任天堂は必ずしもすべてのファンの要求に応えてくれる会社ではないとしたコラム記事が掲載中。任天堂は基本ゲーマーが望んでいるものをできる限り提供しようとしますが、例外もあるよというところであって、その辺を追求したいですね。
任天堂はファミコン時代から長くゲーム業界に君臨してきただけあり、フランチャイズIPが膨大で、人気タイトルになり、その後シリーズ化されていった作品も多い中で、ゼルダ、スーパーマリオ、メトロイド、スマブラ、ポケモンなど、世界的タイトルも抱える一大企業ですが、一方で、そこまでビックヒットしなかった作品は打算的にリリースが止まってしまうこともあり、その代表例がFZEROですね。
これは、会社内での問題もあり、もう任天堂では作らなくなった作品で、GC時代に当時名越氏が社長だったセガ子会社アミューズメントビジョンが手掛けたことで、その後を作るメーカーがいなくなったことが一番大きいですね。全世界でも150万本と任天堂としては納得のいかないセールスだったのかもしれません。
しかし、売れればシリーズ化が続くケースとしてはルイージマンションがありますね。GC版は今一つの売れゆきだったものの、その後3DSでNEXTLEVELGAMEが手掛けた2が大ヒット、晴れてニンテンドースイッチ版が作られることになります。2019年に発売予定なので、どこまでヒットするかという期待が特に海外では大きいですね。又例外として、桜井氏が手掛けた新光神話パルテナの鏡がありますね。
3DSでリリースされてもう久しいですが、オリジナル作品とは似ても似つかないハイレスポンス3Dアクションゲーに生まれ変わっていて、新規ユーザーに対してスマッシュヒットを記録しました。しかし、その後桜井氏はその後を作ることはないだろうと宣言、誰かがバトンを受け継ぐならば可能性はあるとして、それから7年が経過しましたが、すっかり忘れられた存在になっています。
このソフトの実現には故岩田氏が話を持ち掛けた経緯があって、古くからの付き合いがあり、そして上司と部下の時代もあったために実現した作品でしたね。そして、スイッチに関していえば、バーチャルコンソールでしょうね。wiiからスタートして、wiiUや3DSにも展開を続けていたのですが、ニンテンドースイッチになって突如中止、ファミコンソフトのニンテンドースイッチオンラインの無償プレイのみが提供されています。
ニンテンドークラシックミニの存在があったからか、それともほかに理由があったからなのか、未だにスイッチでは実現しそうにありません。これはレトロゲーマーが特に望んでいるものでしたが、任天堂からの正式な返答はないですね。他にも、人気作品だったのに、シリーズがコケてしまい、その後ストップしたケースもあって、その代表例が黄金の太陽ですね。GBA時代は世界的ヒットをしたんですが、DS版が大失敗、キャメロットの汚点となってしまいました。
その後復活することなく、何事もなかったかのように時が過ぎ去っています。キャメロット自体が40人程度しかいない会社なので、マリオテニスなどで人員が割かれると、オリジナルRPGを作る部隊がいなくなるという現状もあって、復活は厳しいですね。wii時代には、独占RPGを作るべく、パンドラの塔、ラストストーリー、ゼノブレイドと出して、結果残ったのは、子会社のモノリスソフトのゼノシリーズのみというのも勿体ない気がしますね。
ラストストーリーは確かに日本では14万本、海外でもパッとしない売れゆきでしたから、それを考慮すれば存続はしないという選択肢になったんでしょうが、出来は良かっただけに、埋もれてしまったという感が強いですね。ミストウォーカーは今はすっかりスマホメーカーになってしまっていて、実現は厳しいですね。wiiUでも♯FEが出たものの、出来が現代劇をモチーフにしたPSユーザーが好みそうな世界観とゲーム性でしたが、結果は散々で、評価とは裏腹にwiiUでは3万本と玉砕してしまいます。
これは女神転生とファイアーエムブレムのコラボレーションという触れ込みだったのが痛く、全くの新規RPGとしてみればいい出来だったので、又アトラスの親会社がセガゲームスというのも足を引っ張っていますね。販売は任天堂で任天堂との関連性もありますが、スイッチが3年以上経過した今、移植される見通しはなさそうで、残念な気がしますね。
それこそスイッチからはいったライトゲーマーにはうってつけの作品でしょうが、こうして必ずしもファンやゲーマーの願いが通るという訳でもなく、結果的にビジネス的な決断、選択、可能性がある場合のみ展開されていることが多く、企業ですから致し方ないものの、もっとおおらかで自由を感じさせるバラエティ感も欲しいのが正直な感想ですね。