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死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?『留守録に残ってた音声』 | 不思議.net

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    死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?『留守録に残ってた音声』



    3321008_s (5)


    222: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:03:54 ID:g8KYA5cf0
    【ある交通事故の理由】

    キキーっという音がした。私は瞬間的に振り返った。
    自転車が車道に弾き飛ばされ。転がった男の上をトラックがタイヤでしっかりと踏みつけて通りすぎたあと急停車した。
    私はただあんまりの事態に交通誘導の警備を学生時代にやってた事を思い出し。
    慌てて車道に飛び出すと喉が割れんばかりにピピーッと叫んだあと、片手を上にしっかりとあげて手を振ってから踏み切りの真似事のごとく腕を地面と水平にした。
    夜だったから見えているのかどうか心配だったが、車間があいていたのも幸いして辛うじて後続車をとめることはでき。
    そのあいだに私はぴくりとも動きもしない被害者の元へと駆け寄った。

    うっすらあいた目は混濁していて、辛うじて息はあるようだったが医者ではない私にどう処置していいかわかろうはずもない。
    とりあえず歩道まで運ぼうとすると、別の通りがかりの人がが下手に動かすなと叫んだ。
    トラックの運転手がおどおどと降りてきて、最初にぶつかった軽トラックの運転手も狼狽からたちなおったのか遅れてでてきて病院に電話をはじめた。
    手伝う人間がいなかったため私はとりあえずその人を動かすのをやめてどこかで読んだことがあるので手に手を添えて耳元で大丈夫とささやきつづけた。
    一瞬だけ目に光が戻り、彼は不思議と私を憎らしげににらみつけ、私がその意味を悟る頃には痙攣していた彼の体が痙攣もわずかになり。
    辛うじて上下していた胸も上下をやめた。
    目の前で命が失われたショックは計り知れないものがあった。
    人間が肉塊に変わる瞬間は、以前みたものは祖母の危篤の際であったが。
    言いたい事を言い残し、昏睡にはいったあと絶命したその死は安らかなものだった。
    だが、その時の死は綺麗でなく、呼吸のとまった彼の口から未練がたちのぼっていくような印象をもっていた。

    引用元: https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1166257709/

    223: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:05:49 ID:g8KYA5cf0
    それから一年ほどの月日がたったある夜、私は霊能者のもとをたずねていた。
    霊障が私を悩ませていたからだ。
    話に聞いていたほど恐ろしいものではなかったが、突然戸棚があいて中のものがダダダッと落ちたりはっきりいって迷惑なだった。
    にも関わらず私が一年もの間我慢していたのにはワケがある。
    私には借金という重い荷物があった、別に私が借りたわけではないが保証人なんてものになったからだ。
    それがあるが故に余分な金があれば返済にまわしていた。
    当時の私には借金のほうが、霊障より遥かに怖かったのである。少なくとも経歴に傷がつく期間は短い方が良い。
    そのために相談なんて後回しにしていた。
    まあ内々の事情なんてどうでもいいか。
    玄関に到着すると呼び鈴を鳴らそうと指を伸ばした瞬間いらっしゃいと扉がひらかれた。
    この霊能者の前に何人かすでに尋ね歩いていた私は、どうせどこからか様子をうかがっていてさも霊感で気づいたふりをしているんだろう位に思った。
    それほどまでにここに来るまでに霊能者に対して不信感が募ることがあったと思って欲しい。
    中へと案内された私は座るように薦められた後、めがねの奥からじっと私を観察する眼に言い知れない不安感を感じた。
    しかし、相談内容を自分からきりだしてまるきりでたらめを並べ立てられるよりは、相手から喋らせるほうがいいかと黙っていた。

    「相当、怒ってますね。」
    「そうですか」
    「ええ、直接的に殺したのはあなたではありません。 が、彼はあなたをこそ恨んでいます。」
    「……」
    思わずどきりとした。事前に何も言っていない。
    なのに、この台詞である。
    しばらく無言が続いた。
    「あなたは自分に責任が無かったと思っている。 おそらく客観的にみてもそうかもしれない。 しかし彼個人としてはそうではないようです。」
    読者の皆さんは上記のような私の事故後の行動を読んでどう感じたか?
    恨まれる筋合いがないと感じている私に共感してもらえるのじゃなかろうか?
    けれど
    「…お気持ちはお察しします。 しかし、霊の味方でもある私の立場からすれば。この声無き声をお伝えしなければはじまりません。 これを伝えなければ彼の無念はおさまらない。」
    こういって、彼はいいにくそうにうつむいた。

