世界の管理人(♀)「……おや、珍しいお客さんだね。」
管理人「おおう、聞こえるのか。ははぁ~、こりゃ本当に珍しいや。んー……ブラックボックスのプロテクトが甘かったかなぁ。」
管理人「ああ、放っておいてごめんね、独り言独り言っ。あー、そうだな……まずは挨拶からかな?」
管理人「はじめまして!私の名前は……ん、無いな。そういや無いわ。あ、えっとじゃあね…………うん、気軽に管理人さんとでも呼んでくれればいいよ!」
管理人「で、キミは…………あ、待って!当てるから!あー、えっとたしか……○○くん!だよねっ?……あはは、あったりぃー♪」
管理人「キミのこと、知ってるよ。今まで“あっち”で何をしてきたのかもね。ずっと見てたから。……あー、ごめんね。追って説明するから。」
管理人「えっとね、ここはキミたちの世界とは隔絶された異空間。キミたちの世界の事象をつぶさに観察して、条理が歪まないようにここで管理しているんだ。」
管理人「で、私はここのオーナー。だから管理人さん。ね、覚えやすいでしょ?……うん、まあ私のセンスはさて置いてね。」
管理人「まあ聞くからにおかしな空間だと思うんだけど、本当はここには誰かが入ってくることは出来ないはずなの。ここにはこれまでの世界で起こった歴史や真実やらがすべて記録されてるから、万が一にでも持ち帰られちゃまずいからね。」
管理人「でもたまーに潜り込んじゃう困ったさんがいるんだけど……それを私は、“亡者”って呼んでるの。なんかゾンビみたいな見た目してるし。」
管理人「亡者はそっちの世界で哲学やら宗教やらの影響で“世界”に対して疑問を抱いて、どんどん深く深くまで識ろうとしてしまって、戻れなくなって……って人がなりがちなんだけど…。」
管理人「……キミ、そういうのに興味も関心もなかったでしょ?……ふーむ…………じゃあなんでここに……しかも亡者にならずに、正気のまま…。」
ムッチムチのお姉さんでもロリでもババアでもよくね?
管理人「……え?あ、帰りたい?うーんとね、無理。帰さないよ。というか、帰せない。」
管理人「さっき言ったように、万が一にもここの記録が持ち出されちゃったら困るし。あー分かる分かる、うんうん、混乱してて記録なんて気にしてなかったから持ち帰りようもないもんね?うーんうん分かるなー、分かるよー。」
管理人「でもねー、ルールはルールだし…。それにキミ、正気でしょ?言ってしまえばキミは、自らの意志で情報の取捨選択をして、自らの判断のもと収集して、それを識ることが出来てしまう…………いわば、ウルトラでスーパーに危険な存在なわけ。」
管理人「つーことで、このままデリートしちゃってもいいわけなんだけど…………へへへ、そういうの好きじゃないから、私。だからせめて、ここで閉じ込めておくことにするよ。」
管理人「キミには災難この上ないことだけどさ、まあ……なんだ。来ちゃったものはしゃーないっていうか、諦めてもらわざるを得ないっていうかー…………ね!そんな感じ!どんまい!」
管理人「まあまあ、ここも慣れれば悪いところじゃないよー?ちょっと殺風景かもしれないけど……ほら、ミニマリスト!流行ってるんでしょ?なんにも持たないフリーなライフスタイルってやつ!うぃ~、おっしゃれー♪」
管理人「…………そ、そんな顔しないでよぉ~。わ、私も帰してあげたいのは山々なんだけど、私も神様じゃないから……管理さんだから…………うん。」
管理人「ここはひとつ、可愛い・綺麗・管理人の3Kが揃った管理人お姉さんとハチャメチャ同棲生活スタートってことで!心機一転!ファイトーっ!おー!」
管理人「…………うそ……ハチャメチャってそんな古い表現だった……?」
管理人「あははっ!やっぱりそう来たかー。さっすが男の子って感じだね!」
管理人「分かるよ、キミくらいの年齢の男の子はそういう欲求にいつも悩まされてるもんね。ふふっ……かわいいね。」
