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世の中には、ある日忽然と姿を消してしまう人たちが存在する。中にはエイリアンにさらわれたと主張する人たちもいるが、真実は本人でしか知りえない。
このほどアメリカのカリフォルニア州で、キャンプに訪れた夫妻が不可解な出来事に巻き込まれた。夫がその場を離れたわずか数分の間に、人気のない高地で妻と犬が失踪してしまったのだ。
果たして、大掛かりな捜索の4日後、幸いにも妻と犬は生きて無事に発見された。警察も家族らも安堵の息を漏らしたが、しかし、いったいなぜこのようなことが起こったのだろうか。
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アウトドア好きの夫妻を襲った突然のミステリー
7月12日、カリフォルニア州在住のジョー・パウエルさんと妻のシェリルさん(60歳)は、愛犬のマイリーを連れて同州インヨー郡にあるロッキー山脈の高地Ancient Bristlecone Pine Forestへキャンプに出かけた。
午後1時頃、夫妻は適したキャンプスポットを見つけたが、ジョーさんは車を停める場所を探さなければならず、ひとまずシェリルさんと犬をその場に降ろして、車を停めに行った。わずか5〜7分ほどの間だったという。
しかし、その後ジョーさんが戻ってくると、シェリルさんと犬の姿が消えていた。キャンプの準備に入る前だったため、シェリルさんは食べ物も水も持っていなかった。
ジョーさんは、シェリルさんが慣れたアウトドア経験者であることを知っていたものの、忽然と消えたことに不安を感じ、1時間ほど探し回った。
しかし、シェリルさんも犬も見つけることはできず、ジョーさんはインヨー郡の警察にサテライトデバイスを使って通報した。
忽然と消えた事実に大きなショックを受ける家族
警察と地元の山岳救助隊は、直ちにシェリルさんと犬の捜索を開始し、フェイスブックを通しても情報提供を呼びかけた。
一方、母が突然の行方不明となった息子グレッグさんは、自身のフェイスブックでシェリルさんの特徴などを綴り、メディアにこのように話していた。
キャンプサイトには、母の足跡が残されていました。父が、母の姿を最後に見た人になります。犬は足が悪く、リーシュに繋がれていたので遠くへ行けません。母は、何者かにさらわれた可能性もあると思っています。
娘ファーラーさんも、フェイスブックに兄グレッグさんから受け取ったという両親のメッセージを投稿しており、
結婚42年目になる両親は、とても夫婦仲が良くアウトドアが大好きです。父も母も私たち子供をとても愛してくれています。私にとって家族は全てなんです。どうか母を見つけることに協力してください!
と綴り、シェリルさんの1日も早い発見を祈っていた。
4日後にまず犬が、その3時間後にシェリルさんが発見される
愛する妻の行方が知れず、不安と心配で憔悴しきっていたジョーさんは、「こんなふうに忽然と消えるということが起こるなんて信じられない」と口にしていた。
ジョーさんは、シェリルさんが姿を消したキャンプサイトを離れることを拒否。警察はジョーさんやシェリルさんの友人らを事情聴取したが、一緒にいたジョーさんは妻の失踪には関与していないと断定。引き続き救助隊らとともに捜索を続けていた。
そして4日目の15日の午前11時半頃、シェリルさんと犬が消息を絶った場所から4kmほど離れた場所で、犬だけが無事に発見された。
更に同日午後2時頃には、捜索隊メンバーがモンテネグロ・スプリングスエリアでシェリルさんを発見した。
シェリルさんは水が湧き出る場所を自力で見つけ、サボテンを食べて凌いでいたようだ。しかし非常に疲れ切っており、その後は救急ヘリで地元の病院に運ばれた。
ナイフを持った男が出現、逃げ回っていた
警察はフェイスブックで、シェリルさんと犬が無事発見されたことを更新した。幸いにもハッピーエンドとなったが、ミステリーと呼べる事件に何があったのか。
実は、シェリルさんがジョーさんを待っていた間、突然ナイフを持った男が姿を現したそうだ。恐怖に慄いたシェリルさんは走って逃げたが、その最中に犬がリーシュから放れ、離れ離れになってしまった。そして気付くと、自身もどこにいるかわからなくなっていたという。
恐怖に怯えた4日間だったが、現在シェリルさんは家族のいる自宅に戻っており、生き延びた喜びをメディアで語った。一方警察では、引き続きシェリルさんをナイフで脅した男の行方を追っている。
Rescued Camper Details Scary Encounter With Knife-Wielding Man | TODAY
References:TODAYなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
こっわ…
ナイフ男はどこから現れ、どこに消えたんだよ…
2. 匿名処理班
キャンプ場に現れる殺人鬼・・・アイツだな。
3.
4. 匿名処理班
女性も犬も無事でなにより、本当によかった。
しかし唐突な話だな。そういえばナイフ持った男に追いかけられた経験のある知り合いが2人いるのだけど、その体験談も妙に唐突な話だったことを思い出した。その2件に共通するのはストレスかかりまくりの時に起こったってこと。受験や研究で大変だったのだ。
5. 匿名処理班
ナイフ男が旦那とか?
6. 匿名処理班
遠い国の、全然知らない人のことながら、無事でよかった、本当に。
7. 匿名処理班
異空間に迷い込んだ系の話かと思ったら普通の事件ぽい?
8. 匿名処理班
息子が怪しい気がする
9. 匿名処理班
ほのぼのストーリーを期待してみたらオチがホラーだった、みたいな…
こわすぎ
10. 匿名処理班
7月12日は金曜日……。
ジェイソンくん、次に13日の金曜日が来るのは9月や
11. 匿名処理班
母ちゃんが若年性痴呆とかでてないか心配になるわ。。。
12. 匿名処理班
ナイフくらい山入る人間ならみんな携帯してるだろ。
抜き身で持ち歩くのは言語道断だが
13. 匿名処理班
ナイフ男見つかってないじゃねーか…
14. 匿名処理班
>そして気付くと、自身もどこにいるかわからなくなっていたという。
普通数時間も隠したらキャンプに帰るから不自然だなと思ったが
4日間も逃げ回ってたんじゃなくて
帰り道がわからなくなったということか
山林も少なく地形もわかりやすそうに見えるけどな
15.
16.
17.