    224: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:07:44 ID:g8KYA5cf0
    「事故の原因は、あなたのその醜い顔にあった。」

    瞬間、思考が停止した。
    小さい頃からブスブスと言われ続けていた。
    それでも生まれついたものだから仕方ないと堂々と生きていた。
    しかしまさか面とむかって死の原因はこの顔だと言われればやりきれない。
    「思わず身がすくんで、ブレーキをかけ損ねたそうです。 ああ…無念が晴れたようですね。彼の未練があなたから離れていきます。」

    霊障はおさまり、私には別のものが残った。
    その日以来、常に私はブスブスという幻聴に悩まされ続けている。
    それはあまりのショックに整形をした今でも続いている。

    225: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:15:37 ID:8ZW5NRblO
    怖えええぇぇぇ!!!!

    226: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:17:57 ID:8ZW5NRblO
    怖いぃぃぃぃ!!!!!!!!!!


    237: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:46:52 ID:bD+52dtBO
    【留守録に残ってた音声】

    昨日、車屋でスタッドレスにはきかえた帰りに、ビデオ屋に寄ってDVD借りて帰ったんです。
    怪奇!アンビリーバブルってやつで、心霊写真を検証する的な内容だったんですが、
    最後のネタが「死の電話番号」ってやつでした。
    写真は投稿者の息子で、本人は半年前に亡くなっていて、
    部屋を整理していて出てきたカメラを現像したら最後の写真が投稿写真だったと。
    生前の友人に取材したら、飲み会の席でその携帯番号の話になったとかで、
    実際かけたら繋がったので、怖かったみたいな事を言ってました。

    240: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 11:55:34 ID:bD+52dtBO
    んで、その番号はみんなで居る時はコールは鳴るけど相手はでないと。
    一人の時にかけると相手が出て女性のうめき声が聞こえると。
    んで、声を聞いた人は自分で自分を写真に撮ると死ななくてすむと。
    投稿者の息子は飲み会終わって帰ってからその電話にコールしたらしく、
    その時に声を聞いたのでその写真をとったみたいで、
    そしたらその写真に白い手が写っていたと。

    まぁ普段なら
    自分で自分を撮ったのに死んじゃってるからダメじゃん。
    程度で終わってたんですが、今回これのスタッフが実際かけてみようみたいな流れになりまして。

    242: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 12:00:39 ID:bD+52dtBO
    女性スタッフがかけてましたよ。
    かかりましたよ。

    でも、コールは鳴るけど相手は出ず、
    そのまま電話切ってポラロイドで自分の写真撮りに部屋出たんです。
    そしたら、その電話から着信があって、番号みたらその「死の電話番号」だったんですよ。
    女性スタッフが恐る恐る出ると、
    最初は無言なんですが、
    いきなりノイズみたいのが電話口からしてきて、
    女性スタッフは怖くなって電話を置いて部屋から出てしまったんです。
    んで、その電話から流れてくる音声を流したままスタッフロールって流れだったんですが、

    243: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 12:07:38 ID:bD+52dtBO
    その聞こえてくる音声が、
    俺の留守録に残ってたやつとほぼ同内容だったんですよ。

    今もそのテープ持ってるんで聞き直してみたんですが、
    やっぱり同じに聞こえるんです。
    ザザザっと言うノイズに混ざって
    「痛い…助けて…痛い…」

    その留守録があったのが俺が大学2・3年の時なんで、
    今から8年くらい前ですかね。

    さすがにちょっと怖くなったんで、
    他に書くトコ良く解らなかったんで書き込みました。

    どーしたもんかね?このテープ。
    ちなみに俺は超ピンピンしてますよ。
    おっさんとおばーさんの件以来、それっぽい体験もねーです。

    254: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 13:05:14 ID:gEyHkylfO
    >>243
    それは怖いね。
    非常に怖いね。
    うん。(・_・;)

