image credit:Facebook
昔からさまざまに活用されてきた竹。タケノコがおいしいほか編んでカゴなどの日用品にしたり住宅用資材として使ったり、また人間だけでなくパンダの大好物でもある(関連記事)。
そんな大活躍の竹だが、中国の竹林では新たな用途が見つかって一大ブームとなりつつあるようだ。
酒造業者と地元住民らが協力して、生きた竹の幹を使ったアルコール飲料を生産しているのである。
スポンサードリンク
竹の中でお酒を熟成させる「竹の酒」が中国で大人気
Bamboo Alcohol China (WION Edge)
「竹の酒」は、地面から生えている竹の幹に独自の高圧注入技術で清酒または高粱酒(モロコシを原料とする蒸留酒)を入れ、数ヵ月から1年半ほどそのまま熟成させたもの。
熟成期間に竹の幹からフラボン(有機化合物の一種)や樹液が自然に放出され、お酒に心地いい香りと解毒効果が加わるという。
竹がその一部を吸収するためお酒自体のアルコール含有量が下がり、まろやかでピュアな風味を醸すというメリットもあるようだ。
生きてる竹からお酒がピューッと吹き出して魔法みたい!
熟成方法だけでなく、熟成後に竹から酒を取り出す方法も興味深い。スタッフが竹の幹の各部を叩いてお酒が入っているかを確かめてから、そこに小さな穴を開ける。
すると魔法のように竹の中からピューッ!とお酒が出てくるので、それを容器に受けるのである。
その場でそのまま飲むこともできるが、竹の幹をボトル代わりにして持ち帰ることも可能だ。酒好きの友だちなんかにプレゼントしたら超よろこばれそうじゃないこれ?
生産が追いつかずプレミアム価格でも買いたい人が続出
この熟成方法はもともと福建省で開発され、それから広西チワン族自治区や四川省などほかの地域にも広まったとのこと。
年間生産量はまだ数万リットルとされるが生産が追いつかないほど人気で、需要が伸びているため生産量も増えているらしい。
しかしお酒のアルコール含有量や注入する量が多いと竹が枯れてしまったり、逆にそれらが少ないと長期間の醸造に耐えられずに腐ってしまったりするため調整がなかなか難しいようだ。
気になるお値段は竹1本あたり約7800円。しかし目新しさとヘルシーな雰囲気がウケてプレミアム価格を払ってでも欲しい!という人もいるのだとか。
日本でも放置された竹林が「竹害」なんて呼ばれて問題になっているけど、こういった活用法はありなんだろうか?
References:Facebook / YouTubeなど / written by usagi / edited by parumo
あわせて読みたい
芳醇なうまみはアリによって作られる。たっぷりアリが入ったジン「アンティージン(Anty gin)」が通販開始
喉にシュっとひと噴きするだけで瞬時に酔えるアルコールスプレーがヨーロッパで発売予定
オランダの小さな蒸留所発。チューリップの球根からできた珍しい「チューリップ・ウォッカ」がナウオンセール!
アメリカで粉末アルコールが販売解禁。水と混ぜてはいできあがり。
猫用ノンアルコールワインが登場!キャットニップ配合により猫によっては酔い心地気分
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
「知る」カテゴリの最新記事
「料理・健康・暮らし」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 4568 points | アトピー性皮膚炎の根本的原因がついに突き止められる。効果的な治療につながることが期待される(英研究) | |
2位 1692 points | 週に2時間、自然の中で過ごすだけで心身ともに健康になる(英研究) | |
3位 1417 points | 悪魔が蔓延しすぎている。ヘリコプターで上空から町中に聖水を撒く大規模悪魔祓いが実施予定(南米コロンビア) | |
4位 1105 points | やがて人類は神よりも異星人を信仰するようになると専門家(アメリカ) | |
5位 908 points | うつ状態の時何食べてる?ツイッターユーザーの呼び掛けで集まった「うつの食卓」 |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
美味いわけないだろ
土の水分を吸って竹は成長する
つまりは雨水だから水次第
雑菌だって入ってる
2. 匿名処理班
天然の樽みたいなもんか
3. 匿名処理班
結構良いお値段だから、日本じゃそんなに売れなさそう。
4. 匿名処理班
何だろうね、お酒なんだから多少は保存能力があるんだろうけど中国って聞くと衛生面が気になる。
5. 匿名処理班
竹は酔っぱらわないのかな?
6. じょん・すみす
ちゃんと手入れされた竹林じゃないと、難しいんだろうな。
7. 匿名処理班
竹酒って日本だと前からやってるよね。
生えてるのそのままじゃないけど。
8. 匿名処理班
7800円は安い
買えない人は同じような竹筒を作り酒を1週間漬けておくと
似たようなもの作れちゃうかもしれないし簡単そうなので
やってみたい実験だ
9. 匿名処理班
最後の画像・・・どう見てもオシッコですw
10. 匿名処理班
生竹の空洞を樽に見立てたバレルエイジってわけか
11. 匿名処理班
へえー清酒がベースになることもあるんだ
竹なら丈夫だしすぐ伸びるから活用法としては面白いなあ
12. 匿名処理班
竹が酒の原料になるのか!?
