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日々、女性への性犯罪が増加しているインド。厳しい社会で暮らす女性たちがなんとか被害を回避できるようにと、インド北部ウッタル・プラデーシュ州に住む発明家が、防犯グッズを発明した。
それは、空砲銃が仕込まれたハイヒールやバッグ、口紅だ。この護身用ファッショングッズを使って、女性は攻撃相手をひるませることができるだけでなく、ボタンを押せばスマホのブルートゥースを介して緊急通報することができるという。
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Go Go Gadget Lipstick Gun! - India"s latest weapon to fight sexual harassment
女性を性犯罪から守るために作られた護身用グッズ
ウッタル・プラデーシュ州ワーラーナシーにあるアショカ工科大学で、研究職に従事している地元の発明家シャム・チャウラシアさんは、女性を性犯罪から守るために、空砲を発射できるアクセサリグッズを開発した。
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“口紅銃”と呼ばれるこのグッズは、バッグやヒールのつま先、口紅に取り付けられており、ボタンを押すと爆発音のような大きな音を発し、同時にインドの緊急通報室に通報が行くようになっている。
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チャウラシアさんは、今回の発明についてこのように話している。
女性がトラブルに巻き込まれて、スマホをすぐに使えない場合、このグッズのボタンを押すとスマホのブルートゥースにリンクし、すぐに緊急通報します。
オペレーターは通報者の位置情報を確認できるため、現場に素早く警察が駆け付けることが可能です。また、警察が到着するまでの間、空気銃を発射して公共に助けを求めることもできます。
女性の性犯罪の現場を目撃して以降、私は女性のために護身用グッズを作りたいと思い、プロトタイプのデバイスを開発しました。
インドの女性だけでなく、嫌がらせや性犯罪に直面しているあらゆる場所に住む女性の安全を守るために作ったといえるでしょう。
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現在、口紅銃は特許申請中
潜在的な攻撃者を撃つのではなく、追い払うための革新的な方法としてデザインされていると主張するチャウラシアさん。
毎年2500万人口が増えているインドの総人口は、約13億人と推定されている。インド政府の統計では、女性への暴行事件が報告された件数だけでも年間4万件にのぼり、被害者の中には生後わずかな乳児も含まれているという。
被害に遭っても文化や社会柄、性犯罪を申告しない(できない)女性も決して少なくない。そのような社会で暮らす女性は、この革新的なグッズをどのように思っているのだろうか。実際に、試してみた女性は次のように語っている。
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インドでは、女性への犯罪が日々増えているので、この護身用グッズは女性にとってとても重要だと思います。私はとても気に入りました。きっと他の女性たちも気に入ると思います。
チャウラシアさんによると、このグッズは充電可能で何度でも使用できる。現在、特許を申請中ということだ。
References:RUPTLYなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
報告されたのが、と言う事は報告されてないのはその何倍もあるんだろうな…
2. 匿名処理班
インドはなぁ…ホントにガチでヤバいもんなぁ
3. 匿名処理班
カバンやヒールへの仕込みはともかく、口紅型はいざ使おうってときに普通のモノと間違えたりしないんだろうか。
法律さえ大丈夫なら、催涙スプレーでも持ち歩いたほうがいいと思うが。
4. 匿名処理班
登山のときの鈴みたいに、熊追払い用に使えるかな?
暴発が恐いけど
5. 匿名処理班
こんな小口径じゃ急所に当たっても死なない程度の威力だろうし、空砲じゃなくて実弾でもいいのでは?(絶対死なないとは言ってない)
6. 匿名処理班
星へ行く船のレイディの護身用兵器が実用化されるとは…
あれ確か24世紀が舞台の話だったのに
7. 匿名処理班
なんやぁ〜弾が出たらええのに
8. 匿名処理班
インドの性犯罪ってやっぱり多いんだな。こええ。
9. 匿名処理班
これ仕込みにする必要なくね?
10. 匿名処理班
アメリカでの話題かと思ったら、インドだったでござるの巻
11.
12. 匿名処理班
性犯罪の多い印象になってるがインド全土なら実はそこまで悪い数字じゃない
かといって地方で女性の独り歩きができるわけでもないが
13.
14. 匿名処理班
たぶん、これすら買えない低カーストの人たちが被害に一番あってるんじゃねえか?
15. 匿名処理班
インドの性犯罪はガチやばいので殺傷力あってもいいと思う。おそった後にガソリンで焼くからね。裁判になって裁判所に向かう時ですらガソリンで焼かれるってさ
16. 匿名処理班
しっかり構えて固定することができない銃だから、
ジャイロジェットガンの方が反動が少なくて良いと思われる。
17. 匿名処理班
普通にピストルを売った方がよい。女性ならベレッタ・ナノが軽くて小さく比較的安価でオススメ。装弾数が多い物は重くて大きくなるから携帯しづらくなる。
18. 匿名処理班
スペツナズナイフ(俗称)みたいな武器にした方が良いだろうな。
ここから火薬で弾丸を撃ち出すのは無理がありすぎる。
19.
20. 匿名処理班
発明者「あっ!しょ〜か!!」
21. 匿名処理班
※12
どこが多いの?
やっぱり都市圏かな。
22. 匿名処理班
「この手のグッズがあるそうな」と知れたら、効果の程や、如何に。
23. 蜘蛛のファンです
>>5
実弾使ったらそれこそガチの暗器になるでしょ!
24.
25. 匿名処理班
生半可な護身グッズを持ってたせいで逆に危険な目に遭う(奪われて逆に使われる)可能性もあるのだが
すでに指摘されてるように、買えない身分の人たちには全く関係ない話だし…インドは警官すら信用できないお国柄だし…
26. 匿名処理班
>>3
たしかに催涙スプレーのほうが簡単・やすいでしょうね。今回のは相手の虚をつくための偽装武器かとおもいやした
27. 匿名処理班
インドは男が行ってもヤバイ
28. 匿名処理班
※16
状況的に近距離で必要になる場合が多いだろうから、初速的にジャイロジェットではほぼ役に立たんのでは……?
発射ラグのせいでよほどしっかり構えないとブッレブレで狙いが定まらんことになるし
29. 匿名処理班
日本の痴漢対策もテクノロジーで何とかならないものかねぇ
30. 匿名処理班
※17
同感だな。
下手に脅かして実は空砲でしたなんてなったら犯人が逆上して余計に危険になりそうな気がする。
銃がダメならスタンガン的なものでもいいから最初から威力あるもので撃っちゃった方がいい。
31. 匿名処理班
※17
5年ほど前、インドで護身用の女性向け小型拳銃を売り出したら
約450件の注文のうち女性からは28件のみで
ほとんどは普通に男が買っていた、というニュースがあったぞ。
一般女性にとって物騒な得物を扱うのは抵抗がある上、
約27万円という実銃の価格は女性の経済力では高すぎるって。