    252: 1 2006/12/18(月) 13:02:58 ID:2lPskBxm0
    【クローゼット】

    中学生くらいのころの話。
    僕は正直、お化けとか霊とかは信じていない。
    (もっと言うなら、オカルト全般を信じていないし、占いも嫌い)
    けれど、一度だけ、未だに説明がつかない体験をしたことがある。
    それは同時に、人生でダントツで怖い体験だった。

    僕は中学生になるまで、「金縛り」と言うのを体験したことがなかった。
    テレビや人の話でその単語が出るたびに、
    僕は「金縛りにあってみたいなぁ」と思っていた。
    時々、父や母に「金縛り」について色々聞いてみたりするのだが、
    「脳だけが覚醒しているのに、体にその指令がいかなくて・・・」
    などと、原理の説明をしてくれるだけで、大事なところは聞けずじまいだった。
    僕が知りたいのは、「金縛りの感覚」そのものだったのだ。
    しかし今思えば、誰かに「クシャミってどんな感じ」と聞かれても
    相手に納得させるだけの説明をするのは難しいように、
    こういう生理現象は言葉では上手く表現できない。
    それが余計に「金縛り」についての興味を掻き立てた。
    それは本当に純粋な好奇心からくるものだった。そして、
    望んでなれるものでもないだけに、
    「僕は、もしかしたら金縛りにならない体質なのか」と、
    いつしか心のどこかで焦るまでになった。なんだか変な話だけれど。
    (僕はその頃、金縛りと同じように、『足がつる』という現象にも同様に
    憧れた。結局それはしばらくして、高校でクラブ活動中に叶った。)

    255: 2 2006/12/18(月) 13:10:25 ID:2lPskBxm0
    ある夜、僕は自分が夢の中にいるな、と言うことに気がついた。
    直前までの記憶が、あぶり出しみたいに脳に広がってくる一瞬の感覚。
    つまり、僕は自分の部屋のベッドで眠り、夢を見ている。
    おかしな夢だった。…たいてい夢というものはおかしいものだ。
    そして、他人に話すと意外につまらないものだ。
    けれど、その日の夢は特に異質だった。
    つまり、あまりにも普通すぎたのだ。
    僕は自分の部屋のベッドで眠っている。そして、夢の主人公である僕は、
    「眠る僕を客観的に見つめていた」のだった。
    ああ、僕が寝ているなと僕は思う。しばらく僕は「眠る僕」を見つめる。
    僕は六畳の広さの自分の部屋の真ん中に立っている。
    部屋には勉強机があり、本棚があり、ベッドがあり、その上に僕が寝ている。
    僕はもう一度考える。「ああ、僕はぐっすり眠っているんだな」と。
    突然、違和感がする。そして僕は目覚める。感覚が眠っていた僕に戻る。
    しかし、体が動かない。僕は目覚めたはずなのに。
    僕は思う。「これがあの、金縛りなんじゃないか」と。
    しかし、今ならわかるのだけれど、それは絶対に金縛りではなかった。
    僕はさっき感じた違和感が、まだ消えていないことに気づいている。
    なんだかおかしい。何かがおかしい。
    僕はまだ、目覚めていないのではないか?と思う。
    しかし僕は確かに呼吸している。その感覚が確かにある。
    汗が止まらない。違和感が消えない。消えないどころか、それは大きくなっている。
    違和感の正体が、僕にはわからない。頭が上手く働かない。ただ、
    「絶対に変わるはずのない事が、変わってしまっている」
    という漠然とした感覚だけを感じていた。だから目覚めたのだ。

    256: 3 2006/12/18(月) 13:15:02 ID:2lPskBxm0
    違和感の正体に僕は気づく。というより、
    「変わってしまったものの正体」に僕は気づいた。つまり、
    もう引き返せない所まで事態が進んでしまったということだ。
    今感じているのは、異変の予感ではなく、異変そのものだったのだ。
    僕はゆっくりと、真横に引き寄せられていた。
    重力の方向が変わったみたいに、僕は横に落ちていたのだ。
    「嫌だ」と僕は思う。そっちに行きたくない、と思う。
    しかし体が動かない。いや、違う。動かしてはいけないのだ、と思った。
    ルールで決まっているから、という感じだった。体は動きませんよ、と。
    僕は怖かった。僕は気づいてしまった。ああ、クローゼットだ。
    僕は部屋の壁にあるクローゼットに向かって落ちていたのだ。
    そんな所には行きたくないと僕は思った。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
    汗が止まらない。落ちていく感覚。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
    僕は部屋の真ん中に誰かが立っているような気がした。
    確かな悪意を僕は感じた。

