1:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:33:54.46
ID:9CBImNiX0
内海「どうもーどうも、ミルクボーイですー!」
駒場「お願いしまーす、ありがとうございますー」
内海「あっ! あー、ありがとうございます!」
内海「はい、今、大っきいカブトムシをいただきましたけどもね」
駒場「ありがとうございますー」
内海「こんなんナンボあっても良いですからね」
駒場「一番美味しいですからね」
2:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:34:37.78
ID:9CBImNiX0
内海「ねー、言うとりますけども」
駒場「カブトムシで思い出したんやけど」
内海「何、どうしたの?」
駒場「うちのオカンがね、765プロのアイドルで好きな子がおるらしいんやけど」
内海「おーそうなんや」
駒場「その子の名前をちょっと忘れたらしくて」
内海「好きな子の名前忘れてもうて、どうなってんねんそれ」
駒場「まあ色々聞くんやけど、全然分からへんねんな」
3:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:38:46.46
ID:9CBImNiX0
内海「分からへんの?
ほな俺がね、オカンの好きな765プロのアイドルの子、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うてたか教えてみてよ」
駒場「あの、沖縄出身でね、郷土愛が結構強いらしいねんな」
内海「沖縄出身で郷土愛が強い」
内海「我那覇響ちゃんやないかい」
内海「あの子、隙あらば「はいさーい!」って沖縄弁で挨拶してくれるもんね。
その特徴はもう完全に我那覇響ちゃんやがな、すぐ分かったよもー」
駒場「いや、でも分からへんねんな」
内海「何が分からへんのよ」
駒場「俺も我那覇響ちゃんや思うてんけどな」
内海「いやそうやろ?」
駒場「オカンが言うにはな、言葉遣いは結構知的でクールらしいねん」
内海「ほー、ほな我那覇響ちゃんと違うかぁ」
内海「響ちゃんの口調からは、正直あんまり知的さは感じられへんもんね。
ちょっとアホの子っぽい等身大の無邪気さが可愛いんやから」
駒場「そやねん」
内海「ほな、もう一度詳しく聞かせてくれる?」
4:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:43:11.68
ID:9CBImNiX0
駒場「長い黒髪のポニーテールらしいで」
内海「我那覇響ちゃんやないかい!」
内海「シャンプーする時どうすんねん、ってくらい長いんやからあの子。
あんなフワッフワのサラサラな髪して、後ろ歩いたら絶対いい匂いするもんね」
駒場「そやねん」
内海「響ちゃんで決まりやそんなん」
駒場「でも分からへんねん」
内海「何が分からへんのこれで」
駒場「俺も響ちゃんや思たんやけどな、オカンが言うには、背は結構高いらしいねんな」
内海「ほな我那覇響ちゃんとちゃうやないかい」
内海「あの子と仲良しの四条貴音ちゃん。あの二人並んだらまぁ~小っさいんよ響ちゃん。
貴音ちゃんも身長170cmくらいあって結構デカいけども」
駒場「169cmな」
内海「スペランカーが飛び降りたら死ぬくらいの高低差あるからね、あの二人。
背ぇ高いんじゃ響ちゃんとちゃうがな。ほな、もうちょっと何か言ってなかった?」
5:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:45:14.79
ID:9CBImNiX0
駒場「ペットをたくさん飼ってるらしい」
内海「我那覇響ちゃんやないかい!」
内海「ハムスターと犬と猫とウサギとブタとヘビとワニとオウムとモモンガと、ってめちゃくちゃ多いんやからあの子ん家。
それ一人暮らししながら全部あれ家族やからて、響ちゃん一人で面倒見てんねんで?」
駒場「アイドルしながらな」
内海「そやねん。自分一人の面倒すら見きれん人間が多い現代社会でホンマに大したもんやと俺は思うよ。
響ちゃんで決まりよもう」
駒場「いや、だから分からへんねん」
内海「何で分からへんのよ」
駒場「俺も響ちゃんや思たんやけど、オカンが言うにはな、給付金はいっぱいもらえたらしいねん」
6:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:47:11.99
ID:9CBImNiX0
内海「給付金って、10万円の?」
駒場「そう」
内海「ほな我那覇響ちゃんと違うなぁ」
内海「いくら響ちゃんが家族や主張しても、人間以外は給付金の対象にはならへんのよ」
内海「例えばアブラムシをウン百匹飼ってるご家庭があって、これ全部家族や言い張られたらエラい事になるもんね」
駒場「そやねん」
