【まちカドまぞく】桃「シャミ子がストーカー被害に遭ってる?」
ミカン「ちょっとそれ本当なの?!」
シャミ子「はい...最近誰かに見られているような気がするんです」
桃「シャミ子の勘違いの線はないの?」
シャミ子「う...無いとは言いきれませんが...」
杏里「他になにか被害とかあるの?」
シャミ子「はい...物の配置が少し変わってたり私の唯一の歯ブラシが無くなったりするんです」
ミカン「うぅ...それは間違いなくストーカーね」
小倉「でもシャミ子ちゃんにストーカーするなんてなかなかの手練だね~」
シャミ子「どういうことですか?」
桃「私がシャミ子の事を常に見てるからだね」
シャミ子「はい?」
桃「私がシャミ子の事を心配してシャミ子から目を離すことなんてないからその状態でシャミ子をストーカーするなんて不可能という話だよ。私の目を盗んでシャミ子を視姦するなんて許さないしさせない」
シャミ子「そうだったんですね...ありがとうございます、桃」
小倉「あとは魔族という可能性も高いね~」
シャミ子「怖いですぅ!!」
桃「大丈夫だよシャミ子。シャミ子の事は私が絶対に守るから」
シャミ子「桃ぉ~」
桃「シャミ子の可愛い横顔を視姦したりシャミ子の貴重な唾液とプラークを堪能したりシャミ子がいない間シャミ子フローラルを嗅いだりシャミ子の箸をぺろぺろするなんて許せない!!」
ミカン「うう...なんて酷い事をするの!」
シャミ子「う...おえぇ」
桃「大丈夫だよ...」
杏里「でもこれはかなり深刻な問題だな」
小倉「そうだね...ストーカーというのは警察も上手く動けないことが多いからねぇ」
杏里「となると警察は信用ならないって事だな」
シャミ子「私はどうしたらぁ!!」
ミカン「なにかあるのね」
桃「うん。シャミ子、家の鍵をくれる?」
シャミ子「どういうことですか?」
桃「シャミ子さっき言ったよね。見られてる気がすると物の配置が変わってるって」
シャミ子「はい」
桃「となるとストーカーはシャミ子の近くにいるかその逆でシャミ子から遠い所にいるかになる」
ミカン「シャミ子が家にいる時と居ない時ね」
桃「そう、そしてストーカーはその2つを同時に行うことは出来ない」
杏里「分身なんて出来ないもんなー」
桃「そう、私は出来るけど普通は出来な
い。そこでシャミ子の近くにいる組とシャミ子の家にいる組で分けるんだ」
ミカン「そうなると必ずどちらかにストーカーが来るってわけね」
桃「そう、そしてそこでストーカーを拘束しボコボコにする」
桃「跡形も無くボコボコにして今まで盗んだシャミ子の私物を回収する」
シャミ子「桃!ありがとうございます!」
シャミ子「はい!桃なら安心して任せられます!」
ミカン「決まったわね。じゃあどう組を分けましょうか」
小倉「やっぱり綺麗に半々にする~?」
桃「いや、それだとストーカーを警戒させてしまう」
ミカン「というと?」
桃「私達は基本シャミ子の近くにいる。にも関わらず急に半々に別れたら?」
杏里「あー、あたしだったら何かあると警戒しちゃうな」
桃「そう。だから家に残るのは私だけで大丈夫」
シャミ子「1人で大丈夫ですか?私、桃になにかあったら...」
桃「大丈夫。私は強いしそれに家は学校や外と違って地形が限られている分、遠距離が得意なミカンより私のほうが良いよ」
ミカン「確かに、外なら私が遠慮なくスナイプできるわね!」
桃「それに接近戦を得意としないミカンが人質に取られたらどうすることも出来なくなる」
杏里「人質交換だーってことでシャミ子を好きにさせられちゃうってことか」
桃「そういうこと」
小倉「さすが魔法少女...隙も穴もない完璧なロジック...」
シャミ子「ご先祖さま!今大切な話をしてるので黙っててください!」
桃「私はシャミ子の身を案じて行動してます。シャミ先もシャミ子に何かあったら困るでしょう」
邪神像「うぅぅむ...そうか...いやわかった」
桃「...とりあえず今日はいつも通り過ごしていつも通り帰ろう」
杏里「変に警戒するなってことっすね」
小倉「ストーカーも警戒しちゃうからね~」
桃「うん。シャミ子」
シャミ子「なんでしょう?」
桃「苦しいかもしれんしけど、もう少し辛抱してね」
