日本の据え置き機ゲーム人口はPS2以降下がり続けているだろうとしたコラム記事(リライト記事)みんながやっていたという意味ではwiiもありましたが、最もゲームソフトがよく売れて、ハードも絶好調だったのはPS2までですね。
いわゆるコアゲーマーとライトゲーマーの共存という意味で、据え置き機最後のハードになったのは多分PS2でしょう。wiiは完全に任天堂ゲーマーかつライトゲーマーが中心で、コアゲーマーはPS3やXBOX360に流れていきましたね。PS2はそれだけ市場機会に恵まれ、DVD特需もあって、大いに売り上げがにぎわったハードになりました。
50万本越えは当たり前、100万本近く売れるのも普通の出来事でしたからね。ゲームを自分の周りでもよく買っていて、PS2でゲームを遊んでいるという声は日常会話に溶け込んでいましたね。それだけゲームがスマホが出る前は娯楽の王様だったと思います。大手ゲームデベロッパーもPS2に力を注いで、GCやDC、XBOXは不遇な時代だったといえますね。
それだけ一極集中したPS王国がPS1~PS2で完成していましたね。ゲーマーじゃない人もPS1~PS2時代は区別なかったですし、女性がPSのゲームをするのもPS2時代まで続き、その後wiiに引き継がれるまで貢献していました。PS2は海外と合わせて1億5500万台と歴代最高のハードの売り上げ記録を未だに破られていません。
wiiも1億台売れましたが、市場の質的にライトゲーマーが中心だったため、売れたタイトルとそうでないタイトルの差が激しく、そして、バブルがはじけると意外と短命でしたから、その辺は10年選手だったPS2の長寿ハードはある意味今の時代では実現不可能かもしれません。
自分はドリームキャストが崩壊した後にPS2に移った口ですが、それでも実力派ゲームが揃って、PS2を支えていました。アトラスのBUSHINなどが好きでしたね。その頃自分はPS2意外にもGC、XBOXと全部持っていたので、それぞれのいいとこどりをして、ハードの力作を堪能していました。
今の時代そうした人は激減して、PS4は800万台ですし、PS3は1000万台で、コアゲーマーの人口が順調に減っています。その分任天堂が盛り返して、ニンテンドースイッチが1000万台超えですし、市場の鍵を握っていくのは日本市場ではスイッチになりますね。しかし、任天堂ゲーマーでない、みんながゲームをやっていたという現実はもう日本では再現できないかもしれないですね。
スマホが普及して、すっかり市場を食われてしまい、スマホゲーでしか遊ばない人が多くなってしまいました。あの任天堂でさえスマホゲーに新作を投入していますし、その存在を認めるに至っていますから、任天堂は今までのやり方では通用しないと考えてスイッチを出した訳ですし、その辺は考えあってのことですね。
PS陣営は海外ゲーマーの市場やコアゲーマーを考慮した場合、重厚長大なゲーム路線を継承していくことを選び、PS3、PS4と続いています。PS4ではXBOX市場を食い、1億台に復帰しました。しかし、コアゲーマー寿命は近づいているらしく、PS5が2020年に予定されていますし、日本人がPS4、PS5としっかりとついていく人がこれからどんどん減っていく可能性も否定できず、800万台以下で終わる可能性もあながち間違いではない指摘かもしれません。
キレイなグラフィックとオープンワールドのようなゲーム性、本格的FPSゲームなどいわゆる洋ゲーが徐々に浸透してきたものの、ハードを食う位普及を促す存在に日本ではなりきっていません。その分任天堂が出すゲームの牙城は高く、コアゲーマーも一部取り込み、そして、ゲームから遠ざかっていた人やカップル、親子など幅広い支持を得てスイッチは1000万台超えをしています。
しかし、その在り方はPS2時代のみんながゲームをやって楽しんでいた姿とは似て非なるものです。サード作品もスイッチではあまり集まらない状態で、任天堂の一人勝ち状態に至っています。よくも悪くも今のサードは海外市場目当てでPSとXBOXに資源を集中させてしまったため、任天堂系には手薄な状況を招き、市場機会を失っています。
それだけ日本市場でみんながこぞってゲームを買っていた時代は終わり、楽しみたいゲームだけを限りある作品を選んで買っている現実が浮き彫りになり、景気やスマホなどで昔のようにお金に融通が利かなくなった今の時代も象徴しているでしょうね。良くも悪くも『昔はよかった』といえますね。
ゲームではあまり語られない『景気』があって、デフレが続き、物価が上がり、消費税が10%になりと政治が消費を阻害しているので、一方でパッケージタイトルはPS4では9000円近くしますから、それでは買う人が限定されてしまいますね。