128: 本当にあった怖い名無し 2006/10/16(月) 19:58:02 ID:A8/UQILFO
弟と二人で「???」てなって、とりあえずそのカセットを取り出した。
そのカセットはかなり古い物のようで、よくある透明で綺麗な物ではなく、
くぐもった灰色をしていて、昔の演歌とか入ってる様な感じの物だった。
そのカセットには曲タイトルなんかを書いてあるラベルが貼ってあり、
そこには汚い字の走り書きでこう書いてあった。
「清人の声」
俺は「きよひとの声て何だ?」と思い、ちょっと怖かったけど、中身に興味が湧いて
もう一度そのカセットをセットし、再生ボタンを押した。
すると少しの沈黙の後、微かに何か聞こえてきた。
男の声だ。
男が何か小さな声でブツブツブツブツ呟いている。
無茶苦茶怖かったけど、何を言ってるのか確かめようとステレオにピタッと耳を当てた。
(何故か音量を上げるという選択肢は頭になかった)
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…
男はずっと変わらぬ調子で呟いている。
しばらく聞いてると、その呟きが何か一定のリズムに乗ってる事に気がついた。
そして更によく耳を傾けると少し音量が上がり、
そこでやっと男が何を呟いているのかが解った。
「これ…お経だ…」
129: 本当にあった怖い名無し 2006/10/16(月) 20:01:03 ID:A8/UQILFO
急激に恐怖心が上昇し、弟とパニックになって急いでストップボタンを押した。
そして「お母さーん!!お母さーん!!ちょっと来てー!!」と叫びまくった。
「何!?どーしたの!?」と慌てて部屋に入ってきた母にそのテープを聞かせ
「…これ何?」と聞いたが、もちろん答えは「…わかんない」だった。
期待と喜びの対象だったラジカセは数分で恐怖の対象に変わってしまった。
その後、しばらくラジカセに近づかないでいたが、数日たつと恐怖も薄れて普通に数年使っていた。
ただ、いつの間にかカセットはなくなっていた。
母が処分してくれたのか?と思って尋ねようと思ったけど怖くて聞けなかった。
まぁ別に呪いとかはなかった(と思う)からよかったけど…
あれから10年くらい経つけど未だにあれが何だったかわからない。帰省した時にカセットの事を母に尋ねてみたたけど、母は
「そんな事あったっけ?」と忘れている様子だ。
夢だったんかな?と思っと弟にこんな事あったよな?と聞いてみると、
「あったあった…怖ぇから思いださせんなよ」と怒られた。
夢じゃなかった。
じゃあのカセットは何だったんだろう?スッゲー気になります…。
誰か似た様な体験した人いませんか??
長文・乱文失礼しました~
131: 本当にあった怖い名無し 2006/10/16(月) 21:07:48 ID:Y6g/GSIxO
>>129
乙
お経といえば、昔般若心経にはまった時期があって、
唱えてる最中に「ううぅ…」と低い苦しそうな声を聴いた事がある
多分空耳だろうが、般若心経のせいで心底怖かった
あれから唱えられない…
130: 本当にあった怖い名無し 2006/10/16(月) 20:08:48 ID:6hj9l2Wi0
>>129
中学校の修学旅行で富士五湖に行ったときに、
一緒に来ていた写真屋さんが某宗教の人だった(?)らしく
夜に隣の部屋でお経唱えてたの思い出したw
俺達は写真屋さんの隣の部屋で「樹海で自殺した霊がお経を!?」
見たいな感じでパニックになった。
353: 先生 2006/10/18(水) 20:47:31 ID:Ls8PoU2nO
【先生】
この話は創作じゃなく本当にあったはなしです。
小6の時だったと思う。宿題を学校に忘れてしまったので教室に取りに行くと、先生が書き物をしていて、教卓に座っていました。
僕は教室に入り先生に宿題を忘れたことをいい、自分の机に行き宿題をとりました。
先生は呆れた顔で注意しながら僕の方へ近寄ってきました。
何故か僕は近寄ってくる先生が怖くて走って逃げてしまいました。
先生はキョトンとした顔で僕に目を追いました。
家に帰った僕は、何故先生にあんな風な態度をとってしまったんだろうと反省と、明日先生にどんな顔で挨拶すればいいのか、不安であまりねむれませんでした。
そして翌日の朝、学校に登校した僕は先生に呼ばれました。
昨日のことだろうと職員室に行くと、先生は自分の机に座っていました。先生は僕をみつけると、笑いながら私に向かって手招きをしてます。
先生のところにいき、昨日のことを謝ると、先生は
「何を誤っているんだ〇〇~そんなことよりごめんな~」
私はなにがなんだか理解不能でした。
なんで先生は僕に誤ったんだ?