シャミ子「勿論です!桃や皆さんがこうして私の為に頑張ってくれています!私が頑張らなくてどうするんですか!」
桃「流石だねシャミ子。頼りにしてるよ」
リリス「(う~ん....桃の発言が何やら気になる...しかし...変にシャミ子に伝えるよりはそっとしておいたほうが良いか...)」
シャミ子「やっと学校終わりました」
桃「お疲れ様。じゃあ帰ろうか」
シャミ子「はい!」
ミカン「帰りも普通でいいのよね?」
桃「勿論だよ」
桃「...ところでこの後なんだけど」
ミカン「うん」
桃「今日シャミ子の家に泊まってもいいかな?」
シャミ子「ええ?!急になんですか?!」
桃「おバカ!もしシャミ子が寝ている時にストーカーがシャミ子の寝息をマウストゥーマウスしたり寝顔をぺろぺろしたりしたらどうするの?!」
シャミ子「う...確かにどうしようもんしです...」
シャミ子「でもお母さんに聞かないと...」
桃「大丈夫、既に良ちゃんと清子さんに確認をとってある」
シャミ子「もう?!」
家に泊まってもらうことにした」
シャミ子「そうなんですか?!あのデカい公民館に?!」
桃「いやあれ普通の家...でもそう。これで安全」
ミカン「確かにあの2人を人質に取られたらどうしようもないわね」
桃「そういうこと、だから安心して」
ミカン「それと隣の部屋に私が居るんだし大丈夫よ!」
シャミ子「2人とも...ありがとうございます!」
桃「でもこれは言うならばシャミ子を餌にしてる事と同義...ごめんね」
シャミ子「桃の気持ちはわかってます!大丈夫です、私は頑張ります!」
ミカン「頼もしいわね、うちのボスは」
桃「うん」
ミカン「さて、家につくわね」
桃「そうだね、シャミ子1回私の部屋に来て、準備してから一緒に行こう」
シャミ子「はい!」
ミカン「じゃあ私は自分の部屋にいくわよ」
桃「うん、頼んだよ」
ミカン「任せなさい!」
シャミ子「どうぞどうぞ!いらっしゃいませ!」
桃「すーはーすーはー」
シャミ子「玄関で何をしてるんですか?」
桃「ちょっと緊張しててね、深呼吸してたんだよ」
シャミ子「へぇ~桃でもそういうことあるんですね」
桃「うん。ところで今日のご飯はなにかな」
シャミ子「今日は桃にスタミナをつけて貰いたいので豚にんにくのスタミナ丼です!!」
桃「さすもも」
桃「実に最高だね。いただきます」
桃「うん、美味しいよ」
シャミ子「ありがとうございます。作ったかいがありました!」
シャミ子「では私もいただきますね」
桃「っ!危ないシャミ子!!フレッシュピーチハートシャワー!!!!!」
シャミ子「うわぁぁどうしたんですか!」
桃「シャミ子の箸...そこから微量だけど魔力を感じる」
シャミ子「え?」
桃「もしかしたら呪いがかけられてるかも知れない」
シャミ子「ええ!!どうしたらいいんですか??」
桃「貸して、私がなんとかしてみる」
シャミ子「はい...お願いします」
桃「うん...では!!!」
シャミ子「...急に箸を咥えてどうしたんですかというかそれ咥えて大丈夫なんですか!!」
桃「んっ...ちゅぱ...れろ...うん、私の魔力でこの箸に...ぺろ...かけられてる魔力を取り除いているんだ....じゅぽ!じゅぽ!」
シャミ子「....頑張って!桃!」
桃「ん...もう大丈夫だと思う。はいこれ箸...ってもう嫌だよね」
シャミ子「そんなことないです!折角桃が解呪してくれたのです!これでいただきます!」
桃「....うん」
シャミ子「お粗末様です!」
桃「うん」
シャミ子「じゃあ私片付けますので桃は先お風呂入っちゃってください」
桃「ダメだよ!!」
シャミ子「え?なんでです?」
桃「もしシャミ子が一人でお風呂に入ってる時、ストーカーが現れたらどうするの?!シャミ子はおバカなのかな!」
桃「それともシャミ子はストーカーにシャミ子の陰門を見せつけそのいやらしい胸と太ももを好きなだけ提供するバイキング的魔族なのかな!」
シャミ子「うっ...完全にその可能性を忘れてました...でも!私は魔族です!戦えます!」
桃「ということはシャミ子はストーカーを裸で倒すということかな?シャミ子は露出魔族だったのかな?」
シャミ子「ち、違います!でもそれだとどうしようもないじゃないですか!」
