暗黒魔導騎士(♀)「フフ…………ようやく大人しくなりました、か…。」
暗黒「その血にしか価値のない家畜……消費される側の命であることを未だに自覚できない、傲慢な生き物…………まったく度し難い…。」
暗黒「しかし、今となっては貴重な存在であることもまた事実…………貴様らの血のほとんどは、すでに大地に吸われてしまった……。大事にしますよ……家畜として、ね。」
暗黒「…………ほう……これだけ衰弱していながらも、まだ口がきけますか…。ククッ……やはり、家畜だ……生命力に溢れた、獣のような…………フフッ……潰しがいのある…。」
暗黒「さあ……お喋りがしたいのであれば、どうぞ……そうして体力を消耗し……さっさと大人しくなっていただきたい………家畜ならば家畜らしく、主人を悦ばせるために働け……。」
暗黒「ああ……そうですとも…。貴様は、私の家畜………それはすでに、決まったこと……覆せぬこと……抗えぬこと……。貴様に自らの命を全うする権利など、とうに剥奪されている…………貴様をどうしようが、それは私の裁量に委ねられている…。」
暗黒「こうして、私の屋敷の地下で……掌を杭に打たれ……私の目の前で、跪き……息も絶え絶えに……無様にくたばろうとしているのが、何よりの証明…。…………これでもなお、自らになんらかの権利がある、と…?」
暗黒「…………度し難い…。…………もう少し、弱らせるか…………そうでなくては、いつまで経っても……心が死なない、か…。…………………。……………………。」
暗黒「ククッ…………命の灯火が消えかかるまで……私に貴様の生命力を与えろ……吸い続けてやるよ……私の糧となれ……。……物好きな………クククッ……あれだけ私の魔導の力を味わっておきながら、まだ餌食になろうとは……まったく…フフ……フフフ……っ。」
暗黒「…………美味…。貴様らの血に混じる生命力は、まことに美味……。…………本当に、貴様らは我々魔導師の餌食になるために生まれてきたような……なんと都合のよい生命でしょうか……クク…ッ…!」
暗黒「……簡単に、死んでくれるなよ…?貴様の命は、もう私のもの…………私に愉悦を与えるためだけに、その灯火を燃やし続け……そうして…………私の餌食となり……枯れて…………死ね……!」
暗黒「ほら……餌の時間ですよ…。貴様に残された、唯一の楽しみ……救い……生命活動……尊厳を残す、最後の砦…。……はぁ…………私は、なんと家畜想いか…。」
暗黒「……んん…?なにをしているのですか?さっさと、食え……。貴様には血を作ってもらわなくては困るのです……喰らい、血を増やせ…。」
暗黒「…………はあ……?……フム……なぜ、家畜に皿を…?庭の鶏に餌を撒くとき、貴様はわざわざ皿を用意するのか……?」
暗黒「家畜の餌は……放り出されるもの…。地面に顔を寄せ……その口のみを使って、無様に食いちぎり、頬張るもの…。いわば…………貴様の餌の皿は、この埃だらけの床、ですよ……クククッ…。」
暗黒「……………分からんやつだ、な…………フンッ!!」
暗黒「ほらぁ……ッ、こうして押し付けられればっ、食べられますかぁ…!?ほらァ……ククッ、美味そうに食えよ……日に一度の餌だぞ……!?クッヒヒッ……吐き出そうとしてんじゃねぇよコラァ…!!」
暗黒「…………失敬……少し、昂りましたか…。…………フフフ……美味しかったですか…?言っておきますが、食べたものは、もどさないでくださいね……もしそんなことがあれば、その吐瀉物を食ってもらうからな……。」
暗黒「ですが…………その光景を見るのも、また愉しいかもしれませんねぇ…。…………今度は、腐った肉でも与えてみようか……ククッ………クハハハ……ッ!」
暗黒「やはり家畜はそうでなくては……。主人に怯え……媚び……服従を誓う……。それでこそ、家畜という存在に価値が生まれる…………主人からみても、愛着が湧くというものですよ……?」
暗黒「さて……今日は貴様を使って、どんなことをして遊ぼうか…。…………フフフッ……喜べ……?私は、貴様の血以外にも、ようやく価値を見出したんですよ…。」
暗黒「貴様には……血を生み出す装置と兼任で、私のオモチャとしての役割を命じます…。貴様をいたぶることは、愉しいということが分かりました…。」
暗黒「人間に存在する、本能……根差す、根底的な愉悦…………それは、嗜虐心…。……気に入らぬ……もしくは、気に入った相手をいたぶり、蹂躙し、恐れを抱かせるその行為は……なにをどうしたところで、愉しいのですよ…。」
