57古都の夏の風物詩「五山送り火」が16日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で規模を縮小し、京都市街を囲む山々で行われた。






・文字見えずとも五山送り火、京都 新型コロナで規模を縮小



午後8時に「大文字」の6カ所の火床に点火、夜空に浮かび上がった明かりは完全な「大」の字ではなかったが、市民ら見物客が河原や橋の上から見守った。

 京都市左京区の主婦藤原陽子さん(82)は「想像していたよりもずっと明るかった。亡くなった方をお見送りできた」と話した。

 送り火は「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に文字や形を炎で浮かび上がらせ、先祖の霊を送り出すお盆の伝統行事。今年は密集を避けるため、点火する火床を限定した。