(CNN) プラスチック素材を使ったティーバッグを熱湯に入れると、「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小なプラスチック粒子が1袋につき百億も放出されるとの研究結果が報告された。
カナダ・マギル大学の研究チームが実験を行った。合成繊維などを使ったティーバッグ4種類から中身の茶葉を取り出したうえで、紅茶をいれる時と同じようにカップに入れて熱湯を注いだ。
このカップから検出されたマイクロプラスチックは約116億個、さらに小さいナノプラスチックは約31億個と、通常の飲食物の数千倍に上っていたという。
チームは、これらの粒子が健康に及ぼす影響は不明だとしたうえで、さらに研究を進める必要があると訴えている。
ティーバッグの接着部分にプラスチック素材のひとつ、ポリプロピレンが使われていることも多い。
今年発表された別の研究によると、現代人は平均して週に5グラム程度、クレジットカード1枚分に相当するプラスチックを口にしている。
世界保健機関(WHO)は先月、現状でマイクロプラスチックによる健康被害はなさそうだとする報告書を出したが、一方で情報が限られていることを認め、研究の必要性を強調した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190929-35143242-cnn-int