    嫌だ。そっちには行きたくない、と僕は全身に力を込めた。

    258: 2006/12/18(月) 13:25:10 ID:2lPskBxm0
    僕は落ちる感覚が無くなっても、しばらくの間、動けなかった。
    汗が止まらない。怖くて目を開けられない。

    20分程そのままでいると、誰かがドアを開けた。弟の声だった。
    「おやすみ。もう寝た?」と彼は言った。
    僕は搾り出すようにして声を出した。待ってくれ、怖かったんだ、と。




    それからしばらくして、ちゃんと金縛りにもあった。
    なんだ、動けないだけじゃんか、というのがそのときの感想だった。
    僕は未だにあれがなんだったのか説明ができない。
    ただ、僕は怖くて、その後しばらくは、クローゼットを開けないまま生活した。
    もともと物置同然だったので、あんまり開けることもない場所だったのだ。
    僕は幽霊やお化けは信じない。けれど、説明できないこともあるのかな、
    と思うようになった。あまり深く考えたくないから。

    275: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 14:30:27 ID:bJDimWQo0
    【落ちたコンクリートの上】

    今から10年以上前。東北の某大学の某学部の教育棟に通っていたが
    そこは霊が多くて有名だった。(私は鈍いので見えなかった)
    1階にはたくさんの人間の霊が普通に歩いているそうで、
    2~3階にはひどいケガをした人間や体の一部、攻撃的な顔でついてくる霊がいるらしかった。
    4回から上に行くにつれ人間の姿は崩れ、最上階の6階にはもう姿は無い。
    ただ、フロア全体を邪気のようなものが満たしているそうで、
    霊感の強い人はよっぽどの用がない限り、上に行こうとしなかった。

    ある日、飛び降り自殺があった。
    早朝6時、屋上のへりに立ってタバコを吸っている男がいるのを、
    敷地の手入れに来た職員が見つけたらしい。
    それで数人で「危ないぞ」と叫んだが、男は笑って見せた直後に飛び降りたという。

    (後日談…彼は4年生の男子で、就職が決まらず鬱気味になっていたらしい)

    277: 本当にあった怖い名無し 2006/12/18(月) 14:31:06 ID:bJDimWQo0
    9時頃、私が登校した時には、警察とツナギを着た作業員?が数人で砂をまいていた。
    彼が落ちたコンクリートの上に大きい血だまりが出来て、
    洗っても脂肪分があって落ちないため、砂をまいてはすくい取るのを繰り返していた。

    その日は十何人かの学生が早退した。
    血だまりを見て具合が悪くなったのだろうと思っていた。
    その話はなんとなく禁句になり、数ヶ月が過ぎた。

    ある日の飲み会で、例の飛び降り自殺の話になった。
    「あれはマジ怖かった」
    「二度と見たくない、実際見なくて済んだけど」
    と話している仲間に「血だまり?」と聞くと、一斉に黙ってから
    「○○ちゃんには見えなかったんだね」
    「俺はむしろ、血だまりは見えなかった」などと言われた。

    聞くと、あの日は棟にいた全ての霊が外へ出て
    無言のまま血だまりを囲んでじーっと見ていたと言う。
    それはちょうど正午まで続き、そのあとは一斉にまた棟へ戻っていったらしい。

    425: 1 2006/12/19(火) 00:02:05 ID:3BU6nZ4m0
    【森林公園のトイレ】

    長いですが昔リアルで体験した怖い話

    この話は私が高校の頃に体験した話です。
    その頃私はランニングをすることが日課でした。
    主に走る時間帯は車の往来が少なく、人も出歩かない深夜が中心でした。

    そしてその日もいつもどおりのランニングコースをランニングしていました。
    時間は夜の0時を回るか回らないかの時間だと思います
    その日は走っている途中で猛烈に便意が襲ってきたので
    どっかトイレないかなと思うんですが、
    深夜なので開いている店もなく、コンビニも近くになく
    仕方ないのであと300メートルくらい走ったら
    いつも脇を通る森林公園の公衆トイレで用を足そうと思いました。



