須田51氏がかつて手掛けた作品『キラー7』に関して、完全版を手掛けたい意思はあるのか?としていて、須田氏の意向とカプコン次第な面がありそうで、その辺を含めての話でしょうね。
須田51氏がかつてゲームキューブ、PS2でリリースされた『キラー7』について、今後触れる可能性があるのかという問いについて、簡単に答えていて、ストーリーがすでに完結しているため、その続編そのものは作る意思はないとした上で、もしカプコンがキラー7パーフェクトエディションをリリースすることは気にしないが、シナリオの3分の1だけが収録されていたため、それらが含まれる可能性があって、又自分自身はノーモアヒーローズ3の後は新規IPを手掛けたい意思があり、それとは別にノーモアヒーローズを作り続けたいとしており、ファイナルファンタジーに勝つ必要があるとジョークを飛ばしています。
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■キラー7とは?
グラスホッパーがパブリッシャーカプコンによって、2005年にゲームキューブとPS2でリリースされたアクションアドベンチャーゲームで、多層人格アドベンチャーと銘打っていて、超人的な能力を持つ殺し屋集団「killer7」を主人公として、怪物的テロリスト集団「笑う顔」との戦いを描き、主人公は多重人格で、各人格が異なる能力を持つ。ディレクター須田剛一の作家性が強く出た作品。難解で謎めいたストーリーやスタイリッシュなキャラクター造形、トゥーンレンダリングを用いたクールな映像表現が特徴。
■須田氏らしさも健在
独特の端的なセリフ回しと人を食ったようなユーモア、残酷表現や性描写などショッキングな演出といった、須田剛一作品に共通する要素は本作にも強く現れている。特に暴力表現や性描写などの過激な表現のためCEROレーティングで18歳以上対象(コンテンツアイコン「セクシャル」)とされた(2006年6月からはレーティング方針の改定により「Z 18歳以上のみ対象(コンテンツアイコン「暴力」)」へと変更されている)。ハードメーカーのレーティング基準の違いにより、GC版で描かれた虐待的な性行為の演出やグロテスクな傷痕の描写、性的な言語表現等がPS22版では隠蔽あるいは控えめな表現へと変更されている。
■リマスターには興味があり
須田氏は過去にインタビューにて、リマスター版を発売することには興味があると宣言していて、それがリップサービスだったのか本心だったのかは謎ですが、今回のインタビューにて、新作を作ることには興味がないとしているだけに、カプコン次第な面が大きくなりそうです。しかし、続編としてリリースされず14年も経過している点、そして、日本でも大きなヒットをせず、話題作でとどまった点、海外でカルト的な人気を得たものの、商業的には振るわなかった点など、いくつもの課題があるため、カプコンが現実的にリマスター版を出すとは考えにくく、厳しい評価をするならば、終わったIPだとみなされてしまうでしょう。これ以外にもカプコンはビューティフルジョーなどのIPもありますが、リマスター化せずに時間だけが過ぎ去っています。
カプコンもIPを抱え込んだまま続編を出さないケースが多いですよね。