をPRしたが、同じ「厄介者」のブルーギルは写っていない。「陛下との関係を考えると、避けた方がいい」と配慮した。


・全国豊かな海づくり大会(2018年)



大会3カ月前の07年夏、準備室は宮内庁の求めに応じて、陛下の「お言葉」に関する県の原案を出した。在来魚の漁獲量回復を願う内容で、ブルーギルには触れなかった。

式典2日前の11月9日午後10時半ごろ、宮内庁から県に「お言葉」の原稿がファクスで届いた。帰宅していた東さんは職員から「どうしましょう」と連絡を受けた。思いもよらぬブルーギルの記述があったからだ。「琵琶湖に迷惑を掛けた、と陛下が謝ろうとされている」と仰天した。

宮内庁は陛下が来県する翌日の昼までに、事実誤認がないか確認するよう求めていた。準備室は深夜に県幹部に連絡を取り、ブルーギルの記述への対応を協議した。「ここまで言っていただくのは忍びない。削除の意見を伝えては」との声もあったが、最終的には翌朝、「この通りで大丈夫です」と回答したという。

そして11月11日。陛下は式典に出席した1300人の前でブルーギルを持ち帰ったと語られた。「当初、食用魚としての期待が大きく、養殖が開始されましたが、今、このような結果になったことに心を痛めています」

会場では「おー」というどよめきが上がった・・

・詳細は(source: 京都新聞 - 天皇陛下のブルーギル「持ち帰り謝罪」発言 舞台裏を証言


・外来生物の侵攻 ブラックバス・ブルーギル



・陛下がお持ち帰りになったのは水産庁研究所まででしょう。そこから先いずこかの湖沼に放流したのは研究員。水産庁も合わせて声明を出したほうが良かったかもしらんね

・これって陛下がそこまで責任を感じる必要がないでしょ。その後にブルーギルに関わった人間の方が間違いなく罪が大きいでしょ。

・まあ確かに失敗なんだが、結局は日本で食材として認知できなかったのが問題 要するに需要を見出せなかった我々にも責任はある 他国では食料として認知されてる国もあるというのに 日本在来の魚たちが美味すぎたのが原因かな 笑 でもバスもギルも美味しいらしいんだけどね 養殖しなおしてクセを無くす改良が出来れば産業として成り立つと思うんだがね

・みんな思っている。
「陛下のせいではない」と、
でも、象徴である自分が国民を欺く事は出来ない、正直に話す。と英断された事は、話された内容よりも大切な事であり、世界で一番歴史の古い日本という国の、まさに象徴となられるお方の行動であると思います。

・ブルーギルを持ち帰ったのは陛下でも、琵琶湖に放した訳ではないんであれば、謝罪するのは陛下じゃなく、放した無責任な人間だと思う。
でも、心を痛めていると、申し訳ない気持ちを認めて発言して下さる姿は、色々と見習わなくてはいけない上級国民が居ると思うと、平成の時代を支えてくれた天皇陛下がこのお方で本当に良かったとより一層思ってしまう。

・天皇陛下が常に日本や日本国民のことを考えてくださってきたことがよくわかる記事だった。天皇とはどんな存在なのかを海外の人たちに語るときに、とても難しい。でもこの話しをこれからはしようと思う。科学者であり、国を思う人であり、歴史を守る人であり、権力者ではなく国民に慕われる存在だということを伝えたい。


・両陛下が皇居外で“最後”の公務 沿道に大勢の人