桃「だから私と一緒に入るんだよ!」
シャミ子「え」
桃「私ならストーカーが接近する時に気づける」
桃「それならいくらでも対処ができる」
シャミ子「なるほど!...でも変身するし大丈夫じゃ」
桃「必要以上の魔力を消費するのは良くないよ!」
シャミ子「なるほど!桃が言うならその通りですね!ちゃっちゃか片付けるので待っててください!」
桃「うん」
リリス「(さっきから桃の行動が変だ。それにさっきの箸...あれからは魔力を一切感じなかった)」
リリス「(いや...我も封印されて時間が経ちすぎている...我では気が付かない事に桃は気がついてるのかもしれない)」
リリス「(どちらにせよ、今は様子見じゃな)」
桃「さあお風呂だよ。大丈夫?ちゃんと服脱げる?」
シャミ子「大丈夫ですよ!ちゃんと脱げます!...ほら!」
桃「....そうだね、じゃあ入ろうか」
※桃とシャミ子がお風呂に入ってる間、ミカンさんをお楽しみください。
ミカン「....八朔...美味しい...」
ウガルル「オデ...もう柑橘いや....」
シャミ子「はい!サッパリ魔族です!」
桃「じゃあ寝ようか」
シャミ子「もうですか?!もっと桃とお話してたいです!!」
桃「ストーカーが近くに居るかもしれないし、体力と魔力はなるべく温存していたい」
シャミ子「むぅ~」
桃「...じゃあまた次の機会にやろうよ」
シャミ子「いいですね!約束ですよ!」
桃「勿論。だからいまは休もう」
シャミ子「はい!私はここで寝るので桃はこっちの部屋で寝てください!」
桃「シャミ子のおバカ!どうしてそうなるかなぁ!!」
シャミ子「どういうことですか?!」
桃「さっきも言ったけどシャミ子が寝ている時にストーカーが来たらどうするの?シャミ子はされるがママのボーナスビーナスなのかな!」
シャミ子「意味がわかりませんがわかりました!桃と一緒の部屋で寝ればいいんですね」
桃「おバカ!!一緒の布団でだよ!」
シャミ子「ええ?流石にそこまでは!」
桃「なら私がシャミ子を守りきれなくても仕方ないね」
シャミ子「今布団を引き直すので一緒の布団で寝ましょう!」
桃「うん、それでこそシャミ子だ」
シャミ子「じゃあ寝ますよ?」
桃「うん、おやすみ」
シャミ子「...近すぎませんか?」
桃「このくらい近づかなきゃ守れないよ」
シャミ子「そうですか...」
桃「シャミ子?」
シャミ子「zzz」
桃「....寝たか」
リリス「まて」
桃「なんですかリリスさん」
リリス「お主一体今何をしようとした」
桃「何って....シャミ子を守ろうと」
リリス「シャミ子の服を脱がす行為がか?」
桃「.......」
桃「邪魔をしないで」
リリス「邪魔?邪魔をしてるのはお主だ」
桃「...やる?」
リリス「いいぞ?お主に勝ちはないがな」
桃「その状態でなにができるの?」
リリス「シャミ子に刷り込む」
桃「やめて」
リリス「なら我の話を聞いて貰おうか」
桃「......」
リリス「...ストーカーの件によってシャミ子の精神はボロボロだ...」
リリス「それによってシャミ子のタダでさえミクロレベルの魔力がマクロレベルまで落ち込んでいる」
リリス「シャミ子の魂は魔力によって補われている。それが不安定なのだ」
リリス「...わかるな?」
桃「.........」
リリス「このまま不安定な状態が続けば、当然それは切れる可能性も高くなる。そうなればシャミ子も我もお主も終わりだ」
桃「だとしても!!」
桃「........私はどうしたら」
リリス「シャミ子への想いが先走って根本的なことを忘れていたな」
桃「私は...」
リリス「まずはシャミ子に謝れ。そして自分がストーカーでしたと言え」
桃「出来るわけない!」
リリス「出来るか出来ないじゃない...やれ」
桃「っ!....」
リリス「今日はこの部屋から出ていけ。そして一晩寒空の下、頭を冷やせ」
桃「...」
リリス「シャミ子にはストーカーと戦いに行ったとでも伝えておこう」
桃「........わかりました」
リリス「ああ」
リリス「(これで、良かったはず)」
シャミ子「朝ですかぁ...?あれ?桃は?」
シャミ子「ご先祖さま、桃を知りませんか?」
リリス「ああ、あやつなら」
桃「シャミ子ぉぉぉぉぉお!!」バタン!!
