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大人ビジョンで見る10の有名なおとぎ話のダークな側面 : カラパイア

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 おとぎ話と言えばファンタジーな世界の中で、冒険に次ぐ冒険。紆余曲折あったものの最後はめでたくハッピーエンド。その世界観の中にワクワクしながら飛び込んでいった子供時代を過ごした人も多いだろう。

 こうしたおとぎ話は、わたしたちが人生において正しい方向へ進めるような指針となる奥深いメッセージがこめられたものであることがわかる。

 おとぎ話の魔法にかけられたようなファンタジーな世界観は決して色褪せることはなく、さまざまな解釈は映画やアートの中で用いられてきた。

 だが、楽しい歌や踊り、妖精の粉で、ダークな要素は覆い隠されていたのだ。大切なのは、子ども向けの優しげなこうしたおとぎ話の裏にしばしば隠される不穏な要素をよく吟味しながら、原作者がなにを言いたかったのか、その心の内をひもといていくことだろう。

 ここではそんな、おとぎ話に隠されたダークな側面を大人ビジョンで紐解いていくことにしよう。
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10. ヘンゼルとグレーテル


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Arthur Rackham / wikimedia commons

 原作者はヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟。もっとも歪んだおとぎ話のひとつとして今日まで語り継がれている。

 ひどい飢饉によって荒廃したドイツの村という舞台設定に憂鬱になるだけでなく、口減らしのために子どもを捨てるという残酷なテーマが浮き彫りになっている。

 ヘンゼルとグレーテルの兄妹は、父親からはとても愛されていたが、邪悪な継母からは忌み嫌われていた。家はとても貧乏だったため、継母は食い扶持を減らすために、ふたりの子どもを森へ連れていって捨てて来るよう夫をけしかける。夫はしかたがなく、ヘンゼルとグレーテルを暗い森の中へ連れて行って、置き去りにする。

 森の中を彷徨った兄妹は、お菓子でできた家にたどり着く。そこにはやけになれなれしい魔女が住んでいて、グレーテルを働かせ、ヘンゼルにはおいしいものをたらふく食べさせて太らせ、あげくのはては食べてしまおうともくろんだ。

 しかし、魔女の悪だくみを見破ったグレーテルは、夕食の準備のために火をおこしてあった窯に魔女を押し込んで焼き殺してしまう。かなり残酷な話だ。

 兄妹は道筋に置いてきたパンのくずをたどって元の家に戻り、父親は継母を追い出して兄妹を取り戻し、すべてはめでたしめでたしとなる。おとぎ話の世界ではやりなおしの機会はわりと簡単にやってくるようだ。


9. 白雪姫


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 暗い森、毒リンゴ、継母との確執。白雪姫は誰もがよく知っているおとぎ話だ。

 豊かな王国に暮らす主人公のお姫さまは、雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪をもつ美しい乙女に成長したが、生母が亡くなり、その後釜に邪悪な継母が座ることになって運命が変わった。

 この継母は邪悪であるだけではなく、自分の容姿に異様にこだわる邪悪な魔法使いだった。魔法の鏡に質問し、白雪姫がこの世で一番美しいことを知ると、彼女の暗殺計画を企てる。

 だが、その計画はことごとく失敗し、白雪姫は7人のこびとたちと森の中で暮らすことになる。そこにも邪悪な継母の魔の手が伸び、白雪姫はまんまと毒リンゴを食べさせられて、こんこんと眠りにつく。しかし、優しい王子さまの魔法のキスで奇跡が起こって、白雪姫は目を覚ます。

 ここで全体的な観点から見てみよう。40代になろうという女性が、自分のエゴを貫くために、義理の娘を亡きものにするのが最善の方法だと心に決めるとか? しかも殺害の手段は刃でも素手でもなく、リンゴで? 

 でもそれすらうまくいかなかった。真の愛の力はなにものにも勝るということか。


8. ハーメルンの笛吹き男


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 ネズミが大発生して困っていたドイツの村での物語だ。ある日、風変わりな格好をした笛吹き男が村に現われ、報酬をくれるならネズミを退治してやろうと持ちかけた。男は笛を吹きながらネズミを誘い出し、川まで連れ出して一匹残らず溺死させた。

 しかし、町の住民は報酬の支払いを拒んだため、怒った笛吹き男は、村の子供たちを全員笛の音で誘い出してついてこさせ、永遠にどこかへ消えてしまった。

 このラストにはいくつか別のバージョンがある。ひとつは、笛吹き男が子どもたちを丘の向こうへ連れて行くと、そこには美しい新たな土地への入り口があり、そこでみんなずっと一緒に暮らしたというもの。

