戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.com/archives/52282533.html


極度の干ばつで姿を現した約7,000年前のスペイン版ストーンヘンジ : カラパイア

no title

 もし、気候変動によるさまざまな損害の中でわずかでも希望の光があるとしたら、これまで知られていなかった考古学的遺跡や遺物を、わたしたちの目の前にさらしてくれることかもしれない。

 この夏、スペイン、エストレマドゥラ地方を襲ったひどい旱魃のせいで、バルデカニャスの貯水池が干上がってしまい、ずっと水の底に沈んでいたグアダルペラル・ドルメン(Dolmen de Guadalperal)という巨石群がその姿を現わした。

 これはスペインのストーンヘンジと言われている。
スポンサードリンク


Spanish Stonehenge Uncovered: Granite Monoliths Engraved with Serpents

その全貌をあらわにした7000年前の巨石群


 この巨石群「グアダルペラル・ドルメン」は約7000年前のものだが、1963年頃、近代化を進めたフランコ政権がここに貯水池を建設したときを最後に、丸ごと水の底に沈んだ。

 現在、カセレスの近くに住む住人たちは、古代の遺跡がよみがえったシュールな光景を目の当たりにして興奮している。

 貯水池の近くに住み、スペイン文化協会の会長を務めるアンヘロ・カスターニョは語る。「わたしたちは、湖の底に宝が隠されているという伝説を聞いて育ちました。今、その宝をついにこの目で見ることができたのです」

 高さ1.82メートルほどのずんぐりした巨石がおよそ100柱、ストーンヘンジのように楕円形に並んでいて、その間を太陽光が差し込むようになっている。さまざまな痕跡から、ここの石はストーンヘンジよりも2000年古いという。


Salvemos el Dolmen de Guadalperal


巨石群を移動させ保護する動き


 カスターニョらは、雨が降って、再びここが水中に沈んでしまう前に、巨石を移動させようと働きかけている。

 「なにをするにしても、極めて慎重に事を運ぶ必要があります」花崗岩は多孔質なのでさらに石が腐食してしまう可能性があるからだ。

 「費用はかかるかもしれませんが、手に入れるのがもっとも困難なものの一部はすでにここにあります。この見事な歴史的遺跡にとって、費用など取るに足りません。その歴史はお金で買うことはできないのですから」


Parte del reportaje del Dolmen de Guadalperal sobre el terreno
written by konohazuku / edited by parumo
あわせて読みたい
不吉なメッセージが刻まれたハンガーストーン(飢餓石)が再び現れる(チェコ)


ストーンヘンジは誰が作ったのか?現代の遺伝子解析がその謎に迫る(英研究)


異常気象で明らかとなった15の驚きの発見


1000年以上前のミステリアスな死者の石壺が発見される(ラオス)


ストーンヘンジは重い石を持ち運ぶためラード(豚の脂)を利用して建てられたという新説が登場(英研究)

この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2019年09月20日 23:08
  • ID:qpoAm2Rh0 #

「おーーい」
『・・・・・』
「おーーーーい」
『・・・・・』

ストーンヘンジ無し

2

2. 匿名処理班

  • 2019年09月20日 23:10
  • ID:ZbM.QVdU0 #

大きいのかと思ったらちっちゃ

3

3. 匿名処理班

  • 2019年09月20日 23:30
  • ID:skskHsHD0 #

そのままにしておいたほうがいいと思う

スペインと聞いて、教会の壁画の修復を思いだしたから

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク