f35月、緊急事態宣言中、UberEatsで月収100万円。こんなウソみたいなことを成し遂げたのが、大村達郎( @tatsuro_omura )という人物だ。






・月収100万円のUberEats配達員が大切にする「たったひとつのこと」



実際には、合計100万1656円。

彼はメディアで大げさにテクニックを披露することもないし、SNSで自慢げに何かを語ることもない。本人の言葉を借りるならば、「慢心したら人間は終わり」「上には上がいるから」だ。

とはいえ、稼いだ金額を聞くと……たくさんの質問が思い浮かんでくる。

どのエリアが一番稼げるのか? どの時間帯がおすすめなのか? 自転車とバイクはどちらがいいのか?

UberEatsの話を中心に過去のキャリアや今後の展望について、いろんなことを聞いてみた。


──月収100万円、本当にスゴいですね。いつもはどれくらいのスピードで走ってるんですか?

あ〜、よく聞かれるんですけど、まあまあ安全運転だと思いますよ(笑)。


──意外(笑)。

稼ぐために意識するのは、速度じゃないんですよ。それをやっちゃうと事故のリスクも増えるし、免停になる可能性もあるし、いいことが全くない。

しかも、今乗ってるバイクは重くて、全然スピードも出ないし。

効率よく配達をしたいなら、違うところにこだわるべきなんです。



──もっと詳しく教えてくださいよ。

なるべく多くの配達をしたいなら、とにかく無駄をなくせばいいんです。特別なテクニックなんかなくて、細かいことの積み重ねが結果につながります。

たとえば、いつもベストを着ているんだけど、これはパンツのポケットよりもスマホとかを取り出しやすいから。バイクにウィンドシールドがついているのも、安全を確保する意味もあるけど、しっかりと運転だけに集中できるようになるから。

ルートを間違えないなど、全てにおいてミスがないことが大切です。

本当に、こんな小さいことの積み重ねですよ。

でも、他の人がどうやって仕事をしているのかが分からないから、うまく伝えられない部分もあるんですけどね。


──なるほどな〜。でも、稼ぎやすいエリアと時間帯もあるのでは?

歩合率が上がるエリアと時間帯をおさえておくことも、もちろん重要だとは思います。

だけど、どこのエリアに行っても、どこになんのお店があるのか?とか、そういうことを分かっているといいかもしれないですね。


──それは、なんで?

商品をピックアップしないと、どこに飛ばされるのかが分からないんです。同じ駅でとどまることもあるし、駅ふたつ分、飛ばされることもある。

だから、「このエリアの人たちは今この時間、何が食べたいんだろう?」とかを常に考えていますね。

15:00頃、田園調布にデリバリーの時は、次のピックアップは自由が丘かな? 夕方くらいだと、やっぱりスイーツかな?って感じで。ざっくりですけど(笑)。


──あえてビジネスっぽくいうと……市場調査かな?

そうね。でも、そういう言葉では考えていないけど(笑)。

港区周辺だと朝方はフルーツジュースが売れるんだけど、新宿区周辺だと朝方は少しジャンキーなものが売れたりする。街ごとに違った雰囲気を感じられるのも、UberEatsならではのことで、個人的には好きですね。