    428: 2 2006/12/19(火) 00:03:18 ID:3BU6nZ4m0
    その森林公園は夜でもそれなりに車が走る幹線道路沿いにあるんですが
    いざ公園に入るとまるで一瞬で別世界に来たかのような完全なる静寂の世界でした。
    ランニングで火照った体もすぐに冷め、あまりもの静けさに五感が次第に鋭くなってゆくのを覚えています。
    その頃はあまり幽霊の類は信じてなかったので、恐怖心っていうのはそのときはあまり感じなかったですけど
    まぁあまり長くいたいところではないので、トイレでさっさと用を足してここを出るかと思ってました。

    道路からトイレの距離はそれほど遠くなく
    20段くらいの階段を上るとテニスコート位の小さいスペースがあり、
    そこにはブランコやうんていなどの遊具施設があり
    さらにその先に10段くらいの階段があり
    その階段を上ると今度はかなり広いスペースが目の前に広がります
    そのスペースにはサクラが植えてあって、3月、4月には沢山の人が花見にやってくる所です
    ただそのサクラの広場にたった一本だけ樹齢200年の30m位の高さのイチョウの木が、
    広場の中心に、圧倒的な存在感でそびえたっています
    私が行こうとしているトイレはサクラの広場に向かう階段を上ったらすぐ右手にあります

    430: 3 2006/12/19(火) 00:05:00 ID:3BU6nZ4m0
    まあイチョウの木は今回の話では関係ないんですが
    トイレはコンクリでできた典型的な公衆トイレです
    近くには今にも消えそうな街灯が橙色の鈍い光を発しながら不気味に瞬きしています
    壁のペンキは剥がれて灰色の地肌がむき出しになっており
    汚いんだろうなー臭いんだろうなーと思いつつもトイレの中に入りました。

    トイレは小便器が2つ、便器の上に水道の蛇口がついている古いタイプの便器です
    その反対側に用を足す部屋があります。中はかなり汚い様子でした。
    トイレの中はひんやりしているせいか、あまり匂いは気になりませんでした。
    ただトイレの中は完全なる静寂の世界で、木々の葉が擦れ合う音すらしない無音の世界でした。
    それに加えて大の個室のほうはトイレの中の電球の光が届かず
    壁についているA4用紙サイズ程度の小さな出窓からほんの僅かな外の光が入ってくるだけです。
    トイレの個室はまさに静寂・闇・密室の3条件がそろっていて、心臓が弱い人は発狂してしまいそうなところですが、
    私はただひたすら心を無にして、体の中の黄金棒を排出しました。

    432: 4 2006/12/19(火) 00:06:14 ID:3BU6nZ4m0
    出すものを僅か10秒で排出し、公衆トイレでは希少な紙を尻にあてがった瞬間
    なにやら「アァァァ…」と初老の男性のかすれたうめき声が聞こえるのです。
    まるで声を出したくても言葉にすることができないような声がはっきりと聞こえました。
    軽くびっくりした私は、恐怖を覚えて急いで尻を拭きズボンを上げるために立ち上がりました
    私が立ち上がるとちょうど私の頭の位置には先ほど言った出窓があります。
    そう、さっきの男の声はその出窓のところから入ってきた感じなのです
    何か気になったので、その出窓の外にチラッと視線を移しました。

    出窓から広がる景色はすぐそばにサクラの木が何本かあり、
    サクラの木の向こうには雑木林が広がっています。
    その雑木林のところに白いもやーっとした塊があるんです
    見たのはほんとに一瞬3秒くらいだと思いますが
    その白いもやは明らかに煙ではなかったです
    人型にも見える感じがしたのですが、
    そのときはすごくびびってたので
    とにかくその場から離れようと思ったので、これ以上窓の外は見ていられませんでした。
    ただ窓の先には雑木林のところで人型の白いもやが中に浮いているのは間違いなく確認できました。
    とりあえずその日はダッシュで家に帰り、その後も特に変わったことは何も無かったです。

    433: 425 2006/12/19(火) 00:14:01 ID:3BU6nZ4m0
    これは後日談です。私がした怖い体験を大学のサークルでの怪談話でネタにしたところ
    それ系にめっぽう詳しい友人が
    「あそこの森林公園は少し前までホームレスが住み着いていたんだけど、
     そのホームレスが2年位前に首吊ったらしいぜ」
    と言っていました。
    私は「いやホームレスでもあんな夜は君が悪い公園なんかに普通寝泊りするか?」と反論したが
    友達は「お前が見たのは首吊ったホームレスの霊だったんだろ。実際にお前は見えたんだだろ」
    といわれるとこれ以上私も反論ができませんでした。

