NSO/AURA/NSF
前に脳細胞と宇宙が驚くほど似ていると話題になったことがあるが、ますます類似性が高まってきた。
これまで撮影されたものの中では史上最高解像度となる太陽の表面の映像が公開されたのだが、まるで細胞がひしめいているように見えるのだ。
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ひしめく細胞のような太陽の表面
NSF Inouye Solar Telescope First Light Image Animated (Small Field of View)
これは、アメリカ国立科学財団のダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡がとらえたもので、映像は1月29日に公開された。
ハワイ、マウイ島にそびえるハレアカラ山頂に設置された新型望遠鏡は、太陽に渦巻くプラズマ層の内側で激しく揺らぐ”沸騰”するかのようなパターンを明らかにしている。
撹乱されているプラズマは、まるで無数の細胞がひしめき合っているかのような姿だ。
NSO/AURA/NSF
細胞それぞれはテキサス州(日本の1.8倍)ほどの大きさで、まず一番熱いプラズマが中央に浮上し、それから縁へと移動。やがて冷えて沈んでいくという対流サイクルを繰り返している。
NSO/AURA/NSF
太陽科学の新時代へ
ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡は、太陽でもっともエネルギッシュな現象の背後にある電磁力学に新しい洞察をもたらし、太陽科学の新時代の先駆けになると期待されている。
太陽表面の電磁気的プロセスがモデル化されれば、宇宙の天気予報を改善することもできるだろう。その正確な予報は、人工衛星を利用した通信システムや送電網を保護するうえで大切なことだ。
地上の天気予報は昔に比べればずいぶん正確になったが、宇宙の天気については難航している。
地上の天気予報より50年は遅れているでしょう。そこで宇宙の天気の背後にある物理を解明する必要があるわけです。
その手始めが太陽で、ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡はこれを今後数十年にわたり研究する予定です。(全米天文学大学連合マット・マウンテン博士)
NSO/AURA/NSF
100キロ先のコインですら観測可能な世界最大の太陽望遠鏡
2018年に完成し、翌年ファーストライトが行われたダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡は、直径4メートルの主鏡を持つ世界最大の太陽望遠鏡だ。
主鏡が集めた光から発せられる熱のおかげであっという間に金属が溶けてしまうために、天文台には長さ11キロもの冷却用配管が設置されたという。
こうして実現されたその性能は、100キロ先にあるコインすら観察できるほどだそうだ。
References:nso./ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
キャラメルポップコーンに見える
2. 匿名処理班
謎の生き物が睨み返してくる
3. 匿名処理班
この望遠鏡で直に太陽を覗きこんだらインディジョーンズで聖櫃を開けてドロドロになったドイツ兵みたいになっちゃいそうだね
4. 匿名処理班
この一つ一つの粒粒がテキサスって
さすが太陽さんのスケールは違うや
5. 匿名処理班
泡も細胞も太陽のコレも原理的にはほぼ同様の理屈でこのカタチだから似ていて当然ちゃー当然だけど