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海外で食べたマクドナルドのポテト、なぜか日本と違うように感じたことはないだろうか?それは海外でも同様で、イギリスとアメリカでも違う。
味の違うように感じるのは気のせいではない。実際に同じ食べ物でも含まれている成分が異なるからだ。国によって使用が許可されている添加物が異なっていたり、その国に好まれるような味付けになる。
ここでは、イギリスとアメリカで、同じ製品にどれだけ異なる成分が含まれているかを7つの例をあげて見てみよう。
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マクドナルドのフライドポテト
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アメリカ:じゃがいも、植物油(キャノーラ油、コーン油、大豆油、水素大豆油、天然ビーフ香料)、ブドウ糖、ナトリウム、ピロリン酸塩、塩
クエン酸とジメチルポリシロキサン混合の植物油で揚げる
イギリス:じゃがいも、植物油(ひまわり、菜種)、ブドウ糖
水素植物油ではない油で揚げ、調理後塩を追加
クエーカーの即席オートミール
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アメリカ:全粒穀物押し麦、砂糖、グリーミング剤(マルトデキストリン、ひまわり油、ヤシ油、乳清、カゼインナトリウム)、果物(亜硫酸ナトリウムで処理した乾燥りんご、人工ストロベリー香料、クエン酸、赤色40)、塩、グアーガム、人工香料、クエン酸、ナイアシンアミド、ビタミンAパルミテート油性、還元鉄分、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビン、硝酸チアミン、葉酸
イギリス:全粒穀物押し麦、砂糖、冷凍&乾燥ラスベリーとストロベリー、天然香料
マウンテンデュー(レモン・ライム風味の炭酸飲料)
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アメリカ:炭酸水、高果糖コーンシロップ、還元オレンジ果汁、クエン酸、天然香料、安息抗酸ナトリウム、カフェイン、クエン酸ナトリウム、エルソルビン酸、アラビアガム、カルシウム二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、臭素化植物油、黄色5
イギリス:炭酸水、砂糖、クエン酸、アスコルビン酸、カフェイン、香料、ソルビン酸カリウム、アラビアガム、ベータカロチン色素
ハインツのトマトケチャップ
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アメリカ:トマト濃縮物、蒸留酢、高果糖コーンシロップ、コーンシロップ、塩、香辛料、オニオンパウダー、天然香料
イギリス:トマト、精酢、砂糖、塩、香辛料、スパイス&ハーブのエキス、香辛料
ドリトス(クールオリジナル)
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アメリカ:とうもろこし、植物油(コーン油、菜種油、ひまわり油)、マルトデキストリン、塩、トマトパウダー、コーンスターチ、乳糖、乳清、スキムミルク、コーンシロップ固形、オニオンパウダー、砂糖、ガーリックパウダー、グルタミン酸ナトリウム、チェダーチーズ(牛乳、チーズ、塩、酵素)、ブドウ糖、リンゴ酸、バターミルク、天然&人工香料、酢酸ナトリウム、人工色素(赤40、青1、黄5)、カゼインナトリウム、香辛料、クエン酸、イノシン酸二ナトリウム、グアルニル酸ニナトリウム
イギリス:とうもろこし、植物油(ひまわり油、菜種油)、香料、塩、グルコースシロップ、砂糖、塩化カリウム、チーズパウダー、香料増強剤(グルタミン酸ナトリウム、リボヌクレオチドニナトリウム)、酸性度調整剤(リンゴ酸、酢酸ナトリウム、クエン酸)、色素(アナトー)、乳たんぱく質、香辛料
ケロッグのフロスティーシリアル
