1: へっぽこ立て子@エリオット ★ 2019/09/09(月) 16:58:48.95 _USER
□価格暴落で業績が悪化したメモリメーカー
 2016年4月から爆発的に成長を始めたメモリ市場は、2018年後半に突如、不況に突入した。このメモリ不況の原因としては、Intelが10nmプロセスの立ち上げに失敗し続けたため、PC用やサーバ用プロセッサが供給不足となり、それらを当てにして製造されたメモリが市場にあふれて価格暴落を引き起したことによると分析した(関連記事:Intel 10nmプロセスの遅れが引き起こしたメモリ不況、2018年12月7日付)。
Intel 10nmプロセスの遅れが引き起こしたメモリ不況 (1/4) - EE Times Japan
https://eetimes.jp/ee/articles/1812/07/news026.html

 この価格暴落により、メモリメーカーの業績が悪化している。その中でも、DRAMを持っておらず、NAND型フラッシュメモリしかない東芝メモリとWestern Digital(ウエスタンデジタル/以下、WD)は、2019年以降、営業損益が赤字に転落してしまった。さらに、2019年第2四半期の営業損益を見ると、WDが−4.28%であるのに対し、東芝メモリは−46.17%と深刻な赤字になっている。

 WDと東芝メモリは、四日市工場で設備投資を折半してNANDフラッシュを製造し、そのNANDフラッシュを半分に分割してそれぞれがビジネスを行っている。にもかかわらず、WDと東芝メモリの赤字の状況が異なるのはなぜだろうか?

 本稿では、まず、メモリメーカーの営業損益を比較することにより、DRAMとNANDフラッシュを両方持っている企業がまだ余力があることを示す。次に、NANDフラッシュしかない東芝メモリとWDの業績が大きく異なる原因がSSDビジネスの差に起因する推論を述べる。

 そして、東芝メモリは2019年8月30日に、台湾Lite-on Technology(ライトン テクノロジー/以下、Lite-on)のSSD事業を1億6500万米ドル(約173億円)で買収すると発表したが、この買収が東芝メモリの業績を向上させる可能性について論じる。

□メモリ価格の下落とメモリメーカーの営業損益
 図1に、DDR4 8GビットDRAMおよび64GビットMLC NANDフラッシュのContract(大口取引)価格の推移を示す。NANDフラッシュ価格は2018年7月から、DRAM価格は2018年10月から、それぞれ、下落し始めている。

no title

図1:DDR4 8GビットDRAMと64GビットMLC NANDの大口取引価格 出所:野村証券のデータ

 NANDフラッシュ価格がDRAM価格より3カ月早く下落するが、これについては、Samsung Electronics(サムスン電子)が意図的に大口取引価格を下げたといううわさがある。現在NANDフラッシュメーカーは、中国のYMTC(長江ストレージ)を加えると7社もあるため、NANDフラッシュ業界を淘汰することを狙っているのかもしれない。

 DRAMの歴史を振り返ると、シェアが低い、または財務の弱い企業から撤退していったことが分かる。また、Samsungが不況の時に、競合他社を蹴落とすために、故意にメモリ価格を下げたことも知られている。今回も、NANDフラッシュで、同様のことを仕掛けたのかもしれない。

 図2に、メモリメーカーの四半期毎の営業利益率を示す。ここで、WDについては、HDDを除外し、NANDフラッシュだけの営業利益率を記載した。

no title

図2:メモリメーカーの四半期毎の営業利益率 (筆者調べ)

 すべてのメモリメーカーが、2018年第4四半期から急激に営業利益率が低下している。しかし、DRAMとNANDフラッシュの両方を持っているSamsung(21.1%)、Micron(23.2%)、SK Hynix(9.9%)および、DRAMだけのNanya(22.5%)が黒字を確保しているのに対して、NANDフラッシュしかないWD(−4.28%)と東芝メモリ(−46.17%)は赤字に転落している(カッコ内は2019年第2四半期の営業利益率)。

 次ページでは、各メモリメーカーについて、DRAMとNANDフラッシュに分けて、営業利益率の推移を見てみる。

>>2 へ続く
メモリメーカーのDRAMとNANDの営業利益率

2019年09月09日 11時30分 公開
EE Times Japan
https://eetimes.jp/ee/articles/1909/09/news018.html
引用元: http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1568015928/


2: へっぽこ立て子@エリオット ★ 2019/09/09(月) 16:59:08.30 _USER
>>1 から続く

□メモリメーカーのDRAMとNANDの営業利益率
 まず、Samsung、SK Hynix、NanyaのDRAM事業の営業利益率の推移を見てみる(図3)。ここで、Micronの財務データでは、DRAMとNANDフラッシュが分離されておらず、DRAMだけの営業利益率が分からないため、図3の中にMicronのグラフがないことをお断りしておく。

https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/1909/09/l_tt190909_nanofocus17_003.jpg
図3:DRAMメーカーの四半期毎の営業利益率(筆者調べ)

