異世界誕生2006 「拝啓、息子へ。母です、あなたが異世界に行ってずいぶん経ちました」 : アキバBlog

2019年08月29日

異世界誕生2006 「拝啓、息子へ。母です、あなたが異世界に行ってずいぶん経ちました」

講談社ラノベ文庫9月新刊、伊藤ヒロ氏のライトノベル「異世界誕生 2006」【AA】がアキバでは8月28日に発売になった。オビ謳い文句は『伊藤ヒロが放つ超問題作！』で、プロローグ『拝啓、息子へ。母です。お元気ですか。あなたが異世界に行ってから、もうずいぶんが経ちました』で始まるお話。

伊藤ヒロ氏のライトノベル「異世界誕生 2006」【AA】発売
「2006年、春。平凡な主婦の書いた拙いネット小説から、異世界が産声を上げる」

交通事故で長男タカシを亡くした主婦・嶋田フミエ（右）
「あの子、そんなの作れるかしら？」

異世界転生した勇者タカシと、騎士シャルナ
「勇者タカシ、いまのはいったい…？」「いまのは火薬だ。おれがつくった」

「勇者タカシは模試で県内二一位という頭のよさによって、
魔傭兵アームストロングをたおしたのだ」

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特典：イラストカード

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講談社ラノベ文庫9月新刊、著：伊藤ヒロ氏＆イラスト：やすも氏のライトノベル「異世界誕生 2006」【AA】が、アキバでは8月28日に発売になった（公式発売日は30日）。

今回発売になった「異世界誕生 2006」【AA】は、伊藤ヒロ氏が小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されたWEB小説「序文“息子へ。”」を、改題・改稿して商業書籍化された作品で、交通事故で亡くした長男が異世界転生して活躍する小説を執筆する主婦・嶋田フミエなどが登場し（登場人物紹介）、プロローグでは『拝啓、息子へ。母です。お元気ですか。あなたが異世界に行ってから、もうずいぶんが経ちました』から始まっている。

オビ謳い文句は『「まずジャンルが悪い。今どきファンタジー小説なんてあり得ないだろ」。2006年、春。平凡な主婦の書いた拙いネット小説から、異世界が産声を上げる。伊藤ヒロが放つ超問題作！』で、裏表紙は『どことなく空虚な時代、しかし、熱い時代。混沌を極めるネットの海に、愛が、罪が、想いが寄り集まって、“異世界”が産声を上げる』になってた。

2006年、春。小学六年の嶋田チカは、昨年トラックにはねられて死んだ兄・タカシの分まで夕飯を用意する母のフミエにうんざりしていた。たいていのことは我慢できたチカだが、最近始まった母の趣味には心底困っている。
フミエはPCをたどたどしく操作し、タカシの遺したプロットを元に小説を書いていた。タカシが異世界に転生し、現世での知識を武器に魔王に立ち向かうファンタジー小説だ。執筆をやめさせたいチカは、兄をはねた元運転手の片山に相談する。しかし片山はフミエの小説に魅了され、チカにある提案をする――　書籍情報

ライトノベル「異世界誕生 2006」【AA】の感想には、NOGさん『異世界モノラノベのルーツを描いた名作じゃんコレ！真っ当にすげー面白かった』、白玉粉さん『一次、二次を問わず物語を作っている人は是非読んで欲しいし異世界転生が好きな人嫌いな人も一度読んで欲しい』、nawadeさん『出足のインパクトだけでなく、喪失を経た家族の姿を描ききって見事に完結しており、作者の奇才ぶりとプロとしてのテクニックが十全に発揮された、まさに快作』などがある。

なお、著者：伊藤ヒロ氏は、後書きで『もう本作は、流行りものに対するアンチテーゼ小説ではありません。この本を通して伝えたいのは、人と人との関わり方や、家族のあり方、さらには創作物に対する作者の向き合い方…そういったものです。難しいテーマでしたが、がんばって書きました』などを書かれている。

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