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アメリカ:製粉とうもろこし、砂糖、大麦フレーバー、塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ビタミン、ミネラル、鉄分、ビタミンC(アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム)、ナイアシンアミド、ビタミン6(ピリドキシン塩酸塩)、ビタミンB2,(リボフラビン)、ビタミンB1(チアミン塩酸塩)、ビタミンAパルミテート、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12
イギリス:とうもろこし、砂糖、大麦麦芽香料、塩、ビタミン&ミネラル、カルシウム、炭酸塩、ナイアシン、鉄分、ビタミンB6、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB1(チアミン)、葉酸、ビタミンD、ビタミンB12
マカロニ&チーズ
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アメリカ:濃縮マカロニ成分(小麦粉、ナイアシン、硫酸第一鉄液、一硝酸チアミン(ビタミンB9)、リボフラビン(ビタミンB2)、葉酸、チーズソースミックス(乳清、加工食品澱粉、たんぱく質濃縮物)、チェダーチーズ(牛乳、チーズ、塩、酵素、粒上チーズ)、炭酸カルシウム、塩化カリウム、パルメザンチーズ(塩、酵素、乾燥バターミルク、トリポリリン酸塩、ブルーチーズ)、中鎖脂肪酸トリグリセリド、クリーム状クエン酸、乳酸、酵素、色素5&6
イギリス:マカロニ(デュラム小麦セモリナ)、チーズ(10%)、牛乳からの乳清パウダー、乳糖、塩、乳化塩(E339、E341)、色素(パプリカエキス、ベータカロチン色素)
アメリカの食品には糖、脂肪がたっぷり
上記の食品成分表を見ると、同じ商品なのにアメリカの方が項目数が多いことに気が付くだろう。もちろん アメリカとイギリスでは食品表示のルールも異なるため、アメリカの方が厳密に記されている可能性もある。
だがそれを差し引いても、あまり体に良くない脂肪や、精製糖が多様されていることがわかる。
アメリカは肥満大国と言われているように、早死の原因が喫煙に次いで肥満となっている。国民の3分の2以上が太り過ぎで、子供の18%以上が肥満だと言われており、その主な原因はやはり食生活にあるという。
食品産業評論家のヴァニ・ハリ氏は、次のように述べている。
アメリカの食品には、悪い脂肪、過剰で安価な精製糖および大量の合成添加物が含まれています。一体それらがなぜ使用されているのか、本当に必要な成分なのかを調べてみてください。
製品パッケージに記載されている「natural(天然)」「healthy(健康的)」「sugar-free(砂糖不使用)」などの言葉がいかに誤りかということは、例に挙げた製品の成分を見ても明らかです。食品購入の際には必ず成分を確認し、自分が何を実際に口にしているかを知ることが大切です。
アメリカでも所得水準が高い世帯では健康を意識し、多少高額でも体に良い成分のものを購入している。割引になりやすい一般消費者向けの食品や安いジャンクフードを食べているのは低所得者層に多く、所得が低いほど肥満率が高い傾向にあるという。貧富の差がもたらす健康格差が顕著となっているのが現状だ。
References:demilked.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
とにかくぶちこんだろの精神
2. 匿名処理班
法律上の成分表示義務違いの事を言ってるのかと思ったらマジで別物なのかよ
3. 匿名処理班
イギリスの方がシンプルで素材を生かした味ってこと?
(ただしマズさは大差ないイメージ)
4. 匿名処理班
日本もよく分からないものが色々と入ってるよね。
5. 匿名処理班
マウンテンデュー懐かしい。
これとメローイエローが好きだった。
6. 匿名処理班
妙にトウモロコシの使用が多い気もするね ふふふ…
7. 匿名処理班
ここまで露骨に表示が違うと、うわ〜って思っちゃうね
ちょっとショッキングな比較
8. 匿名処理班
アメリカ、ひどいな。
9. 匿名処理班
アメリカのは添加物たっぷりなんだなw
でも、例えば原材料の表示方法の違いとかじゃないよね?