すると、先生は何も云わず僕を教室に帰しました。
教室に帰った僕はまだ子供だったため、この出来事を友達に話しました。
ある友達はこう言いました。
「実は俺さ~幽霊をよく見るんだよ、でさ、授業中なんだけど、黒板に書いてる先生の背中になんか乗っかってるのをたまに見るんだよね…それも1体や2体じゃなく10体以上のちっさい人を…。そのうちの何体かをお前に移らせてしまったことを先生は誤ったんじゃないかな?」
僕は友達がビビらせようとして作り話をしたんだと思いました。
「そもそも、例え幽霊が先生に取り付いてたとしても、なんで先生は知ってるんだ?先生は自分に取り付かれていることを知ってるのかよ!」
私は怒り口調て言いました。
すると背後から先生が
「お~〇〇お前にもこいつらが見えるのか~参るよ~ハハハハハ」
私たちは驚きのあまり絶叫しました。
394: 達人 2006/10/19(木) 01:56:26 ID:QS40k1Z2O
【達人】
この話は父から聞いた話です。
父が子供のころは、学校から帰ると直ぐ様川にサワガニ捕りにに出掛けていたそうです。
その日も一人で川に向かいサワガニ捕りに出かけました。季節は夏でむしむししていました。
最初は竿に糸を付けておかずのイカをくくりつけて捕まえていたのですが、暑くて我慢できなくなり、川に入りまながら捕まえていました。
空も赤く染まり、そろそろ帰るかと服をきてると、おじさんが通りかかり、話掛けてきたそうです。
おじさんは
「坊主…川にはいっちまったのか…」
と言いました。
父はうなづくと、おじさんは話しだしました。
「あのな、坊主…この川でな、よく子供が殺されたんだとよ…。」
父は驚きました。そんな話聞いた事がないとおじさんにいうと
「そりゃそうさ、おじさんが当人で、ずっと隠しとおしてきたからな…」
父は逃げようとしなかったそうです。
私は父にその理由を聞くと、父はそのおじさんから殺気が感じられなく、穏やかな空気しかしなかったらしいです。
そのおじさんに父はこう聞いたそうです。
「おじさんはもう人を殺すことをやめたの?」
するとおじさんは
「なぜだい…」
父は
「だって、今のおじさんは恐くないよ?」
そのおじさんは自慢気にこう言いました。
「あー…子供を安心させる達人だからな、はは…」
父はとっさに逃げたそうです。
親(祖父母)にそのことを話して警察に報告しました。
今でもそのおじさんは捕まってないそうです。
父は言いました、逃げきれて本当に良かったと。
もし殺されていたら私は今いなかっだろう…。
398: 本当にあった怖い名無し 2006/10/19(木) 02:15:01 ID:en/7v18+0
>>394
コエー・・・。結構昔とかさぁ、こういう未解決事件ありそうで
怖いよな。
453: 本当にあった怖い名無し 2006/10/19(木) 18:19:48 ID:7bE8wLFH0
【草むらを抜けた先に見えたもの】
川原を散歩してたら、草むらの中からオッサンが出てきた。
Tシャツと短パン着た汚いハゲのオッサンで、私と目が合った瞬間に
腕を掴んで草むらに引きずり込んだ。
1メートルくらいの高い草むらなので、屈むと外からは見えなくなる。
私が声を上げると、オッサンが手に持った包丁を見せて来た。
「声出すな、殺すど。」
近くで見たオッサンは、目が死んだ魚みたいで狂ってる気がした。
半ベソでガタガタ震えていると、オッサンは私を草むらの奥に向かって
ズンズン連れ込んで行く。
向こう側は堤防になっているはずだったが、草むらを抜けると知らない
村みたいな集落になっていた。
「え?」と思ってオッサンを見ると、オッサンもポカーンとしていた。
二人でその光景を眺めていると、小屋みたいな所から突然大勢の人間が
飛び出して来て、こっちに押し寄せて来る。
ボロボロの服を着て、顔は歪んで意味不明の大声を上げて怒ってる様な
雰囲気だった。
驚いたのか、オッサンの手がゆるんだので私はオッサンを押し倒して一人で
草むらに逃げ込んだ。
後ろでオッサンの悲鳴が聞こえたけど、私は草むらを走り抜けた。
草むらを出ると、元の川原だった。
誰にも言えないでいると、何日かして川原で自殺体が見つかって大騒ぎに。
死んだのは、そのオッサンみたいだった。
493: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 00:48:22 ID:3g0EWYI40
>>453
実話でしかも投稿者女性っしょ?
