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愛する人の死は辛い。しかし深い悲しみに包まれながらも、今後の研究で治療法が見つかればと、本人の遺志や遺族の思いもあり、遺体を臓器提供施設へ引き渡す事例は、実は欧米では決して少なくない。
アメリカのアリゾナ州で、2014年にアルツハイマー病で母親を亡くした男性が、研究に役立ててほしいと母親の遺体をある施設へ提供したところ、軍事爆発テストに使用されていたことが、母親の死から5年後に明らかになった。
施設側は、偽りの口実を設けて、遺族の同意なしに男性の母親の遺体を軍の請負業者に売却していた。真実を知った男性遺族側は、他の被害者遺族らとともに、現在施設とその経営者相手に訴訟を起こしている。
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2014年に臓器提供施設に母親の遺体を提供
アリゾナ州のドリス・シュタウファーさんは、人生の後半にアルツハイマー病を患い、2014年に73歳でその生涯を閉じた。
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息子のジムさんは、母親の生前に神経科医の医師から「ドリスさんの脳を今後の研究に役立てたい」と献体を促され、同意した。ジムさん自身、母親の遺体を提供することにより、他のアルツハイマー病患者のためにも記憶喪失の原因を探る研究に役立ててほしいと望んだからである。
ところが果たして、ドリスさんの死後、医師は遺体を引き取ることを拒否。そこでジムさんは、他の施設を探し、フェニックスを本拠地とする臓器提供施設Biological Resource Center(BRC)に連絡した。
遺族の同意なく、遺体を軍事爆発実験に使用
ドリスさんの死後、45分以内に早速遺体を引き取りにきたというBRC。ジムさんら遺族は、BRCから渡された書類に病状などを細かく記入し、献体の契約に署名した。
この時、書類上にあった「爆発を伴う人体実験に遺体を使用しても構わない」という項目には、「NO」とチェックを入れた。
ドリスさんの遺体がRBCに引き取られてから暫くすると、ジムさんのもとに木箱に入れられた母親の遺灰が送られてきた。ID番号が記された木箱の中には、遺骨はなく、わずか170グラムほどの遺灰が入っていただけだった。
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その後、あるメディアによるBRCの内部文書の調査で、BRCはドリスさんの遺体を軍の請負業者に売却していたことがわかった。
ドリスさんの遺体は、医学的な研究のためではなく、即製爆弾の破壊力が与える人体への影響をテストするために、椅子に縛り付けられ、その下から爆破されるという軍の人体爆破実験に使用されたのだ。
BRCの経営者は逮捕され、現在施設は閉鎖に
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連邦捜査局は、2014年にRBCを強制捜査し、利益のために遺体を切り売りしていた経営者スティーブン・ゴアを逮捕した。
ゴアは、「遺族からは遺体を爆破実験に使用することへの同意を得ている」と偽りの口実を設け、各遺族から提供された遺体の一部を米軍の請負業者に売却していた。捜査後、施設からは数多くの遺体の一部がそれぞれバラバラになった状態で発見されたという。
「愚かだった。信頼をこういう形で裏切られるとは思ってもいなかった」と涙ながらにメディアの取材で語るジムさんは、真実が明るみになって以来、大切な母親の遺体が思ってもいない形で失われたことに大きなショックと苦しみを感じ続けている。
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BRCは、私たち遺族の気持ちなど一切考慮しませんでした。今でも、亡き母の写真を見て思い出に浸ろうとすると、最後の最後に母がそういう目に遭わされた事実が脳裏に浮かぶのです。辛くて、やりきれない気持ちになります。BRCがしたことは、母の素晴らしい思い出を私たちから奪い去ったのも同じなのです。
2015年、スティーブン・ゴアは、悲しみに暮れている家族を騙して有料の医療機関に人体・臓器売買を行った詐欺の罪を認め、保護観察を宣告されたとのことだ。
同意もなく、大切な遺族の遺体を勝手に軍実験のために売却されたのはジムさん遺族だけに留まらず、現在、事実を知った他の遺族たちもジムさん同様、施設と経営者相手に民事訴訟を起こしている。
Man says mom's body was used for blast testing
References:abc15.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
>あるメディアによるBRCの内部文書の調査
こういう有意義な告発をするのが本当のマスコミ
調査もせず捏造する日本のマスコミとは大違いだ
2.
3. 匿名処理班
他人に譲った物にはケチをつけられない
臓器移植等含め他人任せにするってのはこういう結果も受け入れるということ
思惑とズレたからといって文句いうのは筋違いと思う…気の毒だけど
自分なら人類の為にならなくてもいいから大切な人は遺体でも大切に扱うな
4. 匿名処理班
外道過ぎる(( ;゚Д゚))ブルブル
5. 匿名処理班
胸糞わりー話だ…
6. 匿名処理班
BRC・・・スティーブン・ゴア・・・
FBIが踏み込んだ時壁に男性の胴体に女性の頭を縫いつけたものが吊るしてあったりしたあの事件か
7. 匿名処理班
これはUSAだから100億万ドルは取れる
8. 匿名処理班
>>3
思惑と外れたから云々いってるけど契約書の意味ないじゃん。
的はずれな意見をいう前に文章をきちんと理解して。
9. 匿名処理班
※3
良く人の話を聞かないとか、会話が成立しないと言われたことない?
10. 匿名処理班
> 爆発を伴う人体実験に遺体を使用
そんな実験に遺体を使ってることにドン引きした
人体とは言え、遺体と生きてる人間じゃ全然違うだろうし
より正確な結果を得るためなんて言い訳は通用しないぞ
11. 匿名処理班
せめて他のアルツハイマー患者のためになればという善意をここまで踏みにじるなんてひでぇド畜生だ
それ以前に実験内容が酷いけど
12. 匿名処理班
ずいぶん前の海外ドラマで移植された臓器が急に癌になり
移植された人が氏んだ事件を調べてたら違法に遺体をばらし
売りさばく葬式業者や転売する医者がわかり、正しい
移植ならしぬ人で無かったと本気で怒って終わった番組が
あったがリアルでやっちゃ駄目だ
業者やBRC、麻酔なし臓器提供の刑にしたいほど反吐が出る
13. 匿名処理班
「ゴア」って名は体を表しすぎじゃないか
14. 匿名処理班
人体実験のメッカであるアメリカではよくある事。
記事だと本人の意思ではなく息子の意思で提供されたように見えるけど、むしろそっちが気になる。
15. 匿名処理班
※3
同意してない事柄へ勝手に転用されたことが"仕方ない"で済むと思ってんのか?
ましてや親族の遺体だぞ。
16. 匿名処理班
どうせ死んでるんだから何に使おうと勝手だろ、ってことなのかもしれないけど、
医学の発展のために遺体を提供するのと軍事用の実験じゃえらい違いだよ。
17. 匿名処理班
※3
この時、書類上にあった「爆発を伴う人体実験に遺体を使用しても構わない」という項目には、「NO」とチェックを入れた。
とあるので、君の意見は的外れ
18.
19. 匿名処理班
まさに死体に口なし