 もうひとつは、分割で報酬を支払ってもらってから、子どもたちをちゃんと返したというもの。

 もっともおぞましいものは、笛吹き男はネズミにしたのと同様に、子どもたちを川に入らせて溺れさせたというもの。村の子どもたちは、耳の聞こえないひとりの少女以外は全員死んだという。


7. 赤ずきんちゃん


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 赤ずきんちゃんが、暗い森の中を歩いておばあちゃんの家に行く間、オオカミに後をつけられるという話。

 狙った獲物をとって食らう捕食者であるオオカミが、こっそり人の後をつけて襲いかかろうとしている不気味さは、性犯罪者の風刺のように思われる。

 別にこれは恐ろしい話ではないというなら、オオカミが赤ずきんちゃんとおばあちゃんを両方とも食べてしまい、木こりがそのオオカミの腹を裂いて、ふたりを自由にするというくだりはどうだろう?

 この話の教訓は、知らない人と話をしてはいけないということなのかもしれない。


6. ラプンツェル


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 あるハンサムな王子が、長い長い髪をもつ美しい娘が閉じ込められている塔を見つける。王子は、この娘が醜い魔女によって監禁されていることを知る。

 娘の両親が、この魔女の庭からラプンツェルという食べ物を盗んでしまったため、生まれてきた娘を取り上げられてしまったのだ。

 王子は娘の長い黄金の髪を伝って塔によじ登り、逢瀬を重ねていたが、それを知った魔法使いに塔から投げ落とされて失明してしまう。さらに娘は無理やり長い髪を切られて、放り出されてしまう。

 拉致監禁のあげくにひどい仕打ち。ハッピーエンドになったとはいえその過程は散々なものだ。


5. 眠れる森の美女


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 この話は多くの異なるバージョンがある。イタリアの詩人ジャンパティスタ・バジーレのバージョンがオリジナルだが、のちにフランスのシャルル・ペローも取り上げていて、さらにグリム童話集の中にも入っている。

 遥か遠くの王国に住む王と王妃は、姫の洗礼式に国中の魔法使いたちを招待した。しかし、ひとりだけのけものにされて招かれなかった魔法使いが怒って、姫に糸紡ぎの錘が指に刺さって死ぬという呪いをかけた。

 しかし、べつの魔法使いが、その呪いは心から愛してくれる人のキスでとけると告げた。王は国中の糸紡ぎ機を焼き払ってしまおうとしたが、姫は予言どおり糸紡ぎ機のせいで昏睡状態に陥り、100年の眠りについた。最終的には王子さまが現れて、無事、目覚めることになる。

 だがちょっと待ってほしい。100年もたっていたら、姫の家族や友だちは皆死んでしまっていないはずだ。彼女の世話をする者は、たまたま通りがかったこの王子さまだけということになる。


4. 人魚姫


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 アンデルセンの世界だが、これも暗く悲しい話だ。人魚は15歳の誕生日に海の上まで行くことが許される。主人公の人魚は(ここではわかりやすくするために、1989年のディズニー版の主人公アリエルと呼ぶことにしよう)、海上の世界でハンサムな王子エリックを見初める。

 王子を諦められないアリエルは、海の魔女を訪ね、人間の世界で歩くことができる脚を望むが、その代り、声と舌を失う。

 さらに、歩いたりダンスをしたりするときにナイフの上を歩いているようなひどい痛みと出血に苦しむ。しかし、そうまでした見返りは残酷なものだった。

 王子は別の女性と恋に落ち、アリエルは自ら命を絶って、海の泡と消えていく。


3. ピノッキオの冒険


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Carlo Chiostri/wikimedia commons

 オリジナルのピノッキオの舞台はイタリアだ。ひとりの大工が松の木を切っていると、木がしゃべり出したのでびっくり。その丸太を貧乏な隣人ジェッペットに譲ってしまう。

 ジェッペットはその丸太から少年の人形を作り、ピノッキオを名づけた。だが、ピノッキオは素行が悪く、手のつけられないいたずら者だった。

 コオロギがピノッキオに、人に親切にする重要性を教えようとするが、耳をかさずにハンマーを投げつけたりする。

 その後、キツネとネコに拉致されて、人形使いに売られたりとピノッキオは波乱万丈な冒険を体験することになる。最後には、まっとうでいることの重要性を学び、ついに本当の人間の少年になることができた。


2. シンデレラ


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 もともとの話は、「小さなガラスの靴」として知られていて、もっと残酷なぞっとするような話だ。