これ秀逸。この短さにまとまってこの満足感はスゴス
487: 本当にあった怖い名無し 2006/10/19(木) 23:54:17 ID:9njB6SFS0
【水の音】
友人から聞いた怖い話。
テスト前、彼はラジオの深夜放送を聴きながら勉強をしていたそうです。
と、突然ラジオに雑音が入り始めました。
ザ……で…のリスナー……ザザ……さんから……ザザ…
そうこうしているうちに、完全にノイズの音しか聞こえなくなってしまいました。
ん? どうしたんだ、おっかしーなあ。
と思ってラジオのアンテナの向きを変えたりツマミを回したりしていましたが、
ちっとも元に戻る気配はありません。
「何なんだろ…」
ラジオは諦めて、勉強に戻ろうとしたそのときでした。
488: 本当にあった怖い名無し 2006/10/19(木) 23:56:27 ID:9njB6SFS0
パシャ…
窓の外から水の音が聞こえたのだそうです。
そして、
…たすけ……てー…………ぇぇ…
窓の外からか細い声が響いてきました。小さな女の子の声が。
ぞわっと背筋が震えたそうです。
こんな真夜中に女の子の声……ありえません。
当時の彼の家族は父親の実家に、祖父母と同居していたのだそうです。
その家はかなり広い池がすぐそばにありました。
そして彼の窓からはその池が見渡せるのです。
声がそこから聞こえてきたのだとしたら……。
朝起きてから彼は恐る恐る昨晩のことを祖母に尋ねたのだそうです。
すると、案の定こんな答えが帰ってきました。
「ずっと前にね、あそこで女の子が溺れて死んだんだよ」
その後は特に何か怖い目にあうようなこともなかったそうです。
ただテスト前の深夜勉強だけは避けられなかったそうですが。(そりゃそうだよね)
仕事の都合で彼と両親は中学まででその父親の実家を離れたのだそうですが…
何もなくて、よかったね。
シンプルで起承転結も落ちもはっきりしていますが、
実際に自分の身にこんなことが起きたらやっぱり嫌です…。
493: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 00:48:22 ID:3g0EWYI40
>>488>>491
それは確かに洒落にならないよね。一応双方ゾッとした。
491: ケイ 2006/10/20(金) 00:32:17 ID:fCfHSvIM0
【あと一歩】
父に聞いた話です。
若い頃、父はよく山に登っていたらしい。
で、ある山を登った時に体験した不思議な出来事を話してくれました。
父は近場の山に一人で登山をおこなったのですが、途中で道に迷ってしまった。
緩やかな傾斜の森の中、真っ白な霧に囲まれながら父は頂上目指して黙々と歩いていました。
初め霧の中で一人ポツンと取り残された父は道があっているかどうかかなり不安だったそうですが、
途中から人の姿を見かけるようになり、やっと人の通る所に戻れたと安堵した。
しかし、しばら歩いていた父はある異変に気づいた。
初めは2,3人だった人が、しばらくあるくと今度は4,5人に増え、そしてまた歩くと、一人、二人と霧の中から人が現れ、最終的には20人くらいになった。
「其の誰もが変だった」
と父は言います。
皆が顔を沈めながら歩いている。
さらに、ここは山なのだ。
なのにそこにいた人たちの中にははスーツを来ている男性やスカートをはいている女性もいる。
どうみても山を歩くにはふさわしくない。
「でも、それだけなら変な格好の集団に出くわしたぐらいにしか思わなかった。
決定的だったのは彼らが父から付かず離れず枯葉と枝で覆われた森を歩いているというのに足音が全くしないということだ」
(まずい、仏の群れにでくわした!)
