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人に優しくするには、勇気がいる。まして見知らぬ誰かに積極的に親切な行いをすることは、簡単なようで難しい。
だが世の中には、当たり前のように、人知れず誰かのために行動できる人がいる。だがそういった行いは誰かに見られているものだ。
今回、アメリカのミズーリ州で高齢の女性に対し、思いやりを示した少年の姿が、地元の警察官によって目撃されていた。
警察官はその尊い姿を撮影せずにはいられなかった。撮影した写真を自らのSNSに投稿。「ぜひ彼の身元が知りたい。食事をご馳走したい」と呼びかけたのだ。
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Photo of teen shielding elderly woman from rain with jacket goes viral
土砂降りの中、ひとりの少年の心温まる行為がキャッチされる
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8月26日、ミズーリ州にある食料品店の屋外駐車場で、パトカーの中で昼食をとっていたインデペンデント警察署のジョー・ホルト警官は、急に雨が激しく降り始めた時に、ある光景を目撃した。
土砂降りの中、ひとりの少年がコートを脱ぎながら駐車場を横切ったのだ。
ホルト警官がパトカー内から様子を見ていると、どうやら駐車場に車を停めていた高齢の女性が、激しく降ってきた雨が原因で、車から降りるのに苦労していたようだった。
少年は女性のもとへ駆け寄り、自分のコートを差し出した。少年のコートを頭から被った女性は、少年に支えられるようにして駐車場を歩いて行った。
その瞬間を、ホルト警官は思わずカメラに捉えた。少年の、困っている人に対する親切な行為に、とても感動したからだ。
その後、少年は母親の車が止めてあった場所に戻ってきて、何をしたかを話していたようだ。母親は涙を浮かべていた。
その姿を見たホルト警官も、親という同じ立場から思わずホロリと涙してしまったという。
フェイスブックに写真を投稿し、少年に呼びかける
ホルト警官は、警察のフェイスブックアカウントに自身が撮影した写真を投稿し、少年の行為を称賛した。
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この少年は何のためらいもなく女性に手を差し伸べました。彼が気にかけていたのは、自分にできる何かを誰かのためにすることだけだったのです。
彼は、社会がまさに今必要としているものに対しての模範を示したと言っていいでしょう。私はこの時、ただ写真を撮っていただけであり、彼こそ真のヒーローです。
実は、感動するシーンを目撃したホルト警官は、少年の母親の車へと近付いたのだそうだ。
突然、制服姿の警官に近寄られた少年の母は、戸惑いの表情を見せた。そこでホルト警官が素晴らしい光景を見ていたのだと感心の言葉を口にすると、母親は涙ぐんだ。
しかしこの時、ホルト警官は少年の身元を尋ねなかったため、フェイスブックで「是非、食事をご馳走したい」と呼びかけた。
少年の家族が連絡、母子は警官と食事へ
その後、この出来事はSNSを通して拡散。多くのユーザーらが少年の行為に感動し、メディアでも報じられた。
少年の家族は、拡散したニュースを見てインデペンデント警察署へ連絡。念願の対面が叶ったホルト警官は、申し出ていた通り母子を食事に連れて行き、ご馳走した。
9月3日に更新された警察のフェイスブックアカウントには、笑顔のホルト警官と14歳の少年、そして母親の写真が投稿されており、このように綴られている。
ほんのわずかな時しかこの少年のことを知りませんでしたが、今では私にとって、彼はとても大きな存在です。母子は、ロブスターの料理をとても楽しんでいました。
少年の優しい行為もさることながら、それを見逃さなかったホルト警官も素晴らしいといえよう。ユーザーらからは、ホルト警官が少年と対面できたことへの喜びの声や、称賛の声が多数寄せられている。
References:abc12など / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
なんか最近涙腺が緩んできてるんだよなぁ
少年に幸あれ
2. 匿名処理班
いいことをしてたから皆に広めなきゃとかの善意の意図だとしてもどうしてもこいついいことしてるじゃん!SNSにあげよ!ってのがなんか抵抗ある
3. 匿名処理班
僻んでるのかもしれないけど優しさって自己満足だからこういうガッツリの報酬をされると気がひけるな…
4. 匿名処理班
ワイの袋なら伸びるで
飛べるし
5. 匿名処理班
中々出来ない行動だよね
特にこの年齢だと気恥しくてやりにくそうなのに、素敵だな
ロブスター食べたい
6. 匿名処理班
身構えて見ちゃう人は
「両津がもんじゃ焼きおごってやった」
に置き換えればわかるんじゃないかな。
アメリカにも下町人情ドラマがあるって
事だよ。カッコいいぜ、少年。
7. 匿名処理班
店員に代金を投げつける動画みたばっかりだったからほっこりした
8.
9. 匿名処理班
人に優しくするには、勇気がいる。正にその通りだと思いました。
心の中では「あ、大丈夫かな?」とか「手を貸した方がいいかな」と思う場面は多いが、
実際行動に移すのは躊躇してしまう。
SNSがとか、自己満足だとか言うけど、実際に親切な行動してるのは事実じゃん、なんでそんな捻くれた考え方が出来るのかが不思議だわ。
10. 匿名処理班
少年よりおっちゃんの方が嬉しそうなのがw
良い子と再会できて、その子にごちそうできたのが嬉しかったんだろうなー
職業柄、悪魔みたいな人間も多く見るだろうから
稀に天使と出会えると大切にしたくなる気持ちになるのかもしれないね