English Heritage
これは1875年に撮影された写真。記録されている中で、ストーンヘンジで撮られた最古の家族写真と言われている。
この写っているのは、古代の遺跡への旅を楽しむ、馬車に乗ったイザベルとモードとロバート・ラウスの家族だ。
こうした写真が、今、ストーンヘンジ訪問150年を記録したイングリッシュ・ヘリテージ(English Heritage)の展覧会で展示される。
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ストーンヘンジを訪れた家族たちの記録
展示会では、写っている人たちの子孫によって寄贈された写真147点が、「あなたのストーンヘンジ
──150年分の個人写真」という展覧会で一斉に公開される。
これは、イギリス、ウィルトシア州にある世界的に有名な遺跡を訪れた人たちの150年間の記録を披露する催しだ。
ストーンヘンジ国有化100年を記念するこの展覧会のため、去年、歴史的建造物の保護を目的とする組織イングリッシュ・ヘリテージが、一般からストーンヘンジで撮られた写真を募った。
English Heritage
ストーンヘンジはイギリス南部ウィルトシャーのソールズベリーにある環状列石だ。外側に直径 100mほどの堀があり,その内側に石柱列が四重に環状にめぐらされている。中央には巨石が馬蹄形に立っており、その中心に祭壇石がテーブル状に置かれている。
前3000〜前1520年の間に 6回にわたってつくり上げられたと推測され,古代の祭祀遺跡の代表的なものである。世界文化遺産として1986年に登録された。
villettt/iStock/ written by konohazuku / edited by parumo
イングリッシュ・ヘリテージには、ごく平凡な旅行から、悲しい裏話のあるものまで、さまざまな写真が寄せられた。
写真の整理等を手伝った写真家のマーティン・パーは、秋分の日に遺跡をバックに自撮りしている夫婦の写真を追加した。
English Heritage
「たくさんの写真は、ストーンヘンジが写っている人たちにとってどんな意味があるのか、ストーンヘンジのような場所とわたしたち人間の関係が、どのように変化するか、それとも時間がたっても変わらないものなのかを見せてくれます」パーは、自分が撮った写真に写っている夫婦を見つけて、写真のコピーを贈りたいと考えている。
「長い間、人々はさまざまな理由でストーンヘンジを訪れてきました。そして、写真技術が出始めた初期の頃から、この巨大な石の前で自分や愛する人の写真を撮り続けてきたのです」イングリッシュ・ヘリテージの歴史家スーザン・グリーニーは語る。
この遺跡はいつも、数えきれないほどの家族写真の背景になってきました。これが誰かの人生の岐路となったこともあるかもしれません。References:boingboing / english-heritage/ written by konohazuku / edited by parumo
このすばらしい展覧会は、わたしたち全員がいかにストーンヘンジの物語の一部であるか、ストーンヘンジがわたしたちの物語の一部であるかを、示してくれるでしょう
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