シャミ子「うわ!桃!どこに行ってたんですか!?」
桃「うん...そのことなんだけどね」
桃「...シャミ子、ストーカーを見つけたよ」
リリス「!」
シャミ子「え!本当ですか?!」
桃「うん...」
桃「意外に近くにいたんだよ」
シャミ子「そうですか?ストーカーだし近くにいるものだと」
桃「そういう近くじゃなくて....」
桃「うん...出来れば驚かないで欲しい」
桃「そのストーカーの正体は...」
桃「...お前だリリス!!!!」
リリス「ええええええええええええええ?!」
シャミ子「えええええええええええ?!」
シャミ子「待ってください!ご先祖さまにそんなことできません!」
桃「確かにね、でも依代を使えば自由に動けるよね」
シャミ子「確かに!」
リリス「まて!我はムグ!」
桃「...」
リリス「(コイツ我を操作して!!)」
シャミ子「でも...ご先祖さまがそんなことするなんて思えません」
桃「そうだね。考えられないね」
シャミ子「なら!」
桃「シャミ子ってさ...夢魔なんだよね」
シャミ子「え?」
桃「となると当然リリスさんも夢魔だ」
桃「呪いがかけられているリリスさんが出来るのはシャミ子に干渉すること」
桃「そこで刷り込みをしたんじゃないかな?リリスはそんなことしないって」
シャミ子「っ!!!」
シャミ子「ご先祖さま.....」
リリス「むむー!むむむー!!」
桃「ほら見て、リリスさん黙り込んじゃったよ。もうこれは図星だからだよね」
シャミ子「ご先祖さま....」
桃「もういいね。これは私が処分するね」
シャミ子「....はい、お願いします」
リリス「むむーーーーーーーーーー!!」
桃「何が?」
ミカン「何ってストーカーよストーカー」
杏里「あー、結局シャミ子のご先祖?がストーカーだったんだっけ?」
小倉「そうだね~さらに封印されちゃったね~」
シャミ子「残念です...憧れていたのに...」
ミカン「...シャミ子、大丈夫?」
シャミ子「はい...いつまでも落ち込んでられません!」
シャミ子「それに!」
シャミ子「桃がいますから」
小倉「そういえば今2人は一緒に住んでるんだっけ?」
桃「そう。シャミ子が心配だから」
シャミ子「何を!こっちだって桃の食生活が心配なんですから!」
桃「そこは気にしなくていい」
シャミ子「良くないですよ!」
ミカン「あはは...でもよかったわ」
シャミ子「はい!」
ミカン「...桃、大丈夫?」
桃「...うん、大丈夫」
ミカン「そう」
ミカン「(私は全て知っている)」
ミカン「(あのアパートの壁は薄い。そこで桃とご先祖さまの会話を聞いてしまった)」
ミカン「(罪悪感か、桃の顔は青ざめて見える)」
ミカン「(私の選択はどうだったのかな)」
ミカン「(それでも、今のシャミ子を見ると、これで良かったんだと思う)」
「あんなに隣で騒がれたら嫌でも起きてしまいます」
「でも大丈夫。桃が私を選んでくれたから」
「ね、ご先祖さま?」
「私は夢魔」
「桃の夢に入ることは容易い」
「桃に『桃は親友の私に異常な想いを持ち、親友の先祖を葬った魔法少女』と刷り込むのは容易い」
「私がふと悲しい顔をした時、桃は後悔するでしょう。」
「でもそんな顔が一番可愛いです」
「桃はいつか忘れてしまうでしょう。だけど安心して、その時は」
「また、刷り込んであげますから」
なんでこんなオチになったのでしょうか。
アニメは終わるな。
依頼してきます。
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