 メモリ市場の爆発的な成長が始まった2016年以降、メモリメーカー各社のDRAMの営業利益率が急上昇する。2018年第3四半期のピーク時には、Samsung(71.2%)、SK Hynix(66.5%)、Nanya(51.0%)と、かつて見たことがないほどの営業利益率を記録している。

 それ以降、営業利益率は低下するが、それでも、2019年第2四半期に、Samsung(42.4%)、SK Hynix(35.1%)、Nanya(22.5%)と、十分すぎる営業利益率を確保している。つまり、メモリ不況であっても、DRAMは、まだまだ十分稼げる水準にあると言いえる。

 次に、Samsung、SK Hynix、東芝メモリ、WDのNANDフラッシュ事業の営業利益率の推移を見てみる(図4)。やはり、MicronのNANDフラッシュだけのデータはないので、図4にはMicronのグラフはない。

https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/1909/09/l_tt190909_nanofocus17_004.jpg
図4:NANDメーカーの四半期毎の営業利益率 (筆者調べ)

 DRAMと違ってNANDフラッシュは、各社の営業利益率がピークとなる時期が異なっている。Samsungの営業利益率は2017年第3四半期に50.3%となった。SK Hynixは、2017年第2四半期に27.1%となった。東芝メモリは2018年第1四半期に47.5%となった。WDは2017年第4四半期に37.2%となった。

 このように、営業利益率のピーク時期は異なるが、どのメモリメーカーも2018年後半から営業利益率が下がり始め、2019年第1四半期以降、すべてのメモリメーカーが赤字に転落した。

 2019年第2四半期に、赤字の小さい順に、WD−4.3%、Samsung−6.2%、東芝メモリ−46.2%、SK Hynixが−73.4%となっている。この数字から分かるように、東芝メモリとSK Hynixの赤字が酷い状態である。しかし、DRAMを持っているSK Hynixは会社全体で黒字を確保しているが、NANDフラッシュしかない東芝メモリは、かなり危険な状態といえる。

 WDと東芝メモリは、四日市工場で設備投資を折半してNANDフラッシュを製造し、そのNANDフラッシュを半分に分割してそれぞれがビジネスを行っているにもかかわらず、WDと東芝メモリの赤字の状況が異なるのはなぜか?

3: へっぽこ立て子@エリオット ★ 2019/09/09(月) 16:59:23.83 _USER
>>2 から続く

□東芝メモリとWDの営業利益率の差はSSD
 筆者は、東芝メモリとWDの営業利益率の差は、SSDビジネスに起因するものと考えている。図5に、四半期毎のSSDの出荷台数シェアを示す。一目見て分かるのは、シェア1位のSamsung(29.6%)と2位のWD(17.1%)が突出しており、3位以下が団子レースになっているということだ。その団子の中に、東芝メモリ(9.1%)は混ざっている。

no title

図5:SSDの四半期毎の企業別出荷台数シェア 出所:StorageNewsletter; TrendFocus; Business Wireのデータを基に筆者作成

 WDは東芝メモリと共同開発して製造したNANDフラッシュという部品に、コントローラとキャッシュメモリのDRAMをつけ、SSDというシステムとして出荷している。一方、東芝メモリは、ほとんどのNANDフラッシュが、中国メーカーのスマホ用に“部品売り”されていると聞いている。

 NANDフラッシュに付加価値をつけてSSDとして販売するか、NANDフラッシュを部品としてそのまま売るか。WDと東芝メモリの営業利益率の差は、このようなビジネス(というよりシステム設計という技術)の差から生じるものと思われる。

□東芝メモリが台湾Lite-onのSSD事業を買収
 東芝メモリのSSDビジネスが弱いことは、ずいぶん前から指摘されていたが、やっとその弱点を克服する行動に出た。東芝メモリが2019年8月30日に、台湾Lite-onのSSD事業を1億6500万米ドル(約173億円)で買収すると発表したからだ(日経新聞2019年8月31日付)。

 東芝メモリは2020年前半までに事業買収完了を目指すとしているが、買収が完了すれば、SSDのシェアは東芝メモリとLite-onの合計で12.7%となり、3位の団子レースから一歩抜け出すことができる(図6)。

no title

図6:SSDの出荷台数の企業別シェア(2019年第2四半期) 出所:storagenewsletter.comのデータを基に筆者作成

 1位のSamsungと2位のWDにはまだ距離があるが、やっと追い上げる態勢が整ったと言えるかもしれない。日韓経済戦争が泥沼化しているため、いつメモリ不況が明けるのか予測できないが、東芝メモリには、この窮地を乗り越えて、技術でもビジネスでも、Samsungに迫ってほしいと思う。さらに将来資金の余裕ができたら、DRAMメーカーの台湾Nanyaを買収すると、いいのではないだろうか? 現在SSD製造のボトルネックとなっているDRAMの調達に困らなくなるからだ。

