男「鶴瓶のミネラル麦茶、また増量したんだな」友「ついに10リットルだってよ」
- 2020年01月10日 21:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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友「そうだな」
ドンッ
男「うおっ、なんだこのやたらでかいボトルは!」
友「ミネラル麦茶だ!」
男「鶴瓶のミネラル麦茶、また増量したんだな……」
友「ついに10リットルだってよ」
男「しかも値段は他の500mlのお茶と変わらないっていうね」
友「これ買う?」
男「いや……重いし飲みきれないからパス」
男「……ん」
男「おい……これ見ろよ」
友「え……?」
ドドンッ
男「ミネラル麦茶……20リットルぅ!?」
友「また増量したのか……」
男「50リットル……!」
友「1リットルだいたい1kgだから、50kgあるんだな」
男「よほどのマッチョでなきゃ、持って帰れねえなこんなの。腰悪くしちゃうよ」
友「いったい伊藤園はどこに向かってるんだ……!?」
友「マジかよ……」
ドドドンッ
男「100リットル……! もちろん値段は据え置き」
友「ちなみに一般的な浴槽が200リットルらしいぞ」
男「ってことは、これがあれば麦茶風呂もできちゃうのか……」
ズンッ
男「ついに200リットル……」
友「浴槽と同じぐらいの量か」
男「これさ、もしかして1000いくんじゃね?」
友「まさか……いや、ありえるから怖い」
男「ほら……出たよ1000リットル」
友「増量しすぎだろ……」
男「普通、増量ってのは消費者の購買意欲をそそるための“手段”のはずなんだけど」
男「だんだん手段が“目的”になってきてる気がする」
友「たしかに」
友「ここまでくると見てみたいよ……いったいどこまで増量するのかを」
男「なんだこの建物」
友「中に茶色い液体が入ってる……これまさか!?」
男「ミネラル麦茶か……!」
友「とうとう建物と見間違えるサイズに……!」
男「希望小売価格はもちろん、130円!」
友「東京ドーム100個分ってどのくらいなんだ?」
男「分かんねえ……」
友「いったいどのぐらいで飲み切れるんだ?」
男「もっと分かんねえ……」
TV『伊藤園がさらなるミネラル麦茶の増量に伴い、保管場所として』
TV『ユーラシア大陸の1/10を買い取ることを発表しました』
男「!」ブーッ!
男(驚きすぎて、麦茶噴いちまった)
男(いったいどこまでいくんだ、ミネラル麦茶……)
社長「まだ足らんッ!!!」
社長「もっとだ! もっと増量するのだ!」
部下「しかし、社長! これ以上は無理です! 増量したとしても保管場所が……」
社長「くっ……!」
鶴瓶「まだいけるやろ」
社長「鶴瓶師匠……! いったいどうすれば……!?」
鶴瓶「宇宙(そら)や」
スリー… ツー… ワン…
シュゴゴゴゴ…
社長「宇宙に巨大なステーションを建設する!」
社長「このプロジェクトが成功すれば、ミネラル麦茶をさらに増量することができるッ!」
TV『宇宙で増量され続けた結果、地球より遥かに大きくなっています』
男「すごいな……とうとう宇宙進出か」
友「このままいけば、年内には太陽ぐらいの大きさになるらしいぞ」
社長「まだ足らんッ!!!」
社長「もっとだッ! ミネラル麦茶の限界にチャレンジするのだッ!」
部下「はいっ!」
部下「次回の打ち上げでは、増量要員として社員をさらに100名宇宙に送り込みます!」
社長「うむ、頼んだぞ!」
ビーッ! ビーッ!
WARNING! WARNING!
部下「!」
部下「た、大変です!」
社長「どうした?」
部下「ミネラル麦茶が……ミネラル麦茶が……! 質量が増えすぎた結果――」
社長「な、なんだとォ!?」
社長「……で、どうなってしまうんだ!?」
部下「このままでは……ミネラル麦茶によって地球は呑み込まれてしまうでしょう」
社長「……なんということだ!」
社長「増量しすぎたばっかりに……! どうすればよいのだ……!」
社長「え!?」
鶴瓶「俺がブラックホール何とかしたるわ」
社長「何とかするって……どうやってです!?」
鶴瓶「ミネラル麦茶は俺の商品でもあるさかい。だったら俺がケツ拭かなあかんやろ」
鶴瓶「すぐロケット用意してや」
部下「かしこまりました!」
部下「あれがブラックホールです!」
鶴瓶「あとは、俺がブラックホール入って、中心を叩けばいいんやろ?」
部下「その通りですが、その後帰ってこられる保証はありません」
部下「もしかすると、とんでもない場所に飛ばされてしまうかも……」
鶴瓶「かまへんよ。それで地球が救えるならな」
部下「ううっ……!」
部下「鶴瓶師匠ォォォォォッ!!!」
鶴瓶はブラックホールの中に飛び込んでいった。
ブラックホールは無事消滅したが――
鶴瓶が帰還することはなかった……。
……
鶴瓶「んん……ここどこやねん」
魔王「なんだ貴様は?」
鶴瓶「なんや、ずいぶんごついオッサン出てきたな」
魔王「無礼な! 八つ裂きにしてくれるわ!」
鶴瓶「まあ、待ちや。せっかくやし、俺と一杯どうや?」
魔王「む、よかろう」
魔王「フハハハハハ! 話してみたらなかなか面白い人間ではないか!」
魔王「どこから来たか知らんが、しばらくこの魔界でゆっくりしていくがよい!」
鶴瓶「アッハッハ、魔王さんらがなかなか話せる人で助かったわ」
鶴瓶「魔族に乾杯や!」
おわり
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コメント一覧 (10)
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- 2020年01月10日 21:25
- 何リットルになろうが、買わないという選択肢はないやろ…?
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- 2020年01月10日 22:40
- >>1
セブンイレブンとコラボしろ
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- 2020年01月10日 21:57
- ダジャレが面白かった
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- 2020年01月10日 22:10
- 麦茶は家の冷蔵庫でつくるから
あんまペットボトルのやつ買おうと思わない
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- 2020年01月10日 22:25
- 茜ちゃん人形かな?
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- 2020年01月10日 22:35
- 文才ないよ
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- 2020年01月10日 23:08
- オチで笑った
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- 2020年01月10日 23:13
- 5は生きてる価値が無い
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- 2020年01月10日 23:17
- 読んで損したじゃん
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- 2020年01月11日 00:00
- 安定の神話タグ
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