 シンデレラの母親は、流行り病で亡くなった。シンデレラは墓参りを欠かさなかったが、父親がふたりの娘をもつ後妻を新たに迎えた。この継母はうぬぼれが強く傲慢で、娘たちと一緒になって、シンデレラに炊事や洗濯をやらせて、召使のようにこき使った。

 父親はこの仕打ちに気づいていたが、唯一の実の娘のために、はっきり意見するようなことはしなかったようだ。この話にも親側の深刻な問題がある。

 困っている主人公を助けてくれる妖精が現れるのではなく、シンデレラは母の墓に植えた木を訪ねては、欲しいものをお願いして手に入れていた。

 あるとき、王国の王子が主催する舞踏会があるというので、シンデレラは美しいドレスを望んだ。そしてエレガントなドレスとガラスの靴を手に入れた。

 しかし、王子さまとダンスをした後は、ドレスはまた召使の服に戻ってしまうため、すぐに家に戻らなくてはならなかった。王子はあの美しい娘は誰だろうと探し始め、娘が落としていったガラスの靴を、町中の娘たちに履かせてみた。

 シンデレラの邪悪な継母は、自分のふたりの娘たちは明らかに足が大きすぎることに気づいて、ひとりの娘の踵と、もうひとりの娘の爪先を切り落としてしまった。うわっ!


1. ピーターパン


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 ジェームズ・マシュー・バリー作の永遠に大人にならない少年の冒険譚。映画、芝居などで広く知られているが、登場人物たちの間の奇妙な関係についてはほとんど知られていない。

 ピーターとフック船長の悪意ある関係について考えてみたことはあるだろうか。見るからにうつうつとして、アルコール中毒の成人男性と、十代の少年との邪悪な関係は悪徳じみたものを感じる。

 フックは英雄的行為をはき違えて、一貫してクルーの前でピーターを殺そうとする一方、少年を生かしておこうとする場合もある。

 ピーターがいなければ、フックはどうなるのだろう? 一緒にいるうちに、ふたりの間の憎しみが愛へと発展したのかもしれない。

 ピーターとウェンディについてはどうだろうか? 霧に覆われたロンドンを離れて楽園へ向かう間、ウェンディはひとりの女性として描かれていて、彼女は大人の女性へと成長していく中途であることを明らかにしている。

 冒険好きで生意気なピーターは、新しい友だちをつくるわくわく感を表現するよりも、ウェンディとただ戯れていると考えられている。

 一方、ウェンディはピーターに恋して、恋愛の対象としてピーターと向き合おうとするが、ピーター自身は、彼女のことを見たことのない母親的存在としてみなしていることをはっきりさせている。

References:10 Darkest Fairy Tales / written by konohazuku / edited by parumo

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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 20:40
  • ID:3Dbzd9eV0 #

グリム童話の初版本の復刻版持ってるけど
小学生高学年でもアウトだよ

2

2. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 20:42
  • ID:z.tR44SU0 #

ハーメルンの笛吹きってお伽話じゃないよね?
資料がきちんと残ってる実際の事件だったような

3

3.

  • 2019年06月28日 21:02
  • ID:k.0F6cYi0 #
4

4. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:06
  • ID:L1J.2VZj0 #

ヘンゼルとグレーテルは、他にも
「魔女」と表現されているのは単なる隠棲の老婆で
(西洋では生産労働力から外れた老人や病人が
森の奥へ移りひっそり暮らすことはよくあったらしい)、
親から捨てられた浮浪児が徒党を組んで襲撃したのを、
掠奪者視点から正当化して描いた物語
―――という解釈も聞いたことがある。

なんにせよ、飢饉は悲惨だ。

5

5. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:08
  • ID:mhKCY1F20 #

昔も今も人は残酷

6

6. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:12
  • ID:QMZURWxx0 #

三びきのこぶたのfatherじゃないのか

7

7. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:19
  • ID:Bm4QSfNY0 #

赤ずきんが「微笑ましいSNS投稿画像」にしか見えん

8

8. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:33
  • ID:ra1YHzhK0 #

ピーター『ウエンディは私の母になってくれるかも知れなかった女性だ!』

9

9. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 21:36
  • ID:L1J.2VZj0 #

>40代になろうという女性が、

白雪姫の継母(グリム初版では実母)って
そこまで年増か??

白雪姫のほうが美しくなった時点でまだ7歳だし、
後妻なら実母よりも若い可能性が高いだろうし、
せいぜい三十路か、ひょっとすると20代後半で
少し薹が立ってきた程度じゃないの?