【連載記事一覧】湯之上隆のナノフォーカス - EE Times Japan
https://eetimes.jp/ee/series/11164/

5: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:10:52.31
seagate完全に乗り遅れたな…
micronでも買わないと追い付けんぞ
どうすんだよ

6: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:11:57.23
さっさと8TB出さんか
1TBが12980円なんだから
4枚、8枚とのせて利益とるしかねえだろ

7: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:18:36.61
東芝なんて外国企業の話なんかどうでもええわ

9: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:26:46.93
>>7
東芝とその他で50越えてたような

17: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:47:42.52
>>9
HOYA マスクの大手

8: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:26:35.43
いいタイミングで売り抜けたね。

10: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:27:11.36
Lite-on
Tsukumoで安かった内臓DVDRを使った記憶くらいしか無いな

11: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:29:33.11
大丈夫っすか?
またぞろ積層技術だけ奪われて、特許も奪われる、なんて事にならなきゃいいけど

18: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:50:50.97
>>11
BICSはsandiskとの共同研究開発だから、もし情報引き抜こうものなら、トランプの逆鱗に触れるがな

19: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 18:05:34.17
>>11
積層技術ならSamsungが一歩リードしてるだろ
だからホワイト国外しは、日本にとって渡りに船だった
と、視線を変えると面白い

12: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:30:49.92
粉飾企業東芝の責任者が逮捕起訴されなかったのはどう考えてもおかしい
普段上級国民云々で騒いでいる国士さまも何故かこの件はスルーに近いんだよな

14: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:36:56.82
七色でメモリ光りそう

15: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 17:38:13.71
BtoBのメモリかBtoCのフラッシュかって話

20: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 18:26:03.35
円高になりそう

21: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 18:43:22.40
エルピーダはDRAM一本足だから潰れた
東芝メモリはNAND一本足だから潰れる

こんなもん2ch5chでとっくに予想されて結果が出てることを
いまさら書かれても

23: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 19:08:03.21
チップ買って、基盤に組み立てるだけだから
中小メーカーでもできてしまうという

26: 名無しさん 2019/09/09(月) 19:28:16.44
フラッシュメモリの性能なんて、もはやどこもコモディティ化してる
東芝の冠を傘に着て、今までの様な”殿様商売”はもう出来んからな。
どうせ、価格競争で中華メーカーに負けるやろ

29: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 20:36:12.81
日本の経営者てダメなんな

30: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 20:50:42.53
買収金額からすると不採算を押し付けられたということだろう
顧客を失うわけにいかないから買うしかなかったんだと思う

32: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 21:45:48.30
東芝メモリは民事再生するんじゃね

34: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 22:52:54.70
不況の波に耐えられる体力があるとこしかできない商売だしなぁ
ファンドがそう上手くない事業にどう思うかだよな
半導体は参入障壁高い割に博打すぎるよ

36: 名刺は切らしておりまして 2019/09/09(月) 22:55:40.45
東芝の無能老害取締役がチョンのハニトラにかかってチョンの犬になって
技術情報をゴッソリ渡した。

日本のジジイはハニトラに弱いは世界インテリジェンスの常識です

39: 名刺は切らしておりまして 2019/09/10(火) 00:18:00.76
東芝メモリなんかさっさと潰れろ。
フラッシュメモリなんかもう儲かんね‐よ。

44: 名刺は切らしておりまして 2019/09/10(火) 01:23:40.73
今から東芝もDRAMに参入するべきじゃね?

46: 名刺は切らしておりまして 2019/09/10(火) 02:11:25.97
東芝が今更DRAM作れると思ってるの?
3DNANDなんかより微細パターン作れないとDRAMなんてやっても無駄だよ。
容量増やすために微細化が必要とされたPLANER TYPEと違って3DNANDはパターンが粗くてもいいの。そのために何層も積んでんだから。
PLANERから3D移行時期に東芝は金のかかる微細化技術の開発競争から自ら降りたんだよ。3DNANDに必要ないからね。
ただし、その選択はDRAMを捨てるってことと同じ意味だった。
そこら辺理解した方が良いよ。

51: 名刺は切らしておりまして 2019/09/10(火) 10:06:33.37
>>46
ロジックとDRAMとNANDのプロセスルールを単純比較できないのは分かってるけど、四日市工場は15 nm Samsung,Hynix,MicronのNAND,DRAMラインと同程度

それにプレーナ型から積層型に移行した時に微細化が鈍化したのはTMCに限った話じゃないし、東芝がDRAMを捨てたのは2001年

48: 名刺は切らしておりまして 2019/09/10(火) 03:02:18.73
つかライトンのSSDってまともだったのか

スポンサード リンク