PS5時代に突入したら、より大作志向になり、バラエティに富んだラインナップが形成しづらくなるのではないかというコラム記事(リライト記事)思えばPS1~PS2時代は様々なタイトルが出て、市場をにぎわせましたよね。
自分がPSを体験したのは、ドリームキャストが崩壊した2000年代からで、そこから、いろいろなゲームを手に取って遊んだわけですが、とにかく今と比べて最大の違いは様々なオリジナリティある作品が各社からリリースされていて、それらが一定数売れていたというのがあって、ナムコのセブンシリーズやアトラスのBUSHINシリーズは特に印象的です。
そうした新進気鋭なオリジナルタイトルがPS3からは減り、更にPS4になるとその状況が顕著になります。いわゆる外れのない作品だけがリストアップされるようになって、意欲作、オリジナル新作がめっきり減り、1本まともに制作すると数億飛ぶという開発体制が足かせになっているようです。
それはPS4だけの問題ではなく、ニンテンドースイッチも規模は小さいですが、同じ現象があり、サードパーティーがリマスタータイトルでお茶を濁して、小銭を稼ごうという行為が続いていますね。本腰を入れた作品を出す気が無いメーカーも結構多く、その辺はとても残念に思います。PS4はまだ海外市場が莫大なので、XBOXとのマルチにして、今まで人気が続いていたシリーズは継続して出していますが、日本での売れゆきは苦戦することも多くなってきました。
爆発的に売れる作品も中にはありますが、それ以外は、日本市場だけではやっていけないサードが多くなって、ワールドワイドでどれだけ売れたかが重要視されている模様ですね。そのため、スイッチがハブられるという現象が起こっていて、任天堂タイトルがスイッチ市場を支えて、コラボレーションタイトルなども今後でますが、そうしたゲームが中心に展開されていきそうです。
そして、PS4でさえこの状態なのに、更なる大規模化するPS5ではやっていけるのかどうかというメーカーが多くなりそうな予感がします。超大規模AAAゲーなどはすでにPS4で黒字化してもその黒字幅が小さくなり、RDR2などのロックスターはその代表格ですね。そのため、EAなどはいわゆるマイクロトランザクションに力を入れようと画策して、スターウォーズバトルフロント2で大失態を犯します。結果ゲーマーからそっぽを向かれ興行的に失敗します。
その後も同様の行為についてはゲーマーが厳しく見ていて、あえて対応しないとアナウンスする作品も多くなってきています。それだけ開発費が重荷になっているんですね。そんな状況でPS5時代に突入するので、果たして海外のハイスペック追求の姿勢と市場の規模、そして、売れゆきに対する単価、それら相対的に見て、破綻する会社が出るのではないかと感じてしまいます。
PS4でもいっぱいいっぱいだった国内メーカーはPS5や次世代XBOXを本当の意味で歓迎しているのかと思ってしまうほどです。かつて、PSからPS2などは市場もゲーマーも望んだ形で登場していましたが、今や主導権を握る海外コアゲーマーのみの意見をくみ取って進化についていかなけれならず、それに真っ向否定して生まれたwii以降のスイッチは、今後どのような運命をたどるのか非常に興味深いです。
wiiの頃はスマホが無く、市場的にカジュアルユーザーを惹きつけて1億台に到達しましたが、スイッチは様々な娯楽、当然スマホもありますし、そしてハイエンドハードでもあるPS5と次世代XBOXも出ますし、差別化して市場をけん引していけるのかというのはゲーマーならずとも必見でしょうね。
PSやXBOXはあまりそのことを考えず、単純にスペックをアップしていけばそれにコアゲーマーが付いてくる法則を継続していれば一定数の市場が見込めるだけに、巨大市場のコアゲーマー層は次の世代でも確保できそうです。しかし、売れなければならないハードルはより高くなり、そして、ノルマとなる数字もきつくなるのは間違いないでしょうね。
それに脱落していくメーカーは倒産するか吸収合併するかという業界再編が再び起こるのかもしれないですね。日本のメーカーも中小企業はどう立ち回るのかが非常に興味深く、インディーで頑張るか、スマホに傾倒していくかなど、生き残り策を模索しなければならないですね。それを見据えて解散したり、活動を停止したりしたメーカーもありましたから、今後の動きには注目したいです。