このまま彼らとともに行けば、自分も仲間になるやも知れない。
そう思った父は慌てて引き返そうと後ろを振り向いた。
すると、
492: ケイ 2006/10/20(金) 00:34:30 ID:fCfHSvIM0
その場にいた全ての人が一斉に父に振り向いた!
恐ろしさのあまり父はその場で固まってしまいました。
そして彼らは恨めしそうに父をにらみつけたかと思うと一人、二人と消えていき、その場には父一人が残されました。
「えー、たったそれだけなの?」
この話を聞いた時、私は悪霊の集団に囲まれた父の脱出劇という筋書きを期待していたのに、
あっさりと悪霊のほうが去っていったというオチを聞いて正直不満でした。
そんな私の不満げな様子を見て、
「もちろんこれだけじゃあない」
と父は言いました。
「気を取り直した俺は登山を続けようと思って振り返ったら、ある恐ろしいことに気づいた」
「え、どういうこと!」
コタツから身を乗り出した私に、父はその大きな手を私の頭に載せてくしゃくしゃとなでてこういった。
「あと一歩前に踏み出していたら、お前は生まれてこなかったということにだ」
532: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 17:16:41 ID:BFhHA97E0
【303号室】
昔、私が住んでいたアパートの話です。
そこのアパートは全部で4世帯が住める建物でした。
築30年位なのかな?リフォームはしてあったけど
壁は砂壁だし春には蟻が行列作るし、どうにも古さを隠しきれないそんなアパートでした。
私が住んでいたのは2階の401号室です。
下の部屋が101号室。その向かいが202号室。私の部屋の向かいが301号室でした。
元々彼氏が住んでいて、そこに同棲→結婚という形で
住み始めたのですが、住んでみるとどうも???な現象が多かったです。
最初の出来事は、酔っ払って帰ってきた旦那が誰もいない窓辺を指差して
「そこに居る男は誰だ!!早く追い出せ!!!!」
と叫びそのままベットに向かって気絶するように眠ったのです。
取り残された私は、怖くて旦那を揺さぶり起こそうとするのですが
何の反応もなくすやすやと眠っています。
その夜は、テレビを付けたまま別の部屋でソファーで寝ました。
次の日に旦那に昨晩のことを聞いても覚えていないとのことです。
まあ、酔っ払っていたのだろうなと深く考えませんでした。
533: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 17:17:46 ID:BFhHA97E0
数日たって、友人が遊びに来た時のことです。
アパートに入る最初のドアを開けた瞬間、私を含め全員に(3人居ました)一斉に鳥肌がたったのです。
皆で顔を見合わせて取りあえず落ち着こうと外に出ました。
10m位建物から離れてふと振り返ると赤いワンピース(ちびまるこちゃんみたいな)
を来た4歳位の女の子が建アパートから出て行くのが見えました。
そのアパートに子供は住んでいません。少し霊感があるという友人に
そのことを告げると「さっきの鳥肌の正体だね(-_-;)」と。
出ていったからと安心して部屋に入ったのですが、その友人が言うには
「どうも霊の通り道みたいだよ。あんまり酷いようなら引っ越した方が良いかも。」と。
確かに金縛りによく遭うようになっていたのですが、「疲れてるんだな。」位にしか思っていませんでした。
私のその、あんまり気にしない(怖がらない)とこが、霊の影響をあまり受けずに済んだ理由だったようです。
霊の影響をまともに受けていた(と思われる)のが、他の部屋の住人でした。
しかも、向かいの303号室はとくに酷く、
皆さんあまり長く住むことは無かったのですが、本当に怖かったです。
534: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 17:20:03 ID:BFhHA97E0
最初は、女性でした。私が住み始めた時にはもう住んでいたのですが、
何故か一日中洗濯機を回していました。(壁がうすく、音で分かるんです)
部屋に居る間はずーーーーーっと洗濯機が回っているんです。
何をそんなに洗濯していかのでしょう???今でも謎です。
そして、ある日を境に私を監視し始めたのです。(きっかけは不明です)
出かける時には窓を5cm位開けてずっと見られていました。
帰るとさっきまで付いていた電気が消え、部屋に入りドアを閉めるとその女性もドアを一度開けて閉める。