10

10. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:01
  • ID:pH.dkuho0 #

ティンカーベルは嫉妬に駆られてウェンディを殺そうとしたことがある

11

11. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:06
  • ID:ii9Pg3sc0 #

よく言われるが、シンデレラは灰被りの意味、火を落とした竈で寝ていた。
ガラスではなく毛皮の靴、これは翻訳ミス、小さな靴=足が小さい=アソコの具合がいいの暗喩、さらに毛皮と言うことはもう…。

さらにもともとは「皮がぶり姫」という話で、昼は毛皮を被っているという娘の話。
醜く獣の中に美しい女性がいるという、またまたセクシャルなもの。

これに心理学者が食いついて、学会であまりに酷い解説を続けたことあり、一時期問題となった。

12

12. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:10
  • ID:.LyYJsZs0 #

本当は怖い〇〇シリーズがブームになった頃に
民俗学的なのから単なるエログロまであらゆるバリエーションを見たけど
この分析はどっち方面から見ても微妙に中途半端なのが勿体ないなあ
お子様向けの記事じゃないんだからもうちょい踏み込んで欲しい
民俗学的に掘り下げるとどれも残酷だが、奥深くて魅力的だよ

13

13. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:16
  • ID:GK1Ob3D50 #

ワンスアポンアタイム見てだいぶ詳しくなった

14

14. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:22
  • ID:YlrjIgIv0 #

継母ってのはひどいもんだと子供心に刷り込まれたもんです
現実では継父の犯罪ばかり目に付きますが

15

15. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:30
  • ID:KHYi8o7c0 #

本当に怖いのはここで継母になってる所、初版に近いほど実母だったことでは?
ラプンツェルは逢瀬の末に子供を身ごもって追放されて荒野を彷徨うことになる。
人魚姫は王子の愛は手に入れられなかったけど、海の泡となった後は空気の娘の元に上っていって、もう一方の魂を手に入れて神様の元に行けるという望みは叶えられるだろうという終わり方なのである意味ハッピーエンド。

16

16. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 22:39
  • ID:9rxoMX.90 #

人魚姫はあの後風の精霊(エアリエル)になり、300年の善行を積んで魂を得て昇天する。
(人魚のままでは魂がないので昇天できない)

17

17. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:06
  • ID:dqAxSSnC0 #

白雪姫のダークさは、自分のエゴを貫くために義理の娘を亡きもした事以上に、美しいとはいえ見ず知らずの死体にキスした王子の異常性だと思う

18

18. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:08
  • ID:0879.blX0 #

ピノキオは割と近代の児童文学でこども向け新聞連載だったんだけど、本来は木に吊るされたピノキオ死亡でバッドエンド
ドラえもんの連載最終回の時と似たパターンで、ピノキオのバッドエンド最終回が掲載されたら新聞社に抗議や連載続行希望が沢山来たのでハッピーエンドな不良少年の更生物語になった

19

19. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:20
  • ID:S2nzkHq40 #

自分的にはラプンツェルは王子様に脅されて関係を迫られたのか、彼女自身が王子様が来るのを毎回楽しみにしていたのかがずっと気になっている。

20

20. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:35
  • ID:QBuq..4S0 #

>>9
10年後を考えたらむしろ7歳と三十路手前の方がリアリティあってしっくりくるな。
時代考えたら初老のババァと年頃乙女になるわけだから、そりゃ殺したくもなるだろ。

21

21. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:47
  • ID:NBZ9XUWg0 #

本当は怖い◯◯系であまり取り上げられないネタを書いておくと、初版に近いグリム童話の「赤ずきん」は途中でストーリーが分岐するし、教訓も実にはっきりしている。

おばあちゃんのお家までの道は、森のなかをショートカットするピンの道と、町のなかを遠回りで行く針の道がある。
ピンの道を行った赤ずきんは狼に出会い、その場で食われる。なお、猟師は出てこないので、当然のごとく死ぬ。
針の道を行った赤ずきんは無事におばあちゃんの家に着き、何事もなくお見舞いを終える。
道の名前(ピンを使えば布はすぐに留まるが簡単にばらける。針で縫うのは手間がかかるがきちんと形になるしほどけない)が示す通り、この話の教訓は「手間を惜しんではいけない」というもの。

22

22. 匿名処理班

  • 2019年06月28日 23:49
  • ID:VGp7NWpa0 #

人魚姫は自分が知ってる普通の話だった
そっか…ディズニーのアレが標準になっちゃってるのかぁ

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