故岩田氏の言葉や発言をまとめた書籍『岩田さん　岩田聡はこんなことを話していた』の名言を集めたオフィシャルトレーラーが公開！アマゾンでビジネス部門第1位になっているとして、今再び岩田氏に脚光が当たっているものですね。



■やっぱり売れた岩田氏の名言集
発売する前からこれは絶対に売れてヒットすると確信していたので、こういったムービーが出来上がること自体、不思議でもなんでもなく、岩田氏がどれだけ魅力的な人だったのかというエピソードは語りつくされている位にいろいろと上がっているので、それらの言葉や発言をちりばめた1冊となれば、人気が出るに決まっています。ビジネスとは無縁の開発畑でバリバリのプログラマーだった岩田氏が、故山内氏にHAL研再建に対し、出資するから、岩田氏を社長にするという案にも見事に答えたものでした。

■岩田氏の人柄は札幌時代が原点
同じ北海道民として、岩田氏があまり大きく北海道で報じられないのが残念でならないですが、札幌の天才少年時代に、ポケコンというプログラムが出来るコンピューターでゲームを毎日作り、そして、友達を喜ばせることが何よりも楽しかったというエピソードはすべてを物語っていて、そのルーツが代わることなく、HAL研時代、任天堂時代と受け継がれていくことになります。人は大人になるにつれて、少年の頃描いていた考えや思い、そして、こうしていたいと願っていた気持ちが薄れていったり、離れていったりするものですが、岩田氏は、それらをちゃんと昇華してある意味別の意味で夢を実現した人です。

■最後の置き見上げ、ニンテンドースイッチ
岩田氏が日の目を見ることなく逝ってしまったため、ニンテンドースイッチが岩田氏最後の置き見上げになったことも有名な話ですが、wiiUでは失敗してしまっただけに、そこからの脱却と改善を岩田氏は何よりも推し進めていたようで、同じようなことがあれば、違う、変えろ！というものを目指していたようです。wiiUでは思うような結果がでませんでしたが、それでも岩田氏は次のハードを模索していて、そして、新しい出発点を見出そうとしていました。そのある意味集大成がニンテンドースイッチです。バトンは小泉氏に引き継がれましたが、見事に開花して、岩田氏の願いも適ったのではないでしょうか。