2.バンクワン刑務所(タイ)

バンクワン刑務所は男性の重罪犯罪者を収容する施設で、受刑者は全員25年以上の無期懲役か死刑を宣告されています。2013年まで、全ての受刑者は足かせの装着を義務付けられていました。

施設内では、受刑者はお米と野菜を除く全ての物を購入しなければなりません。良い食事と引き換えに、裕福な受刑者は別の受刑者を雇っているそうです。外国人を含む4,000人の受刑者が、現在収容されています。

3.カミティ刑務所(ケニア)

カミティ刑務所はナイロビにあり、政治犯が多く収容されていることで有名です。施設は過剰収容の問題を抱えており、現在3,600人以上の囚人が定員1,400人の建物に収容されています。刑務所内の環境は劣悪です。かつて、施設内の残虐な暴行動画が携帯で撮影され、事件が公になりました。

4.ピャタク刑務所(ロシア)

ピャタク刑務所は小さな島の中にあり、別名「ロシアのアルカトラズ」と呼ばれています。セキュリティーが高く、誰も脱獄したことがないそうです。

1日22時間30分、受刑者は監房に閉じ込められます。90分間は外に出れますが、屋外に設置された小さな檻の中で、体を少し動かせるだけです。収容者の半分が結核で死亡し、近くの墓地に埋葬されます。他の受刑者は葬儀に参加できません。

5.サバネタ刑務所(ベネズエラ)

サバネタ刑務所はかつて史上最悪の刑務所内の暴動が起こった現場で知られています。また、定員700人のところを3,700人収容していました。

1994年1月3日、暴動が起こります。受刑者の一部が火を放ち、逃げようとした人たちを殺害しました。この暴動で、推定150人が死亡しています。

さらに、施設内でエイズや結核、腸チフスが蔓延し、2013年だけで受刑者69人が死亡しました。2013年に刑務所は閉鎖され、現在博物館になっています。

6.ADXフローレンス刑務所(アメリカ)

ADXフローレンス刑務所はコロラド州の連邦刑務所で、他の刑務所よりもセキュリティーレベルが高くなっています。国家の安全保障に脅威をもたらす重要な男性受刑者を収容しており、「ロッキー山脈のアルカトラズ」と呼ばれています。

24時間の監視下で、受刑者は1日のうち23時間を防音室で過ごし、自由時間は1時間だけです。その1時間で、受刑者はシャワーを浴びたり、運動をしたりします。自傷行為を防ぐため、施設はコンクリートでできていますが、刑務所の開業以来、受刑者6人がベッドシーツで首吊り自殺しているそうです。

7.サン・クエンティン州立刑務所(アメリカ)

サン・クエンティン州立刑務所はサンフランシスコの男性刑務所です。カルフォルニア州の中で、最も古い死刑囚監房となっています。

開業当初、管理者は民間で、受刑者に対して非人道的な扱いをしていました。そのため、脱獄が多く、1854年には80人の囚人が逃げ出しています。カルト指導者で殺人犯のチャールズ・マンソンが服役していたことで有名です。

8.タドムル刑務所(シリア)

タドムル刑務所はシリア東部の砂漠にあり、非人道的な環境や人権侵害、拷問や即決処刑で知られています。現シリア大統領の父ハーフィズ・アル＝アサド政権下で刑務所は建設され、数千人の反体制が拷問され即決処刑されました。

受刑者は頭や顔を上げることや互いの顔を見ることを禁止されていたそうです。1980年6月の虐殺事件では、500人から1,000人の受刑者が数分間で殺害されています。2015年、イスラム国が刑務所を破壊しました。

9.シウダーバリオス刑務所(エルサルバドル)

(Credit:InSight Crime)

シウダーバリオスは国内で一番危険な刑務所で、ギャング集団マラ・サルバトルチャのメンバーが収容されています。刑務所は過剰収容しており、現在の収容人数は定員800人を超える2,500人です。奇妙にも、受刑者が刑務所内部を運営しており、兵士や警察官たちは外で働いています。

受刑者は、パン屋から病院まで自分たちで運営しているそうです。警備員たちは暇つぶしのように外に立っているだけで、ギャングに内部を任せています。



最悪と言っても、いろんな状況があるんですね。

世界の刑務所と比べると、日本の刑務所は環境が良い方なのかもしれません。

via:LIST GECKO & CRIMEVIRAL.COM