暗黒「どんな聖人でも……あるいは天使も、神ですらも……なにかを痛めつけ、そこに悦びを感じていたことは……あらゆる書物や文献で……あるいは、歴史が物語っています…。」
暗黒「そうしたとき、私のすぐ傍にも、ちょうどよいものがあったと……最近になって、ようやく気がついたのですよ…。ま……有効活用、というやつです…。」
暗黒「貴様も、私と戯れたいでしょう…?血を作らされ、それを抜かれ……それ以外に貴様に価値が生まれたのです…………こんなに嬉しいことはないでしょう……?」
暗黒「喜べ………私が存分に、貴様を蹂躙してやる……っ。肉を削ぎ、骨を砕き、心を壊し、私が笑う…………ああぁ……素敵です……素晴らしい……っ……ああ……!」
暗黒「まずは、まずは……クククッ……なにをしましょうかぁ……。いくつか選択肢を提示し、貴様が一番嫌そうな反応を示したものにしましょうかねぇぇ………フハハッ……アッハハハハッ……!!」
でもあっさり捕まりたい
暗黒「フフ……意識も朦朧とするなか、よく言えましたね……偉いですよ……よしよし……。」
暗黒「ご褒美に……今日はいいものを貴様にプレゼントいたしましょう……。これ、なんだか分かりますか……?」
暗黒「ほう……流石に忘れられませんか…。そうして目を見張るまでに、貴様にとっては懐かしいものでしょう……?」
暗黒「貴様の生まれた国の……ああ、なんという名前でしたか……忘れて……まあ、どうでもよいことですが………。」
暗黒「貴様を見つけて、潰して、捕まえたあの地…………任務を任され、今日はその事後調査に参じたのですが…………ククッ……いやぁ、まだ残ってるものですねぇ……死骸が。」
暗黒「多くの腐った家畜の亡骸……ハエが集っていましたよぉ…。臭くて臭くて……醜くて……なかにはその場で吐いている調査員もいましたねぇ…。」
暗黒「貴様の同胞は……それほどまでにおぞましい姿になっていたのですよ……見るものを嘔吐させるほどにねぇ……。虫に食われて、空を黒く覆うまでに…。」
暗黒「そんなわけで、現地は地獄の様相を呈していたわけですが…………そこで懐かしいものを見つけましてねぇ……。」
暗黒「……どうです?懐かしいでしょう?貴様の軍が掲げていた、本軍旗……見事に焼け残っていたものがありましてねぇ……クク……思わず拝借してきてしまいましたよ……貴様が、喜ぶかと思ったのでね…。」
暗黒「あの時のことが懐かしいですか……?ただ自由を求めて我々に戦いを挑み、勝てると信じ込んでいたあの日のことを……。」
暗黒「……っ………ああっ……ぁああ……!そうですか、涙を流すほどに……。そうでしょう……貴様がまだ誇り高き戦士だったあのときの記憶……それだけが今の貴様を支える唯一の支え……その誇りの象徴がいま、こうして貴様の頬を撫でているのですから…。」
暗黒「フフ…………どうぞ、私のことは気にせず存分に感傷に浸りなさい……私はここで黙っていますから…………どれだけ取り乱しても構いませんよ……さあ、存分に…。」
暗黒「………ククッ…………ッフフフフ……!!」
暗黒「……気分は、落ち着きましたか?」
暗黒「そうですか……それだけ喜んでもらえたのなら、私もわざわざ持って帰ってきたかいがあったというものですよ……。ククッ……本当にねぇ…。」
暗黒「……これで……もう、心は吹っ切れましたか……?もう、思い残すことは……なにもありませんね……?」
暗黒「では………………その汚いボロキレ、処分いたしましょうか…。」
暗黒「見ているだけで、不快なのですよ…………ブタ共が集まって崇めていた旗など……忌々しい…………。」
暗黒「フフフ…………だから、綺麗にして差し上げる…………私の、聖なる炎で……っ、清潔な灰にねぇぇ………ッ!!!」
暗黒「誰がこんなゴミみてぇな布キレを残してやるなんて言いましたぁ!?ここは私の屋敷ですよ?残すわけないじゃないですかァ!こんな汚ねぇの!!」
暗黒「見たかったんですよぉ……貴様の泣くところ…!!大の男がビービー泣きやがって……みっともないですよねぇ!!たかが布キレで!!」
暗黒「今まで、私の前で涙を見せなかった罰だ……私はずうっと貴様の泣き顔が見たかったのに…………いつまで経っても偉そうに無関心ぶってるからぁぁ……!!」
暗黒「ほらァなにしてんだァ!?嗅げよお!!大好きな大好きな旗が焼けた煙だぞお!?吸って、ほら吸ってェ!!誇りとやらをお前が残らず吸収してやれよォ!!!」
暗黒「アハッ!!むせたァ!!ブタ共の煙吸って咳き込んだァア!!!アハハハッ!!やぁーっぱり汚い薄汚れた思想なんじゃねぇかよお!!