    もしかしたら漏れがみたのはホームレスの自爆霊だったんですかね(((( ;゚Д゚))))

    929: 本当にあった怖い名無し 2006/12/24(日) 19:50:34 ID:wCMtswWG0
    【小さな人形】

    俺の中学校は、通学路とは別に近道があった。
    かなり複雑な道で、千切れた鉄条網、膝ぐらいまである草、地面のぬかるみ・・・
    だが、10分は短縮できたので、いつもそこから行っていた。

    中二の冬だったかな。帰り道だった。
    千切れた鉄条網をくぐろうとしてはっと横を見たら、
    10mくらい先の地面にポッカリと穴が開いていた。
    そこから見ても分かるぐらいだから、近付くとやっぱり結構大きかった。
    幅1mくらい、深さは2mくらいだった。
    勿論、朝にこの場所を通った時はそんな穴など無く・・・

    穴の中をよくのぞくと、土に塗れた小さな人形があった。
    足は片方折れていて無かったが、顔は何故かやけに綺麗。
    角度を変えてもっと見ようとして、あることに気付いた。
    穴の側面、つまり穴の横側にもう一つ穴があったのだ。
    どうしよう、気になるなあ・・・と思い、
    降りて行ってやろうと決め、身を屈めた瞬間、
    側面の穴から何か飛び出てきた。

    折れた人形の足だった。

    汚い土の色に、綺麗な肌色がよく映えていた。
    ??と思って穴をよく目を凝らしてみると、
    ゴソゴソと何かが動いていた。

    穴の中に誰かいるんだ。

    930: 本当にあった怖い名無し 2006/12/24(日) 19:52:02 ID:wCMtswWG0
    気付いて間もなく、あの汚い人形の本体(足が折れたやつね)が、
    ずるずると穴の方へと動いていった。糸でもつけていたのだろうか、
    奇妙な動きで穴の方へと向かった行った。

    もう一言も出さずに帰ったけど、そこに筆箱を落としていた事に、
    家に帰ったときに気付いた。次の日、行くのはめちゃくちゃ嫌だったが、
    だからといっていかないわけにも行かなかった。
    あの穴はまだ残っていて、なるべく見ないように探したんだけど筆箱は見つからない。
    まさか、と思って穴に恐る恐る近付いてみたら、
    やっぱり、穴の底に筆箱が落ちていた。

    昨日の人形の足もそのままだ。でも人形の本体の方は無かった。
    どうしよう、どうしようと思っていたら、
    奇妙な動きで筆箱が穴へと引き摺られて行った。

    やっぱり、側面の穴からはゴソゴソ音がしていた。

    そこから足早に立ち去り、二度と行かない決心をした。
    新しい筆箱はもちろん、中身も全部新しいのを買った。
    俺は中学三年から、遠回りしてでもちゃんとした道を通うようになった。

    975: 本当にあった怖い名無し 2006/12/26(火) 00:17:15 ID:8sy78KK9O
    【玄関ポーチ】

    俺は最近、家を建てた。
    山を削った造成地で景色はいいし風もよく入るし文句なし。
    しかし、オカルトに少しは煩い俺が唯一妥協してしまった点がある。
    それは鬼門に玄関を作った点だ。
    まあ、あまり気にするのもかえって良くないと思い深く考えない事にしていた。

    俺は煙草を吸う。
    毎日二箱吸うヘビースモーカーだが、さすがに新築の家の中で吸う気にはなれない。
    初めは玄関を出てポーチの所で吸っていた。
    しかし人間は弱い者である(俺だけかもしれないが)。寒さに負けて玄関横の窓から顔だけを突き出し、煙草を吸う様になるのに大した時間はかからなかった。

