第1304話「冷やすな！」

千堂武士VSアルフレド・ゴンザレスの試合がとてつもなく盛り上がってきてどちらも熱を帯びてきて、年間ベストバウト確定みたいな試合になってて、もはやこの2人の中にはリカルドというチャンピオンは存在していなくて、もうとにもかくにもめちゃくちゃ半端ないんだよなんだよこの試合はァ！

あと20話は見続けたい…いやもう年間試合にしちゃってもいいんじゃねェの！？単行本5巻分くらいいいでしょこの試合は！…それくれェ、読み手の自分もすっげ興奮しちゃっててまじ卍。このテンションは誰にも止められねェ…誰にも止められ…って、レフェリーが止めんのかよオイ！

どうしてこうなった…

なんだよグローブのテープかよ！ちゃんと縛っとけ柳岡ァ！あとマジで何もできてねェぞ星ィ！

…と、80年90年代のヤジ飛ばす観客みてェな反応しちまったけども、2020年になってもそういうヤジ飛ばしちゃうくれェ、この試合はすごいってこと！

だが、すげェ安心した。だって試合はまだ終わりじゃないから。もしここでレフェリーが試合止めたら、暴動起こるぞ…。TPG事件みてェになっちまうぞ。でも、そういう試合中止のストップじゃねェ、あくまでグローブのテープが外れそうになっているということだけだ。まだいい。

さあ、あとはここでテープを止めて、試合再開…ん？まるで存在感のない元日本フェザー級10位で板垣の同期かつ西日本新人王で板垣に遊ばれちゃった星、自分の仕事だと張り切ってグローブのテープ巻きに行ったけど…

何やってんの！

星が企んでやがる…というより、せっかくメキシコまで来たのにまるで自分が役立ってないからここで自分の仕事をやろうと張り切りまくってやがる。一体、何をするつもりか…

星、時間稼ぎしやがった！こ、これは…あ、一歩キレた。一歩がキレて、さっさとテープ巻き終わらせろ星コノヤロウ！（意訳）と叫んだ。

そして千堂はすぐにゴンザレスと試合再開。ストップされる前と同じくらいいやそれ以上に迫力ある姿を見せてくれた…！さあ、この試合はまだまだ終わらねェ！

一歩の激は正解だったのか…

さて、今回星がテープ巻きで時間稼いで千堂を少しでも休ませようとしたわけなんですが、それを見て一歩は千堂滾ってるから時間かけちゃダメって言い放った。

まず、この感想レビューを書くほんの直前まで、「ボクシング辞めて一般客よりの人間のくせにセコンドの行動止めんなよ静かに見てろ！」と一歩にやや怒ってた自分。でも改めて感想レビュー書くってなったとき、ちょうどプロレスの試合見てたこともあって、「いやこれ一歩が正解で空気読んでない星が悪いんじゃね？」と思ってしまった。

まず、千堂の気持ちが継続できたことが大きい。長く休憩させてしまったことでテンションが下がってしまったら良くない。現時点で千堂は精神だけで立ち向かっている状況。ここで気持ち冷ましてしまったら…。

あと、プロレスファンにとって滾ってるっていうワードは弱いよ。

そして、ボクシングはガチ勝負とはいえ、客を楽しませてナンボだと思ってる管理人としては、星が時間稼ぎして客がヘイトたまっちゃったらダメでしょって話。もちろん勝ちに徹底することは大事だけども、今回はたぶん…「あのハポネス何やってんだ」とかグチグチ言われるかもしれない。それこそ世界規模で。

なので今回は、一歩が正解で星が失敗だったという結論出させてください。

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森川 ジョージ(著)

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