『彼女、お借りします』ややこしすぎて頭が痛いけど、これがザ・人間なんです
彼女、お借りします 第1巻
実は、連載当初からすごく読んでいるマガジンのラブコメがあります。そうです「彼女、お借りします」です。なんと、累計190万部突破したみたいです(2019年5月8日の時点)。
そんな「彼女、お借りします」について、ついに来るか!?とワクワクする展開が来たと感じたので、感想レビュー書きます。以下、ネタバレ注意です。
「彼女、お借りします」とは?
週刊少年マガジン2019年20号 「彼女、お借りします」第87話より
「彼女、お借りします」はですね、2019年5月8日の時点で、単行本が第9巻まで発売中の”レンタル彼女”を題材にしたラブコメ。ダメダメ大学生がレンタル彼女を利用するところから始まり、レンタル彼女として出会った水原千鶴と運命的な繋がりを持ち、その後は元カノの七海麻美、別のレンタル彼女からの繋がりの更科るかや桜沢墨など、様々な女の子と交流していく作品。
マガジンには現在、ノリのノッててここの管理人も超絶大好きな「五等分の花嫁」という作品があります。「彼女、お借りします」が2017年32号から、「五等分の花嫁」が2017年36・37合併号からスタートと、連載時期はほぼほぼ一緒。こんなこと書くとアレなのですが、同時期に同じ雑誌でラブコメが始まった場合、どちらかしか生き残れないのが定説(とここの管理人は勝手に思っている)なのですが、どちらも人気作となって、気づけばマガジンの2大ラブコメとなりました。…いや、マガジンはそもそもラブコメ作品がかなり占めてるんで5大ラブコメくらいかもしれないですけどね。
単行本が190万部ということなので、人気は高いのですよ。たぶんアニメ化もすぐだろうなぁ…と思いつつも中々アニメ化がされないのは、”レンタル彼女”というどこか難しい題材だからでしょうか…なんて勝手に深読みしたり。
ちなみに「五等分の花嫁」と似ているという意味では、作者の前の作品がラブコメとか恋愛とは違う、つまりは畑が違うジャンルからやってきたということでしょうか。「五等分の花嫁」作者の春場ねぎさんはサスペンスホラー、「彼女、お借りします」の宮島礼吏さんは「AKB49〜恋愛禁止条例〜」。AKBとか恋愛禁止とか気になるワード入ってますが、実質これはスポ根だと思ってます。
どうしてこの作品に触れなかったのか
暇あれば感想を垂れ流すここの管理人が、どうして「彼女、お借りします」に触れなかったのか…。それは、どうしても主人公の木ノ下和也が好きになれなかったから。ダメダメ…優柔不断、大学生なんだけど親からもらったお金を食いつぶす、嘘つき…そしてレンタル彼女なのにおばあちゃんに紹介して、元カノとよりを戻したいのかレンタル彼女をレンタルじゃなく自分の彼女にしたいのか行動に出ず…。
まあ自分が一番納得できなかったのが、そんな和也のことを好きでいる、るかへの対応。どうしてこう…普通に付き合えないのか…。
ただ、最近ようやく気づいたんです。和也はダメダメかもしれないけども、それでもこれほど嫌悪感が強いのはどうしてか…自分と重ねてた部分があるんでしょうかね。同族嫌悪というわけではないですが、実際にレンタル彼女をお願いして、元カノのこととか新しい彼女のこととか考えたら、こうなんかグダグダになってしまうんでしょうね。でも、会いたいとかいう欲望には勝てないと。ザ・人間。
そして、ほかの子たちも結構ダメダメなんじゃないかとも感じる部分も…。千鶴はレンタル彼女のままでいようとしてて気持ちあんまハッキリさせずに和也を振り回しているように感じるし、元カノのマミは自分が気に入らないからと和也に近づく子に嫌なこと言って、一番まともそうな気がしてたるかも、よくよく考えたら相当拘束が厳しい子。そうなるともう天使は墨ちゃんしかいねェ。
まあとにかくですよ、みんな、ザ・人間なんです。人間味あふれてるんですよ。輝かしい素敵な恋愛をずっとできる人なんて、たぶん人口の10%もいないと思うんですよ。恋愛してなくて●●●●か●●●●へ●●しかない自分はもっと最低なザ・人間かもしれないけどね!