と思ったらリキュールの類だった
13. 匿名処理班
言い方悪いけど、中国にしてはセンスいい。
普通に作った酒を竹の筒に入れるだけでも雰囲気出そう。
14. 匿名処理班
竹ション
15. 匿名処理班
うまそう
16. 匿名処理班
なんかうまそう。呑んでみたい。
でもドリルで穴開けてる?
残念なことに肝心なところは不潔だったり…
17. 匿名処理班
いんじゃねー放って置けば熱帯雨林は全て竹林変わるそうだ、たしか2万年とか。
少し減らすくらいがいい、日本でも竹細工を使わなくなって久しい、もっと利用するほうがいい。
18. 匿名処理班
チャミスル(韓国)が似た感じじゃなかった?いろいろ面倒くさそうやね笑
19. 匿名処理班
これ、生きている竹を使わないと効果が薄いのだろうな
竹って香りが良いから、きっと香り高いお酒が出来るだろう
20. 匿名処理班
かっぽ酒でも旨い。
21. 匿名処理班
薩摩翁のパクリじゃん
確か減圧器に竹ぶっこんで真空にして焼酎タンクにその竹いれると中に焼酎がはいるって仕組みだったな
22. 匿名処理班
なんとも尿感漂う絵面である。
23. 匿名処理班
呑んでみたい
24. 匿名処理班
確かに美味そう。
25. 匿名処理班
竹に酒入れて時間をおかずにすぐに売る模造品が大量に出て来る予感…っ!!
26. 匿名処理班
面白いけど竹の節の中って芋虫いるんじゃ
27. 匿名処理班
減菌してない竹の中に
1年半もほっておいたら細菌だらけ
よく飲めるわ
28. 匿名処理班
天才か?
29. 匿名処理班
日本の竹は細いのが多いからなぁ?でも竹を切ってコーヒーカップ代わりにしても美味しいよ。当然自分の敷地内の竹だけどね。
30. 匿名処理班
またたくまにパンダの間でブームに
31.
32. 匿名処理班
いまは昔、竹取の翁というものありけり。
竹を割ったら酒が出てきてめでたしめでたし。
33. 匿名処理班
まあ日本でも新年のお神酒を竹の杯に入れて飲むことはあるからね
34. 匿名処理班
たしかトンスルの造り方って
竹筒を…
35. 匿名処理班
ちなみにトンスルはウンチに竹ぶっ刺して作る
36. 匿名処理班
素敵だね
竹の中で熟成じゃなくて、ただお酒を入れただけでもおみやげとして喜ばれそう
37. 匿名処理班
※1
竹の殺菌作用を知らないの?
38. 匿名処理班
高ぇ酒になりそうだな
39. 匿名処理班
蓮の葉でお酒を飲むイベントを思い出した、象鼻盃
こういう植物のいい香りでお酒をグレードアップさせるコンセプトは好きだ
40. 匿名処理班
地面から生えている竹の幹に独自の高圧注入技術?って謎技術を言ってるけど実際は
生えてる竹の節の上部にドリルを使い穴を開け酒を注入して栓をして数か月後に完成かね?
41. 匿名処理班
よっしゃー!!
隣の庭綺麗にしてるから竹植えてみるかな
42. 匿名処理班
庭に竹が生えているような環境だったら
色々な種類のアルコールで実験できそう。
というかやってみたい。
43. 匿名処理班
素直にうまそう
竹は匂いもいいし樹液(草液?)も甘いから良いものができる予感しかない
できれば自分で作りたい こういうことができる田舎暮らしがしたいな
44. 匿名処理班
植物を原料に酒を作り、再び植物の中で寝かせるとは、いいアイディアだと思う。ぜひ味見してみたい。
雑菌を心配する向きも多いが、アルコールによる殺菌作用と、竹そのものにも抗菌効果があり、おそらく、そう簡単に繁殖できる環境ではないはず(製品として流通させるものは、さすがに殺菌処理は行ってるでしょう)
それでも屋外で気温や日照など条件が多様だから、腐らせずに成功する、これという調整パターンを見つけ出すのは難しいんでしょうね。
まあそれでもお腹を壊すのが怖ければ、手を出さなきゃいいこと。
45. 匿名処理班
これはハイセンス
度数たかかったらいけると思う
46. 匿名処理班
>>27
竹って抗菌力あるの知らんのか?
47. 匿名処理班
えっこれ普通にセンス良いな 美味そうだし