吸収せずに毒として!害として!お前の身体が反応してむせたんだろうがさあ!!!」
暗黒「吸え!!ほら吸ええッ!!顔を背けるんじゃねぇよ残らず吸ええええッ!!!吸って死ね!!死ねえッ!!!アハハハ!!アッハハハヒヒヒ!!!」
暗黒「あ、もう少しで消えてしまう……この火がブタ旗を残らず焼ききってしまう……!そんなことしていいんですかぁ…!?ほら、ふーって!息を吹きかければ火が消えるかも……旗がミリ単位で焼け残るかも…!?」
暗黒「ほぉら頑張れ頑張れ!フーって!あーもう弱い弱いぃ♪もっと口を尖らせて、フゥーッてさぁ!!アハッ!ハハハッ!!………あー……♪」
暗黒「ざぁんねん……貴様の誇りはァ、たった今ここでぇ!!ぜぇーんぶ燃えきりましたァ!!もーうこの世にはブタ旗残されてませぇぇぇん!!
貴様がフーフー出来なかったせいで!!ブタ共の誇りがこの地上から残らず消えちゃいましたぁあ!!!ざまぁ見ろ!!アーハハハハハハ!!!!」
暗黒「…………いつまで経っても、目を細めるから……昔の誇りを支えに、目をギラつかせたりするから……ッ…。」
暗黒「…………しかし……これでもう、思い残すことはありませんよねぇぇ……?貴様の居場所は、もう……あの国にはないんだよ……。」
暗黒「嬉しいですね……?貴様は汚い愚かなブタですが…………ほかでもない、この私が価値を見出してやったんです……。これから、貴様の誇りはただひとつ……私のオモチャであることだけ……!!」
暗黒「貴様はこれから、ずうーっとぉ…………この地下で、私に……血を抜かれながらっ、虐待されながらぁ!!…………死ぬまで、一緒に暮らすんですよぉ……っ……!!」
反省
暗黒魔導騎士さまは頭のよろしいお方なので生かさず殺さずギリギリ天寿を全うさせていただけるぞ
んで二度とそんな愚かな事しないように凄惨な罰与えるんだろ?
分かってんじゃん
しかしそれが「ブタの分際で私から逃げようとは万死に値する」的な理由なのかそれともまた別の理由なのかは定かではない
機嫌が悪ければ刃物を脇腹にズッ!と刺し抜きとめどなく流れるちを採血したのち炎の魔法で傷口を焼き塞いでくるかもしれない
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コメント一覧 (5)
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- 2019年08月12日 22:00
- どうよ君が滅茶苦茶「フンスフンス」してるけど、会心の出来だと自信があるみたいだな。
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- 2019年08月12日 22:11
- まあ暇つぶしならね
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- 2019年08月12日 22:26
- 暗黒騎士「本当の自由とは誰かに与えてもらうものではない。
自分で勝ち取るものだ。しかし民は自分以外にそれを求める。
自分では何もしないくせに権利だけは主張する。
救世主の登場を今か、今かと待っているくせに、自分がその救世主になろうとはしない。
それが民だっ!
民に自分の夢を求めてはならない。支配者は与えるだけでよい。
支配されるという特権をだっ!」
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- 2019年08月12日 22:41
- どうよが頑張った設定はキャラの絡みよりストーリーの方が妄想捗る
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- 2019年08月12日 23:54
- 初見時、字面で想像されたのがダークアルルとかドッペルアルルみたいなのだった件。
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