山や森、海辺などで傷つき助けを求めている野生動物に遭遇することもないとは言えない。そんなときどうしたらいいんだろう?
野生動物にはヘタに触れてしまうと、お互いにとって不幸な結末を招くこともある。一番いいのはそこを管轄する行政当局へと通報して、指示を仰ぐことだ。
今年の春、アメリカの森の中でフクロウのヒナの保護に成功した家族連れの動画が、ネットで話題になっていたので紹介しよう。
スポンサードリンク
Fallen Baby Owl Rescued by Family | The Dodo
森の中を歩いていた親子連れが、フクロウのヒナに遭遇した。どうやら木の上の巣から落ちてしまったらしい。
精一杯の威嚇をしてみせるヒナ。撮影者さんたちは少し下がって様子を見守っていたが、ヒナはまだ飛べないらしく、動こうとしない。
自然資源局に通報したものの、もしこのヒナがケガをしていて動けないのだとしたら、危険な夜の間をここで生き延びるのは難しい。お父さんは自然資源局のアドバイスに従い、このヒナを保護することを決意した。
とはいえフクロウなんか捕まえたことないよ、どうしよう? ヒナは警戒していて、ニンゲンが近くに行くのを嫌がっている。そこでお父さんは一計を案じ、子供が正面からヒナの気を反らしている間に、後ろからこっそり忍び寄ることにしたんだ。
よし、捕獲に成功したぞ!
無事にヒナの捕獲に成功した撮影者さんたち。ヒナをケージに入れて、フクロウの保護をしているリハビリセンターへと連れてきた。どうやらこのヒナは、アメリカフクロウの子供だという。
ヒナはこのセンターでしばらくのあいだ十分なエサを与えられ、しっかり飛べるまで育った後は、自然の中へと返されることになるそうだ。
実はこのお父さん、科学の先生なんだそうだよ。子供たちに科学を楽しんでもらうために、日ごろからいろいろな実験なんかを積極的にやらせているみたいだ。
今回の出来事もきっと子供たちにとっては、そしてお父さんにとっても一生に一度の貴重な経験となっただろう。お父さんはヒナを無事にセンターに届けた後、「今日は本当にいいことをしたよ!」と嬉しそうに語っていた。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。
あわせて読みたい
愛され力も猛禽力のうち。ぬいぐるみを絶対に離さないフクロウ
フクロウの鳴き声はホーホー? 思いがけずおしゃべり感のある声が聞けてしまう動画
なんだ?なんだ?その棒なんだ?棒を背負ってきたフクロウに対する仲間のフクロウたちのリアクションが海外掲示板で話題に
いるいる。フクロウの赤ちゃんの寝方が酔っ払いの行き倒れのようだった件について
水もしたたるイイ猛禽!フクロウたちの濡れそぼった姿を集めてみた
この記事に関連するキーワード
キーワードから記事を探す
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
「動画」カテゴリの最新記事
「動物・鳥類」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 4421 points | 水面を照らすクリムト。第二次世界大戦時の巨大潜水艦基地を世界最大のデジタルアート空間に(フランス) | |
2位 3818 points | 人間の本来の寿命は38歳。DNA解析による脊椎動物の寿命推定(オーストラリア研究) | |
3位 2998 points | ひらめいた!農作物を猿に荒らされ困っていた農民たち、犬を虎模様にペイント。なんと効果あり!(インド) | |
4位 2435 points | 人間の遺体を堆肥に変える世界初の施設が2021年にオープン予定、微生物で遺体を分解(アメリカ) | |
5位 1997 points | 世界の列車の汽笛でパッヘルベルのカノンを!メリークリスマス! |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
フクロウよりもおじいさんが……サンタじゃん!
2. 匿名処理班
アメリカワシミミズクですね
3. 匿名処理班
センターのお爺さんってサンタクロースじゃね?
4. 匿名処理班
いい人に見つけてもらってよかったね
飛べない雛じゃ狐とかにも負けるだろうし
5. 匿名処理班
体の大きさは親鳥と同じか、一回り小さい
羽は生えそろっているが、頭などに産毛が残っている
尾羽が短い
という場合は巣立ち雛というらしく親鳥がちゃんと世話をしてる場合が多いらしい
親から引き離すことになるから基本触らない方がいいらしい