ケチャップは明らかに色合いが違うしw
10. 匿名処理班
アメリカは成分多すぎてどれが悪いのかも分からんw
11. 匿名処理班
味はともかく、アメリカのSサイズコーラが日本のLサイズだったよ・・・
12. 匿名処理班
イギリス側は基本何でも薄味にして自分たちで味を調えるという文化があるようで、「イギリス料理はマズい」と言われがちな原因の一つがコレらしい。そりゃアメリカは味も添加物も盛り過ぎかも知れないけど、イギリスとの比較となると「過ぎたる」と「及ばざる」の両極端すぎる比較になってる様に見える。
13. 匿名処理班
確かイギリスは食品添加物の規制が厳しかったはず。
加工食品やお惣菜の塩分量を規制するため、毎年少しずつ減らして10年かけて半減させたんだとか。(毎年少しずつだから消費者にはバレなかった)
14. 匿名処理班
アメリカ人身体に悪いもの、カロリー採りすぎ。
アメリカのファーストフード店のメニューを高野山の精進料理にするしかないな。
15. 匿名処理班
>>9
それはありそう、日本は表示させてないだけだし。
16. 匿名処理班
添加物や人工物全てが悪なんじゃなくて
流通のために保存期間を伸ばしたり
いつも通りの値段で買えるようにするために必要だったりするんだぞ
天然ものにだって毒はあるし
全部天然にしたら自分たちの生活がままならなくなる
ただしアメリカおめーはやり過ぎだ
17. 匿名処理班
>>4
裏の表示見るとびっくりするよね
イギリスのクッキーとかは美味しいし安心感あるな
日本のは香料とか混ぜ物でごまかしてる感じする
18. 匿名処理班
英米ではさほど差が感じられんな
比較するなら日本とやろ
19. 匿名処理班
イギリスの料理は別に不味いわけじゃないんだよ。
ただ、食べる人が調味料を自分の好みで食卓で追加する、っていうのが習慣なだけで(食卓に調味料セットが置いてあるのはその為)
だから出されたものをそのまま食べたら味が薄いんだよね。
20. 匿名処理班
アメリカの底辺労働者は昔は過酷な肉体労働が多かった。だから高脂肪高カロリーな食事でもみんな痩せてた。
労働内容が変わっても食品熱量だけは変わってないんだろうな。
21. 匿名処理班
アメリカの添加物地獄ヤバいな
日本も大概だけど
22. 匿名処理班
そもそもケチャップは東南アジアの魚醤が元で、帝国時代のイギリスに渡り、キノコのケチャップとして定着したものがアメリカでトマトを原料としたもの に変わった。
23. 匿名処理班
アメリカは特に冷凍食品・加工食品で済ませることが多いと聞くし、保存性を追求するとこうなるのかもね
24. 匿名処理班
日本のマウンテンデューは
果糖ぶどう糖液糖、炭酸、酸味料、香料、カフェイン、保存料(安息香酸Na)、カロチン色素
イギリスの添加物違いレベルかな
25. 匿名処理班
イギリスさんも、もうちょっと美味しくするための一手間あるんじゃねえかなぁ
26. 匿名処理班
イギリスがシンプルなのはそもそも食に対して雑なんじゃ…
27. 匿名処理班
アメリカはコーンを加工して何にでも使うってドキュメンタリーでみたけど本当だな
28. 匿名処理班
※16
同感です。
完全無添加のものしか売ってないスーパーなんて、ものすごく高くて手が出せない。
しかしアメリカは添加物地獄だと思う。
29. 匿名処理班
※22
マジか!イタリア発の調味料だとばかり思っていたが、
なるほど、ナポリタンが日本料理なのはそういうことか。
30. 匿名処理班
アメリカの即席オートミール「ストロベリークリーム」って書いてあるのにイチゴ入ってなくて草生える
乾燥リンゴに着色料で色付けて人口イチゴ香料添加って、なんでこんな回りくどいことするんだろ?
31. 匿名処理班
「一酸化二水素」の表記がないのが逆に不自然に思えてくるレベル。
32. 匿名処理班
ポテトに天然ビーフ香料とか、やめられない止まらない商品づくりに力を注いでる感がすごい
添加物が何なのかさっぱりだけど
33. 匿名処理班
イギリスの方が健康的ではあるのかな
34. 匿名処理班
イギリスは市販のチョコレート調べたら過半数の種類に着色と嵩増しに煉瓦粉使われてて大騒動になったトラウマがあるからね
35. 匿名処理班
更に不健康になったら更に金がかかると来たもんだ
36.
37. 匿名処理班
多分基本的には同じものだけど、法的定められているものを、定められた方法で書いてる差じゃないの?
油とか糖質なんかアメリカは細かい分類をして、イギリスは全部一緒くたにしてるんじゃないの?
38. 匿名処理班
アメリカの方が食品添加物の規制が緩いんだろうなぁ
39. 匿名処理班
アメリカのマウンテンデューが不味かったのはそもそも成分が違ったからなのか。
知らんかった……
40. 匿名処理班
ちなみに日本のマックポテトは公式が一部発表してる部分で、揚げる油はパーム油と牛脂の混合だそうで
41. 匿名処理班
アメリカの方が記載条件厳しいんじゃないの
イギリスの方だって書いてないだけで添加物満載でしょきっと