SHY:少年チャンピオンが描く少女成長物語がアツイ件について
いつかこの記事書きたいなぁと思っていて中々手が出せなかった作品です。それが「SHY」。
よくあるヒーローモノにも感じつつ、一方で少女主人公なので魔法少女モノにも感じつつ、でも根本にはどこかチャンピオンイズム満載といいますか…そんなマンガでございます。個人的にはチャンピオンを代表する作品になりつつあると思っております。
そんな「SHY」を、超ざっくりと乾燥レビューしちゃいます。ネタバレあるので読む場合は注意してくださいね。
「SHY」とは
世界各国にヒーローがいる中、日本のヒーローは“恥ずかしがり屋”の少女だった!! 彼女を待ち受けるのは…!? 心優しき少女のヒーロー成長譚!
各国に1人ずつヒーローがいて、その日本代表というのが女子中学生の紅葉山テル…ヒーローではシャイ。名前の通りものすごいシャイで、超恥ずかしがり屋。そんな子が、ヒーローとして成長していく様子を描いたっていう物語ですよ。
ちなみに「SHY」1巻は、Kindleで50%OFF中です(2020年7月24日まで)。
SHY 1話
まず、シャイというのはとてもとてもコンプレックス持ってて、そのコンプレックスを持ちながらもなんとかしなきゃと活躍していく物語。パワーとかは決して低いわけじゃなく、ちゃんとヒーローとしての実力は持っている(はず)。だけどちょっとのミスで自分はダメだと思いこんでしまう、超恥ずかしがり屋でいて、超ネガティブな部分も持っている、良く言うなら人間味あふれる子、悪く言えばヒーローに向いてなくね?とも感じる子なんです。
このご時世なのかな…ヒーローとしてちゃんと活動しているんだけども、1人けが人出してしまったらネットで叩かれてしまう。そんな現代社会の恐ろしい部分を思いっきり浴びてしまうんですよ。それも第1話で。
でも、これが後にヒーローとして成長していく…んですよね。その様子を暖かく見守っていく楽しさが、このマンガにはあります。
チャンピオンイズムの継承者
さて、突然なんですけど、漫画雑誌ごとにイメージってありませんか?たとえばジャンプなら熱血、マガジンならスポーツ&ラブコメ、サンデーならベテラン&新進気鋭…というイメージが自分の中ではあります。
ではチャンピオンとは何か…と考えたとき、たぶんヤンキーが真っ先に出てくるんですけれど、その印象なのかな…そのヤンキー臭がするんです。もっというと、チャンピオン掲載されているとそのフィルター入ってそう見えちゃうんです。
そのヤンキー臭っていうのは、暴力が多いとかそういう意味じゃなくて、仲間を思いやる心、そう心!心なんです!…ちょっと悪い表現かもだけど、きれいごとをとことん突き詰めたらすごいきれいだったみたいな。…うん、うまく表現できないや。
そんな自分が感じるチャンピオンイズムを、「SHY」は受け継いでいるなぁって感じます。
真のヒロインは酒飲みだった
「SHY」は各国にいるヒーローの活躍を描いた作品…なんですけど、4巻の時点で登場するヒーローがメチャクチャ少ないです。そりゃ単純計算で195人しかいないわけだから仕方ないのかヒーローって…。
そんなヒーローでも、第1話から登場しているロシアのヒーロー「スピリッツ」ことペペシャさん。ロシアのヒーローと一番仲良いというのがすごい意外だったんだけど、この人がすげェいいんだって!なんせ、単行本4冊出て表紙2回選ばれてますからね!
表紙は2巻と4巻
特に4巻ね!あまり深くは語らないんですが、ペペシャさんの過去の物語。お酒飲んであーもーなんでもいいだろ楽しけりゃいいよみたいな人だと思ったら、かなり感動させられてしまいます。
そんなペペシャさんがもうヒロインいや主人公といってもいいくらい活躍する第4巻までは、とりあえず色んな人に読んでいただきたい。
誤字脱字はこちらから連絡をお願いします。
ペペシャさんやイコちゃんとの義姉妹的な関係とか百合好きにも刺さる作品ですし。
コメントをどうぞ
早バレ、ネタバレと思われる書き込みについても場合によっては削除の対象となります。
(こちらではネタバレ書き込みと判断が難しいので、ネタバレでない場合は「予想」など一言添えて書き込んでいただけるとうれしいです)