『ビッグコミックスピリッツ』連載、「風都探偵」の53話
一ヶ月ぶりの連載再開。物語はいよいよ佳境にさしかかります。
魔少年のもとにやって来た おやっさんと翔太郎。けれど少年はガイアタワーのインターフェイスから出ようとしない。琉兵衛の恐怖から逃れられないからだ。一方、翔太郎は少年が「地球の本棚」に入ってることを知る。そこで少年は悪に利用されてガイアメモリを作っていたとわかり、怒ったことを後悔するのでした。
少年を連れ出すには自分の意志で出るしかない。そのためには「彼の世界」に入らなければなりません。
どうやったのかというと、スカルのメモリの解放。スカルの力を使ってる間は死んだ状態と変わらない。その生死が曖昧な不安定な状態を利用して「地球の本棚」に入ったと私は予想します。
おやっさんは少年に語る。自分の判断でここを出ろ、そして己の罪を数えろと。これにハッとする少年。琉兵衛から言われるままにメモリを作ってきたけど、それは悪いことだとようやく知ったようだ。
更に名前が無いということで おやっさんはフィリップと名付けます。それは名探偵 フィリップ・マーロウから。自分の決断で推し量ることを期待してそう名付けたのでしょう。途端に精悍な顔つきになったフィリップ。もう言われるがままの人形ではない、強い意志が見受けられます。
こうして自らの意志で外の世界に出たフィリップ。さぁ後は脱出だけだ。けれどスカルになれなくなった以上はトランクケースのこいつに頼るしかない。だがそれはフィリップを戦いに利用するということ。それでは組織の奴らと一緒ではないか? と、躊躇したのがマズかった。判断が遅れて撃たれてしまう おやっさん!
自分の帽子をそっと翔太郎の頭に乗せて「あの子を頼んだぜ」と後を託します。これは帽子を介して探偵の意志を翔太郎に受け継がせたという意味。翔太郎が帽子にこだわる理由の源になるのでした。
動かなくなった おやっさんに嗚咽する間も、敵は攻撃の手を緩めない。タブー・ドーパントが再び現れると共に、外からは攻撃ヘリによる機関砲で進退窮まった二人。けれどフィリップにはまだ奥の手がありました。
悪魔と相乗りする勇気、あるかな?
いよいよドラマ1話に登場したあの場面へ! これはもう見逃せるわけがない!!
尚、1話はYou Tubeの東映公式で無料配信してますから冒頭シーンをご覧ください。
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