内海「響ちゃんには悪いけど、そこの線引きはどうしたって必要になるんよ。
ほな響ちゃんとちゃうがな。もうちょい何か言うてなかったか?」
駒場「スリーサイズが修正されたらしいな」
内海「スリーサイズが?」
7:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:50:36.68
ID:9CBImNiX0
駒場「もうちょい言うと、バストサイズが小さめに」
内海「我那覇響ちゃんやないかい!」
内海「アイドルマスターSPからアイドルマスター2になった時に、
バストサイズが86から83に下方修正された唯一のアイドルやねん、響ちゃんは」
駒場「そやねんな」
内海「プラットフォームがPSPからより解像度の高いXbox360に移って、
あの小っさい身長でそのサイズのお山がばるんばるんしよったら、CEROが動くんよ」
駒場「CEROが?」
内海「そうやー? 良い子のCERO『B』では無くなってしまうんよ。
法律スレスレの危ない事してたんやから、961プロはホンマに。それ響ちゃんや絶対」
駒場「分からへんねん、でも」
内海「何で分からへんのこれで」
8:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:52:52.76
ID:9CBImNiX0
駒場「俺も響ちゃんや思たんやけどな」
内海「そうやて」
駒場「オカンが言うには、あんまり自分に自信があるタイプには見えないらしいねんな」
内海「ほな我那覇響ちゃんとちゃうやないかい」
内海「あの子、何にでも事あるごとに「自分完璧だからな!」って言い張るような子やねん。
ほんで実際結果に結びつけちゃうくらい、なんくるない子なんやから」
駒場「そやねん」
内海「でも、結構な頻度でその根拠のない自信がアッサリ崩れて「うぎゃー!」とか「うわーん!」とか言うのがまた可愛いんよ」
駒場「そやねん」
内海「響ちゃんちゃうやん。ほな他もうちょっと何か言ってなかった?」
駒場「卓球が得意で、八重歯が結構主張してるらしい」
内海「我那覇響ちゃんやないかい!」
9:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 13:57:50.11
ID:9CBImNiX0
内海「見た目快活そうな感じしといて暑がりだったり意外とインドア派なんよ、響ちゃんは。
でも卓球やってて八重歯は、俺なかなか致命的や思うよ」
駒場「そやねん」
内海「もし顔面に卓球の球が飛んできて八重歯にガスッ!刺さったらそのボール使えなくなるもんね。
ただでさえ身長小っさくて、なおのことコートとの高低差ないんやから、響ちゃんの顔面」
駒場「そやねん」
内海「響ちゃんで決まりやそんなん。もうちょっと何か言うてなかったか?」
駒場「頭の上に乗ってるハムスターの名前がハム蔵っていうらしいな」
内海「いや我那覇響ちゃんやないかい!」
内海「そもそも頭の上にハムスター乗っけてるアイドルなんて響ちゃんしかおらんやん。
何でもっと早く言わんのそれ」
駒場「そやねん」
内海「しかも他の子達の名前も、いぬ美とかねこ吉とかブタ太とかすごい安直やからね。
人間にヒト太郎とか名付けるくらい、ともすればサイコパスの領域よ」
駒場「そやねん」
内海「役所のなんかの申請書の記入例に「東京太郎」とか書いてあるのと同じくらいサイコパスよ。
窓口のオッサンもオバちゃんも、響ちゃんも皆サイコパスや」
駒場「そやねん」
10:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 14:00:39.73
ID:9CBImNiX0
内海「個人のアイデンティティは大事にせなあかんで、ホンマに。
もうそれ響ちゃんで決まり!」
駒場「でもな、分からへんねん」
内海「分からんこと無いよ、お前のオカンが好きな子は我那覇響ちゃんや」
駒場「オカンが言うには、我那覇響ちゃんではないって言うねん」
内海「ほな我那覇響ちゃんとちゃうやないかい!」
内海「オカンが我那覇響ちゃんじゃないって言うなら我那覇響ちゃんとちゃうがな」
駒場「そやねん」
内海「それ先言えよ。俺が響ちゃんや役所の人サイコパスや言うてる時どう思っててんお前」
駒場「申し訳ないよ、だから」
内海「ホンマに分からへんがな、どうなってんねんこれ」
駒場「それで、オトンが言うにはな」
内海「オトン!?」
駒場「それ月岡恋鐘ちゃんとちゃうか、って言うねん」
内海「事務所ちゃうやろ、もうええわ」
二人「ありがとうございましたー!」
~おしまい~
11:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2020/07/24(金) 14:04:21.90
ID:9CBImNiX0
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