しかも、その閉め方は尋常じゃないくらいの音をたてて建物が揺れるくらいの勢いです。
ある日、旦那が帰って来ると同じように電気を消し、窓を開け旦那の行動をずっと見ていたようです。
一度文句を言おうと階段を上ると、踊り場まで上ったあたりで303号室からささやくように
「殺してやるっっ・・・」
旦那はダッシュで部屋に転がり込んで来ました。それ以来、気味が悪かったのですが、一切無視を決めました。
その後、彼女は半年ほどで親が迎えにきて去って行きました。
535: 本当にあった怖い名無し 2006/10/20(金) 17:20:39 ID:BFhHA97E0
次は20代後半位の男性です。
最初はとても感じが良く、今度は大丈夫だね、と安心していたのですが・・・。
3か月ほど経ったあたりから異変が出て来ました。部屋から一歩も出なくなったのです。
食事は月に一度位買出しに出ていたようです。
半年経った辺りには、その買出しすらしなくなり、母親が週に一度位訪れて身の回りの事をしていたようです。
そして、さらに行動は異常になって来ました。
階段を上り降りするとその歩調に合わせ玄関のドアを
「コンッ、コンッ、コンッ、コンッ、」とノックするのです。
そして303号室のドアの前を通る時には「きゃはははははははっ」という笑い声。怖かったです。
住み始めて1年位で、向かいの一軒家の灯油を盗んだとして警察に捕まり去って行きました。
その後はしばらくの間住む人も無く、そのまま私は離婚をしてそのアパートから去りました。
元旦那は今でもそのアパートに住んでいるようです。無事だと良いのですが・・・
以上長文でした。すみません。
639: 本当にあった怖い名無し 2006/10/21(土) 16:59:25 ID:cSl9a2WT0
【ベンチに座っていた女性】
以前、都内の某外資系企業に勤めていた男性の友人が体験した出来事です。
その日は、決算間近という事でほぼすべての部署が残業している状態で
特に彼(A)の所属する課は残業が延びに延び、オフィスを出るのが午後11時を過ぎていました。
その日で大方仕事も一区切りつき、帰宅する方向が比較的一緒な課長のおごりで
Aと課長は二人で飲んで時間も時間だという事で駅で別れると、
Aは終電間際の列車に乗って最寄の駅から自宅までを
ほろ酔い気分で歩いて帰っている時にその出来事は起きました。
お酒で火照った体に夜風が心地よい静かな夜だったそうです。
640: 本当にあった怖い名無し 2006/10/21(土) 17:02:25 ID:cSl9a2WT0
自宅までは駅から10分弱程の道のりでしたが、お酒を飲みすぎたせいか
Aはトレイに行きたくなり、若干遠回りになるものの
普段は通らない道をとおり公園のトイレに足を向けました。
Aが公園に足を踏み入れようとするとなにやら
女性のくぐもったすすり泣くような声が聞こえてきます。
その公園はトイレから少し離れた所にベンチが並んでいる公園でAはそのベンチに
腰をかけて両手で顔を覆いなにやら泣いているような女性が入るのに気づきました。
Aは気になりながらも用を足すのが先と、トイレに駆け込み用をすませたのでした。
641: 本当にあった怖い名無し 2006/10/21(土) 17:04:10 ID:cSl9a2WT0
ふと一息つきながら手を洗いハンカチで手を拭いていると、
どうやらまだそのすすり泣くような女性の声が聞こえてきます。。
トイレから出てベンチのほうを見ると案の定女性のような人間は
下を向き顔を手で覆いながらすすり泣いています。
ひじから手先までをやけにぴんと張りながら泣いている姿に違和感を覚えながらも
普段はそんな人間がいても気にしないAでしたが、
周りには誰もいなく時間が時間だけに声をかけて見ることにしたのでした。
遠めから「あの……どうかされましたか?」と声をかけてみるものの返事がありません。
今度は正面から近づき…「大丈夫…ですk」と再度声をかけたまさにその瞬間、
女性は腕で見えないように隠し持っていた鋭利なキリを構えると
Aに向かって直線的な動きで突き刺そうと立ち上がり
「…チェストォオオオオオオオオ!!」と叫びながら襲い掛かってきました。
空手の心得があったAは無意識のうちに体裁きの体制に入り間一髪で女の一撃を交わすのに成功したのでした。
その後は後ろを振り返らず一心不乱に逃げ帰ったそうです。
翌朝、通り魔事件の新聞記事を目にしたAは、
声をかけ近づいたAを刺そうと顔を上げた女性の顔が
満面の笑みでゆがんでいたのを思い出したそうです。