お誕生日で…
そんな「彼女、お借りします」に大きな進展がありました。和也の誕生日会でおばあちゃんらがいるんですけれど、そこに押しかけてきたのがるか。るかはおばあちゃんに猛アピールして、認められた本物の彼女になろうと頑張るわけなんですが、そこに千鶴が参戦。2人の修羅場が始まる…。
暴走気味なるかと、そのるかを止める千鶴の攻防。そして千鶴にガッツリおんぶにだっこしてもらってる和也。千鶴の巧みな話術とおばあちゃんが千鶴大好きさで、るかの暴走をストップさせて、この場はうまいこと切り抜けられそうになる…。
週刊少年マガジン2019年21・22合併号 「彼女、お借りします」第88話より
突然濃厚すぎませんか!?
千鶴の攻防に静かになってしまっていたるかが、和也と二人っきりになったときに…ついにやりおったわい!おもくそキスしちゃってた…。完全に、完全に一線を超えたな…。
もしこれが、おばあちゃんのいない場所だったらもう止まりませんよね。でもこの場では止まるしかない。しかしこういうバレたらマズイ状況ってことを考えると…たまりませんね、余計興奮してしまいまする。
彼女(仮)だけどレンタル彼女と繋がりがある和也。フラストレーションが溜まってついに…爆発させてしまったかー。正直ここまできたら、もう…千鶴との関係をなくしてるか一筋になるしかないって!
でも、それをさせてくれないおばあちゃん
さすがに和也も、このままではいけないと思ったわけですよ。どうすればいい…って悩んでるわけですよ。いやいやもうここまできたら普通に付き合いなさいよ!って思うわけなのですが、場所が場所なもんだから…。ただ、「ごめん」と思っているあたり、さすがに自分が悪いって強く感じたはずだ。なのできっと、和也も何かしら結論をここでズバっと言ってくれるに違いな…
週刊少年マガジン2019年23号 「彼女、お借りします」第89話より
いやおばあちゃん!?
これはさすがに…重すぎる。まだ彼女だっていうのに、レンタル彼女だっていうのに、なんなら和也のことが大好きな子が目の前にいるっていうのに、そこでレンタル彼女の千鶴に先祖代々の婚約指輪を渡すとか、普通じゃないって。タイミングの最悪さもあるが、そもそも一般彼女に渡すもんじゃねェ!普通に彼女だったとしても、ドン引きしませんかねェ…。
これはひどい…。さすがに千鶴もこれ受け取るわけにはいかないし、もし受け取ったらるかは精神的に相当追い込まれる。おばあちゃん何してくれてますの!…でも、これもリアルなザ・人間おばあちゃん。現代の子と50年前のころとは、恋愛観も違うわけですよ。
和也の本気が…
もはや最悪の展開に、ドン引きしてるここの管理人。だけどここで…あのダメダメだった和也が、本気を出す。ハッキリと結婚指輪は受け取れないと言った上で、別れを切り出す展開に。そう言えば…言えればよかったんだけどなぁ~…。
千鶴のおばあちゃんが倒れた。元々病院で調子の悪かった千鶴のおばあちゃんが、ここで和也の別れる発言キャンセラーになるとは思わなかった。
突然のシリアスモードに、自分もちょっと戸惑いを隠せません!千鶴のおばあちゃんと和也のおばあちゃんは仲が良くて、互いに孫が付き合ってるもんだと思い込んでる2人。そういうこともあって中々彼氏彼女じゃないということが言えなかったんですけれど、そこで千鶴側のおばあちゃんに一大事とかあったら、もうさ…話ややこしくなるって。
「彼女、お借りします」第6巻より
アカン…るかルートへ入るの確定かと思ったのに、まだややこしいことになりそうだ。はぁ…もう墨ちゃん見て癒やされるしかないな。
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