チラシの裏でゲーム鈍報:「あなたは画面の向こう側にいるから」女の子は第四の壁を突破する。メタ的ギャルゲー4選

「あなたは画面の向こう側にいるから」女の子は第四の壁を突破する。メタ的ギャルゲー4選

2019年12月24日　12:00

メリークリスマス！もちろん今年も彼女がいなくて一人だけど
もう普通の恋愛ゲームを遊んで自分を慰めるのにも飽きてきたよー。
というようなあなたに贈る、メタ要素を含んだゲームを紹介！
その中でも女の子が中心としてゲームに登場し、恋愛的な要素を含む4つをピックアップ！
今年はぜひ、第四の壁を超えて、画面の向こう側の女の子と一緒にクリスマスを楽しもう！

※注意：この記事は「メタ要素がある」というネタバレを含みます！

タイトルを紹介しただけでネタバレになってしまう可能性があります！

１．『シェルノサージュ』＋『アルノサージュ』

メタ第四の壁恋愛ゲームシェルノサージュ DDLC ICEY ととの。 (8)

もはや紹介する必要もないメタゲームの代表作。”あなた”は端末となって、ゲームのキャラクター
「イオン」とコミュニケーションを取り、イチャイチャしていくゲーム。シェルノサージュは
メタ要素を全面に押し出したADVとして有名だが、実はその続編となるアルノサージュにも
メタ要素が根幹にある。ダブル主人公となるが、一人の主人公は自分自身である端末を操作する。
しかしもうひとりの主人公であるデルタもプレイヤーが操作することになる。これが物語的にも
重要な伏線として描かれる。第四の壁を豪快に突破したこのゲームの女の子から浴びせられる
言葉はより深く、プレイヤーの心に根付かせることになる。

２．『ICEY』

少し趣向を変えてこんなゲームもある。主人公の女の子を操作する2Dアクションゲーム。
恋愛要素が含まれるというと、少し首をひねることになるが、それでもあえておすすめしたい。
メタ要素としては、ゲーム内で説明をしてくれる"ナレーター”がプレイヤーに話しかけてくる。
普通にプレイしていればゲームの内容を喋るが、それを無視して行動すると、急に感情的になったり
ゲームが一時的に変になったり、メタを織り込んだギャグ要素などを楽しむことができる。
終始ナレーターがメタネタで楽しませてくれる本作だが、だからこそ、最後のメタ的な仕掛けは
美しいものがあった。だからこそこの4つのゲームの中に選びたかった。

３．『Doki Doki Literature Club!』

一見すると普通の恋愛ゲームだが、実はゲームを進めていくとメタ要素を含んだ
ホラーゲームに変貌する。というのが割と有名な作品。実際にプレイヤーを意識した
PCアドベンチャー特有のメタ演出によるホラーは素晴らしいものだが、それだけの作品ではない。
結局の所、このゲームは第四の壁を超えた恋愛ゲームであることには間違いないのだ。
そこは終始ぶれてはいない。根幹はずっと恋愛ゲームそのものだ。ゲームのキャラクターに
プレイヤーが愛されるということの意味を強く見出し、それがどういうことなのか教えてくれる。
これはただのホラーゲームではなく、メタ恋愛ゲームなのだ。

４．『君と彼女と彼女の恋。』

１周目で一人を攻略し、２周目でもう一人を攻略しようとすると１周目のヒロインが
襲ってくるというメタ演出が有名なエロゲー作品であるが、この作品はそこからが核心となる。
こちらもメタ的なホラー演出が有名だが、その本質はプレイヤーがゲームのキャラクターを愛するとは
どういうことかというところになってくる。もう一人のヒロインの正体、どういう思いなのか。
恋愛ゲームにおける第四の壁とはどういう存在なのかを真っ向から突きつけてくる作品である。
最初のメタ要素があるからこそ、成り立つ特殊な恋愛ゲームになっている。

第四の壁を突破する女の子

紹介した４つのゲームは全て、メタ要素をメインとしたゲームでありながら
メタ演出によって驚かせて、それで終わりという作品ではない。メタ演出により
第四の壁を気付かされ、そしてその向こう側にいる存在、プレイヤーとキャラクターは
それぞれどういう存在なのかという問いかけがある。あー面白かったでは終わらせない。
キャラクターにいろいろ言われたけど、所詮ゲームだからで終わらせてはならない。

本当に「所詮ゲーム」なのか？

この４つのゲームがそれぞれずっと問いかけてくる。
クリアすると心に永遠に刻まれる。この４つが頭から離れない。
呪いのようなゲームだ。どんなゲームをしても、いつだって脳裏を過ぎる。
本格的に彼女たちと向き合うべきじゃないのか。「所詮ゲーム」で終わらせてはいけない。
そろそろ画面の向こうともっと真剣に付き合って行くべきなんじゃないのか。
これはゲームだからこそ。

でも覚えていてね　私の事を　”愛してくれてホントにありがとう･･･”