PS5&Xbox Series Xが今後主流プラットフォームを海外では担っていく中、ニンテンドースイッチの立ち位置はどうあるべきかというコラム記事(リライト記事)4300万台現状売れているはずのスイッチですが、1億台越えのPS4に迫らないと本格的に動いてくれないのかどうか?
日本では、2017年3月3日に発売されて以来2年3か月でPS4の800万台を抜き去り、1000万台を超えて逆転している中で、海外に目を転ずると、PS4はそろそろPS5の足音をうかがいながらのソフトリリース体制になり、XBOXOneはPCとのオールインワンを掲げて、Xbox Series Xの発表がE32020で迫るという状況で、PS4が1億台、XBOXOneはスイッチと同程度の売り上げになっているらしい現状で、やはり、海外ではコアゲーム市場が根強く、変化を嫌うゲーマー気質があるといわれ、平均年齢層は30代~40代としていて、この層を狙うターゲット市場としてスタンダードなゲーム市場の原理が働いているのが現実的な見方です。
これはファミコン時代から続くもので、スペックが上のハード、もしくは同等のハードがゲームの進化の法則に乗っ取り、市場をけん引する役割を務めてきている歴史があるため、変化球を狙いだした任天堂はこのある種の法則から外れるハードになってしまっているんですね。wiiは1億台売れたハードですが、PS3とXBOX360も8000万台売れて、結果的にコアゲーマーをカバーしましたから、本流と呼ばれるゲームの歴史を紡いでいるのは現状PSとXBOXなんですね。
圧倒的なグラフィック性能とそして、それを実現する大規模予算ゲーがPS5とXbox Series Xでも続くことが予想されて、ハイエンド市場とゲームの本流を継続させていく様相を見せています。各サードパーティー、及びパブリッシャーはニンテンドースイッチがヒットして、4300万台売れている今でも、本流であるPSとXBOXから外れようとはしません。
むしろ、PS5とXbox Series Xを優先して、スイッチをハブる傾向が顕著になっていくと思われます。その流れはまず、日本市場に及ぶのかというのがあって、大手パブリッシャーのカプコン、スクエニ、バンダイナムコなどはスイッチで一定度は出すものの、本命タイトルはPS5&Xbox Series Xを踏襲しそうで、その辺はまだ姿形は見えないものの、水面下では着実に制作しているものと思われます。唯一レベル5とKOEIテクモ、日本一ソフト位がスイッチに本腰を入れて販売していく方針のようで、それ以外はお茶を濁すではないですが、マルチゲーを出しつつ、本命は別にあるよという感じでしょうね。
そんな事情は日本市場では全く通じないのが現状なので、セガゲームスのようにPSに頑なに忠誠を誓っているかのようにPS優先でソフトを出すメーカー(ファルコムもですが)は置いといて、それ以外の市場機会をしっかりと見極める各サードパーティーはスイッチが国内1000万台市場をどう考え、そして海外にむけてもソフトを展開していくことが、バンダイナムコの数々の任天堂タイトルの下支えをしていた現実や、KOEIテクモのチームNINJAとの協力関係も動きがより活発化するのは間違いないと思います。
現状これだけで打ち止めになるのは考えにくく、どこまで増えるのかというのが焦点になりますね。スイッチの多面的な楽しさや、任天堂がスイッチで本気で変わった部分がうまくソフトにも反映されて、そしてスイッチが若者にウケるハードとしての着眼点は大きな価値があって、主に男性で、年齢層の高いハイエンドゲーマーが現状日本のPS4を支えていますが、ゲームをよく買うカジュアル層にまで制球力があるスイッチをどういう扱いでソフトを出していくかサードは結構悩んでいるのではないかと思います。
立ち位置的には3番手、しかし、日本での市場は間違いなくトップになる、しかし、ゲームをマルチで出せる体制のハードではないというところで選択、判断に迷うでしょうね。特に任天堂のハードは任天堂が本気を出しているので、最大のライバルになるんですね。それがいないPSやXBOXでは存在感を如何なく発揮できても、スイッチでは不透明な部分もあるため、やや及び腰のメーカーも存在していそうです。
4年目にはニンテンドースイッチのソフトが本命でもある任天堂ソフトが出し尽くしてしまうという懸念があるために、その頃ちょうどPS5とXbox Series Xが出る2020年のホリデーなるので、見どころでもあり、勝負の分かれ目になってきそうですね。
一部で噂になっているスイッチPROや、スイッチの延命などがささやかれていますが、その辺はどう任天堂が青写真を描いて、今後展開していくことになるのかというのが気になるところですね。