image credit: youtube
狭いスペースに家を建てる場合、どのような工夫を凝らして素敵な建物にするかその技術性が問われる。住みやすさはもちろんのこと、外装に見合った内装など、特にこれまで使用していた家を新たな家に変えることは、デザインする側にとってまさに匠の技を必要とすることだろう。
アメリカのコロラド州に、第二次世界大戦時の車両を改装して、レトロ感たっぷりの素敵な家に変換したアーティストカップルがいる。
古い鉄の車両は、当時の時代のアンティーク感を重視された完全に新しい家へと生まれ変わったのだ。
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WW2 Railway Train Car Transformed Into Amazing Tiny House
第二次世界大戦時の鉄道車両を住める家に改装
コロラド州フォートコリンズで、靴作りを教えているアーティストのダンさんとアナベルさんは、第二次世界大戦時に使用されていた鉄道車両を小さな家に変身させた。
第二次世界大戦時の鉄道車両は、そのほとんどが元のままの状態で維持されていることが多いという。
古く錆びた車両を見た2人は、このアンティークな物を人が暮らせる家に変換するビジョンをすぐに思いつき、プロジェクトを実行することに。
小さな空間をレトロなデザインとインテリアで満たす
2人は、古くレトロ感溢れる車両の外装をできるだけ損なわないような内装にし、かつ住みやすい家にしたいと考えた。
そこで、既存の車両の屋根に穴を開け、天井部分に繋がる階段をつけ、ガラス窓で屋根部分を覆うデザインにした。
三角の新しい屋根からは光が差し込み家の中に光が溢れる。また、一部天井が高い位置になることで、内部に広々としたスペース感が持てる。天井部分だけを見ると、まるでガラスに囲まれた温室にいるかのようだ。
燃料となる石炭を燃やす火室があった場所に作られた浴室は、リビング同様狭いスペースを存分に活用して素晴らしいデザインに仕上がっている。
火を起こす煙突内には換気扇を設置し、石炭をくべる場所は小さいながらも薬や歯ブラシなどを収納。
レトロな車両の家は、周りの木々により穏やかな雰囲気を醸し出し、かつ歴史をも感じさせる佇まいとなっている。
歴史ある物を現在に美しく生かすチャレンジに成功
ダンさんとアナベルさんのプロジェクトは、視覚的にも機能的にも印象的で美しい変換への成功をもたらした。
型にはまらない生き方とユニークなアイデアや物を愛する2人にとって、この車両の家は「夢のオアシス」だそうだ。
家を完成させるまで容易ではなかったというのが本音ですが、アーティストとして歴史あるものを現在の住まいとして選び、そこで実際に暮らせるようにいかに機能的にデザインするかというプロジェクトは、やりがいがあるチャレンジでした。
なお、撮影者のブライス・ラングストンさんは、狭いスペースを工夫して素晴らしい暮らしを楽しむ人々を紹介する『Living Big in a Tiny House』シリーズをYouTubeでシェアしており、建物訪問の様子はインスタグラムでも閲覧することができる。
References:.livingbiginatinyhouse.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
絶対暑いし寒いし住みたくない
2. 匿名処理班
夏は快適だろうけど現実的な問題としては冬がクソ寒い。
緯度が青森と同じくらい。
天窓からの冷気でいくら暖房焚いても無駄。天窓に蓋してもそれでも窓が多すぎる。そこから冷気が下りてくる。
壁に十分な断熱材が入っているように見えないので壁からの冷気もかなりあると思う。暖房をガンガンに焚いて部屋を暖かくしようものならタンスの後ろなどは結露でカビになる。壁の仕上げに木材を使用しているので尚更。ワンシーズンで常にカビ臭い部屋になるだろう。
そして狭い空間で火を使う暖房は自殺行為。換気すればいいがこの狭さでは常に冷気にさらされるだろう。
このまま使うなら夏場の別荘としか使えないと思う。
対策としては 窓をいくつか塞ぐ 外壁側に断熱材を貼る。
こうなると元の外観の良さは無くなるだろう。
夢が無くてゴメンよ。
3. 匿名処理班
これはいいなあ。
日本でやろうとしたらいろいろな法規制がかかって、大分違う物になりそう。
4. 匿名処理班
モハ1形107号(元箱根登山鉄道・現えれんなごっそCAFE107)
「戦前ごとき若者がwわたしゃ大正生まれだぞい」
5. 匿名処理班
浴槽は実際に使うとカビだらけになってしまいそうだけれど、それ以外はいい感じ。
6. 匿名処理班
夏は温室
冬は冷凍庫
日本では厳しそうです。
7. 匿名処理班
植物園とかにありそうな大きさの温室に森作ってこれ置いて住みたいw
8. 匿名処理班
コロラド…
これでは寒くないか?