366 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:03/06/04(水) 02:02 ID:sMMqQS7T
全然ステキな思い出ではないけど・・・
二年前、漏れが20歳になった時の誕生日。
その日、初めて親父と一緒に居酒屋に酒を飲みにいこうということになった。
普段飲まない酒をがぶがぶ飲んで、
顔を真っ赤にしながら店中に響き渡る大声で
陽気に笑いながら話す父を見たのは久しぶりだった。
帰る頃にはすっかり酔っ払っていて、心配だったので姉に迎えにきてくれるように電話した。
家からわざわざ車で来るほどの距離ではないので、
歩いて来てくれた姉に付き添ってもらって帰路についた。
午前中の暑い夏の日差しとはうってかわって、夜はひんやりとした夜風が気持ち良かった。
親父は「今日は良かったなぁ」だとかそんなことを何度もぶつぶつ呟いていたと思う。
家まで後100メートルも無いところにある交差点、
ちょうど赤になった信号を恨めしく思いながら三人で青になるのを待った。
信号が青になり親父と付き添う姉が歩き始めた。
漏れは携帯の着信音が鳴ったので立ち止まって確認した。彼女からのメールだった。
携帯に目を落としていた漏れの耳に、鋭いブレーキ音と姉の短い悲鳴が聞こえた。
驚いて目を上げると、姉がしりもちをつき、そのすぐ目の前に白い車が停まっている。
あわてて親父の姿を探した。親父は数メートル先に横向けになって倒れていた。
367 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:03/06/04(水) 02:03 ID:sMMqQS7T
姉がばっと立ち上がって「携帯貸しなさい!」と半ば叫んで携帯を漏れからひったくった。
周りには人が集まってきて騒いでいる。
そんな中漏れは何もできずに立ったまま、倒れた親父の方をぼーっと見ていた。
姉は混乱しつつも救急車を呼んでいるようだった。今までにないくらい焦ったような口調で。
その時、白い車から若い男が出てきた。
(これは後に知ったことなのだが、男は22歳で先週車の免許を取ったばかりだったそうだ。)
漏れは何も考えずに出てきた男に掴みかかり顔面を何度も殴ってやった。
その時漏れが何を考えていたのかも何を言っていたのかも覚えていない。
そのまま倒れこんだ男の頭をさらに何度か力いっぱい蹴りつけた。
姉が泣きながら「やめなさい、やめて!」と言って漏れに掴みかかってきた。
周りで見ていた何人かも漏れを止めようとしたらしい。でも、その後の事はあまり覚えていない。
落ち着きを取り戻したのはパトカーの中だった。隣には姉も居た。
親父は、病院に着く前に救急車の中で息を引き取ったらしい。
親父をはねた車に乗っていた男は、損傷による右目視力低下、
口内裂傷、それと鼻の骨が折れたとか言ってたかな。
しばらく色々面倒なこともあったが、結局相手にこんな障害を与えた漏れの方は大したお咎め無しだった。
親父はぶつかる直前姉を突き飛ばしたため回避が遅れ、もろに衝突してしまったらしい。
なんか、思い出したら考えまとまらなくなってきた。後半文章まとまってなくてごめん
全然ステキな思い出ではないけど・・・
二年前、漏れが20歳になった時の誕生日。
その日、初めて親父と一緒に居酒屋に酒を飲みにいこうということになった。
普段飲まない酒をがぶがぶ飲んで、
顔を真っ赤にしながら店中に響き渡る大声で
陽気に笑いながら話す父を見たのは久しぶりだった。
帰る頃にはすっかり酔っ払っていて、心配だったので姉に迎えにきてくれるように電話した。
家からわざわざ車で来るほどの距離ではないので、
歩いて来てくれた姉に付き添ってもらって帰路についた。
午前中の暑い夏の日差しとはうってかわって、夜はひんやりとした夜風が気持ち良かった。
親父は「今日は良かったなぁ」だとかそんなことを何度もぶつぶつ呟いていたと思う。
家まで後100メートルも無いところにある交差点、
ちょうど赤になった信号を恨めしく思いながら三人で青になるのを待った。
信号が青になり親父と付き添う姉が歩き始めた。
漏れは携帯の着信音が鳴ったので立ち止まって確認した。彼女からのメールだった。
携帯に目を落としていた漏れの耳に、鋭いブレーキ音と姉の短い悲鳴が聞こえた。
驚いて目を上げると、姉がしりもちをつき、そのすぐ目の前に白い車が停まっている。
あわてて親父の姿を探した。親父は数メートル先に横向けになって倒れていた。
その一瞬漏れは何が起きたのか分からなかった。
367 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:03/06/04(水) 02:03 ID:sMMqQS7T
姉がばっと立ち上がって「携帯貸しなさい!」と半ば叫んで携帯を漏れからひったくった。
周りには人が集まってきて騒いでいる。
そんな中漏れは何もできずに立ったまま、倒れた親父の方をぼーっと見ていた。
姉は混乱しつつも救急車を呼んでいるようだった。今までにないくらい焦ったような口調で。
その時、白い車から若い男が出てきた。
(これは後に知ったことなのだが、男は22歳で先週車の免許を取ったばかりだったそうだ。)
漏れは何も考えずに出てきた男に掴みかかり顔面を何度も殴ってやった。
その時漏れが何を考えていたのかも何を言っていたのかも覚えていない。
そのまま倒れこんだ男の頭をさらに何度か力いっぱい蹴りつけた。
姉が泣きながら「やめなさい、やめて!」と言って漏れに掴みかかってきた。
周りで見ていた何人かも漏れを止めようとしたらしい。でも、その後の事はあまり覚えていない。
落ち着きを取り戻したのはパトカーの中だった。隣には姉も居た。
親父は、病院に着く前に救急車の中で息を引き取ったらしい。
親父をはねた車に乗っていた男は、損傷による右目視力低下、
口内裂傷、それと鼻の骨が折れたとか言ってたかな。
しばらく色々面倒なこともあったが、結局相手にこんな障害を与えた漏れの方は大したお咎め無しだった。
親父はぶつかる直前姉を突き飛ばしたため回避が遅れ、もろに衝突してしまったらしい。
なんか、思い出したら考えまとまらなくなってきた。後半文章まとまってなくてごめん