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私たち人類は西暦3000年までこの地球上で生き続けることが出来ないかもしれない。そんな驚きの予想が専門家によって語られていた。
私たちの孫やひ孫の世代に一体地球に何が起こるのか。そういった疑問に一石を投じたのが、MITで物理学を学んだ後、サイエンスライターとなったウィリアム・パウンドストーン氏である。
彼の著書、「終末の計算(The Doomsday Calculation)」では、「今後起こりうる出来事」を数学的・統計学的に計算し、全ての出来事に「起こるか起きないか」の二択、つまり50%の確率で地球滅亡の時期が割り出されている。
それによると、人類は760年以内にその50%が滅亡するというのだ。
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「コペルニクス・メソッド」で計算した人類滅亡の時
この手法はコペルニクス・メソッドとも呼ばれ、アメリカの理論宇宙物理学者でプリンストン大学の教授であるリチャード・ゴット氏によって生み出された。彼は宇宙ひもを利用したタイムトラベルの可能性を提示したことで有名である。
コペルニクス・メソッドはコペルニクス原理に基づき、論理的に95%の確率で的中する事象の未来予測法であり、「物事はその存在がすでに確認されていた時間を知る事で、その出来事が終わるまでの時間を数学的に求める事が出来る」というものだ。
今後760年以内で人類が滅亡する確率は50%
パウンドストーン氏は、この方式を使って割り出したところ、今後760年以内で人類の50%が滅亡することが分かったという。
人口統計学者はこれまで約1000億人が存在したと推定しています。それは私の前に約1000億人が生まれていることを意味します。
地球上では現在、毎年約1億3000万人が生まれています。その速度だと、さらに1000億人以上の人々が生まれるのに要する時間は約760年です。
それが人間が約760年以内に滅亡する可能性が50%あるという根拠です。同時にそれは、760年を超えて人類が生き続ける可能性が50%あるということです
とウィリアム・パウンドストーン氏は語る。
Image by Viraj Tamakuwala from Pixabay
極端な理論だと思われるかもしれないが、この理論は過去に正しいことが証明されたこともある。
コペルニクス・メソッドを生み出したゴット氏は、1969年、は50%の確率で24年以内にベルリンの壁が崩壊するであろうと予想を立てた。そして1990年6月13日、ベルリンの壁は21年目にして崩壊したのだ。
References:Human Race Could Die Off Within The Next 760 Years, Expert Predicts/ written by riki7119 / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
私の計算によると100年以内にほぼ100%の確率で私は死を迎えるだろう
2. 匿名処理班
よくわからんが、Yes?かNoか?の二択で確率5割ならそもそも占いにならんのじゃないのか?
3. 匿名処理班
心配しなくても、今の調子で石油を燃やし続けていたら760年も持たないよ。
4.
5. 匿名処理班
ΩΩΩな、なんだってー!?
6. 匿名処理班
ΩΩΩ「な、なんだってー」。
7. 匿名処理班
ん?ん?
なんか変じゃない?この理論
確率50%って言うと、当たった外れたって話じゃないし、、、
つまりは「50%の確率になるのが今から〇〇年後」って理論なのかな
この理屈だと、今から759年後の時点で地球人口が70億あったら「来年人類が滅ぶ確率は50%」とは言えないよね
8. 匿名処理班
これは・・・、人類が滅亡するかもしれないし、滅亡しかないかもしれない。
9. 匿名処理班
760年で滅亡するかな?
その前に核戦争で地球が汚染されて人類が滅亡してそう
それに50%の確率ってずるくない?
10. 匿名処理班
ほぼすべての人「(絶対そんなにもたないだろ…)」
11. 匿名処理班
あまりにも先すぎて心底どうでもいい
今から760年前って鎌倉時代だぞ
滅ぶにしても5年後くらいにしてくれ
12. 匿名処理班
へえ、そんなにもつって思ってるんだ 幸せだね
13. 匿名処理班
コペルニクス・メソッドってカッコいいな
14. 匿名処理班
✖ 人類は760年以内に滅亡する可能性が50%(アメリカの専門家)
○ 人類は76年以内に滅亡する可能性が50%(アメリカの専門家)
これなら納得できそう
15.
16. 匿名処理班
760年後というと、平均寿命75年程(地球規模でみればもっと低いと思うが)とすると 10世代強、9世代は既に冥界、死亡率90%以上
17. 匿名処理班
そりゃぁそうだろう!
だって「するか/しないか」ならそれが明日だって常に50%なんだよ。 二分の一の選択なんだから。
「○○という理由によって〜」という理由がついて初めてそこで確率的な事の論議ができるんだ。
「くじは当たるか/当たらないか」ときかれりゃ半々で「10本中当たりは一本」と条件があって初めて「1/10」って言えるんだよ。
完全に説明が足りないかジョークの記事だ。
18. 匿名処理班
※3
760年もあったら、石油に代わる核融合や驚異的な自然エネルギー発電にすら取って代わる、安全で無害な神秘的ですらある新エネルギーに隠された致命的な欠陥を心配するレベルだろう。
19. 匿名処理班
地球上では現在、毎年約1億3000万人が生まれています。その速度だと、さらに1000億人以上の人々が生まれるのに要する時間は約760年です。
それが人間が約760年以内に滅亡する可能性が50%あるという根拠です。
じゃあ人類が500億人生まれた時点でこの方法で未来を予測したら、1000億年生まれた時(=現在)に人類が存在する確率は50%ってこと?より細かく区切っていくと、現在人類が存在する確率はほとんど0%に近いわけで、さらに数年後、数十年後に存在する確率も0%に近くなるのでは?