管理人「でも、期待には添えられそうにないかなー。だってほら、キミは“あっち”の人間で、私はここの存在でしょ?本来私たちは、触れ合ってはいけない運命にあるんだよ。」
管理人「そんな二人が強い干渉を持ったり……あまつさえ、赤ちゃんでも出来ちゃったらどうかな?…………グチャグチャになっちゃうんだよ、条理が。」
管理人「だから、私たちはそういう、エッチなことはしちゃいけないんだ。ごめんね、キミはムラムラして、こんなに辛いのに…。」
管理人「……ん……待てよ…?……………あーキミキミ、もしよければなんだけど…。」
管理人「手で出してあげるぶんには、ギリギリ……セーフかも?……………やってみる!?」
管理人「………ふふっ……さあっすが、男の子ーっ…♪」
結局帰れないんだから自分もここの住人だとかだまくらかしてしっぽりしたい
管理人「おーっと、また条理の坩堝に迷い込んだ亡者がおいでなすったかー…………○○くん、危ないから下がっててね。」
管理人「まーったく、最近はやけに大人しいと思って油断してたらそんな時に限って来るんだもんなー……さーて、今度はどこの世界線かなー?」
管理人「……はぁ、またここかぁ。いい加減、この世界の扉は閉じた方がいいかもな…………ま、今はそれより……」
管理人「はい、ご退場~っ。」
管理人「…………○○くん、もうこっち来ていいよ。怖かったねー、おーよしよし。」
めっちゃ強い管理人さん
光の柱とか降らしてきそう
優しい
「SS」カテゴリのおすすめ
- 渋谷凛「プロデューサーの首にキスマーク……」
- 【響け!】黄前さんと高坂さんが仲良くなる妄想SS【ユーフォニアム】
- 雪ノ下「だめのん?」
- ピザバイト俺「双海真美ちゃんか……」
- 【モバマス】添い寝オムニバス
- モバP「二人とも……何してるんですか……」
- 男「そこに、いるんだろう?」 妖怪「……」
- 淡「白糸台高校麻雀部『チーム・サティスファクション』?」
- 二宮飛鳥「ボクのプロデューサーは手が寂しい」
- 駆逐寮陽炎型第十六駆逐隊部屋の連絡黒板
- 一色「ええっ?先輩にストーカーですか?」
- 渋谷凛「えっ…」
- ロン「ハリー。ハーマイオニーのパンツを盗もう」
- ぷよぷよ「消えたくねえよぉぉぉっ!」
- ヴィーネ「できちゃったみたいなの…赤ちゃん」ガヴリール「あ……?」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- モバP「出来たぞ!時子が小さくなるビームライフルだ!」
- 士郎「彼女欲しいなぁ」剣凛桜「!?」
- 就活生「私は潤滑油のような人間です」 面接官(またか…)
- 岡部「フェイリスが二人もいるだと……」
- 恭介「ポケモンをしよう」 真人「は?」
- 二宮飛鳥「十刃〈エスパーダ〉」一ノ瀬志希「集合!!!」
- やよい「でーと、してくれますか?」
- 智絵里「とある二人の秘密の一日」
- 【艦これ】「私は深い海の底から貴方を想い続ける」
- 貴音「宵待草のやるせなさ、今宵も月は出ぬそうな」
- 智絵里「朋さんとの」ほたる「ユニット名」
- モバP「争奪歌合戦!」ちひろ「最終回です!」
- ほむら「ルンバを買ってきたわ」
- 上司「任天堂を継いでくれ」彡(゚)(゚)「おかのした」
- 花京院「プリキュアになりたい」
今週
先週
先々週
コメント一覧 (3)
-
- 2019年11月23日 17:23
- うーんすこ
-
- 2019年11月23日 19:10
- 子作りもできないこんな世の中じゃ
-
- 2019年11月23日 22:14
- よかったがこの世界が続くの想像できない
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
読者登録
スポンサードリンク