    976: 本当にあった怖い名無し 2006/12/26(火) 00:27:48 ID:8sy78KK9O
    窓から顔を突き出すと右側に玄関ポーチがある。
    ポーチの照明は人感センサーがついていて普段は豆球程度の明るさだが人が来ると明るくなるタイプだ。
    この日も深夜に窓から顔を出し、煙草を吸っていた。
    …と、ふっと暗闇に明かりが差した。ポーチの明かりが強くなったのだ。
    まぁ、人感センサーといっても犬猫でも反応するし、風が強いとそれだけでも反応するものだと知っていたから多分風だろうとあまり気にしなかった。
    しかし、これが風の悪戯とは思えない事になる。

    977: 本当にあった怖い名無し 2006/12/26(火) 00:43:15 ID:8sy78KK9O
    風もなく、犬も猫もいない時でも玄関ポーチがパッと明るくなるのである。
    そして、これが定期的な事が今夜確定した。
    毎週月曜の夜、12時前後に必ず起こるのだ。
    先程確信できたので報告した次第です。
    毎週、誰か来ているのだろうか?
    煙草吸うのが怖いなんて変な状況になりました。
    これ、経験するとかなり不気味ですよ。マジ。
    そしてウチのもう一つの失敗は鬼門に玄関を作ったのに裏鬼門に出口を作っていない事です。


    986: K 2006/12/26(火) 02:44:17 ID:0sAiXX76O
    【ビー玉】

    大学1年の大晦日、彼女(仮にR)が初詣に行こうと電話をかけてきました。人ごみは好きでなく、2週間前にレストランで変なものを見てしまったこともあり、乗り気でありませんでした。
    しかし、Rが行きたいと言うなら仕方ありません。駅で待ち合わせ、隣町の大きな神社に行きました。

    案の定人でごった返しています。神様もさぞ迷惑なことでしょう。そんな時、
    「おーい、M(僕)だろ?」僕「おぉ、Iか」
    小学校以来の親友、Iでした。
    I「おい、彼女いるなんて聞いてねえぞ!」
    元旦からヘッドロックをかけられました。
    僕「お前もいるだろ!」
    首が更に絞まります。クリスマスにフラれたそうです。
    I「…まあいい。お前たちにお年玉をやろう」
    Iは僕たちにビー玉のようなものをよこしました。
    I「御守りだ。爺ちゃんがくれた」
    そういやIの爺ちゃん、お寺の住職だったな。でも…いいのか?もらって。
    I「心配すんな。俺のは別にある」
    そして僕にこう耳打ちしました。
    I「最近何かあったろ。これ、大事にもってろよ。」
    そして、「幸せになれよ!」と言ってIは去っていきました。Rは終始苦笑いでした。

    987: K 2006/12/26(火) 03:07:22 ID:0sAiXX76O
    その後、なんとかお参りを済ませ神社を出ました。
    僕「電車もうないからタクシーで帰ろうか」
    僕たちは、駅前のタクシー乗り場まで行きましたが、考えることは皆同じのようで、長蛇の列ができていました。しょうがない、並ぶか…
    約30分後、乗り場にいるのは僕たちと後ろに並ぶおじいさんだけになりました。
    向こうからタクシーのライトが見えてきて、だんだん大きくなり、やがてタクシーは僕たちの前で止まりました。
    タクシーに乗ろうとしたその時、Rが僕の手を掴み引き止めました。
    僕「どうしたの?乗ろうよ」
    しかしRは黙ったまま下を向いています。手が震えています。そしてさっきもらったビー玉を見せてきました。
    透明だったビー玉は真っ黒になっています。僕も自分のビー玉を見てみます。しかしポケットにビー玉はなく、粉々の真っ黒な破片しかありませんでした。
    ずっと立ち止まっていたのでおじいさんは「お乗りにならんなら私が行きますよ」と、止める間もなくタクシーに乗り込み、夜の闇に消えていきました。
    でも僕ははっきり見ました。走り去る車、おじいさんの隣に座る後姿は、紛れもなくレストランで見た黒いコートの男でした。
    翌朝、どのチャンネルもトップニュースでタクシーが川に転落、運転手、75歳の男性が変死したことを伝えていました。乗っていたのも2人だけだったそうです。

    990: 本当にあった怖い名無し 2006/12/26(火) 09:37:20 ID:nkDKUMS10
    >>987 こわぃですね汗







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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2020年07月30日 23:26 ID:1zbhCSC40*
    ピピーッと叫んだで草
    2  不思議な名無しさん :2020年07月30日 23:44 ID:WqzI9Tfi0*
    長い面倒

     
     
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