第71話「完成品」

「ちょっと花山が負ける姿が見えませんねぇ～～～～～ッ」

花山VS鯱鉾、どう考えたって花山が勝てる気がしないのは、自分だけじゃねェはずだッッ！パンチ1発でふっ飛ばされ倒され、立ち上がってきたけど鼻血ブーそしてふらつく状態。むしろ試合止めなきゃ今後の相撲生活に影響与えかねない…

立ち上がるまで何もしない花山、だけどそこを立ち上がってくるのが力士！力士のその力はすげェ…花山のパンチをまともに受けても立ち上がるってだけでもとんでもなくすげェッッ！だけど、ここから花山に一矢報いる姿が全く想像できねェ…。

ああ、鯱鉾の姿が、小さく見えてしまう…でもそうか、花山ってスカウトしたくなるほどの肉体美だもんな…入れ墨とかアレだけど、そういう諸々問題解決できて、鍛え上げればとんでもなく強い選手になっていたに違いねェ…。

そしてついに動く…！

両手を上げて、パンチを打つ構えの花山。花山必勝であり、唯一の構えは、防御一切無視したパンチの破壊力だけに特化したもの。攻撃？受けて受けて受けて受けて受けてやるぜ！でもパンチ1発で倒すけどな！ってパンチ。

一方相撲のか前も、防御一切無視。両手を地面につけしゃがむという点は違うけど、もしかしたら似たような構えなのかもしれない。

…うん、少しだけ、少しだけ鯱鉾が強く見えてきた。もしかしたら、一矢報いるかもしれない。もしかしたら…もしかしたら花山を倒せるのかもしれ…

カウンターの貼り手が入ったァ！そしてそこから一気に花山を押し込んで…押し出し！？花山に押し出しができるのかッッ！パワーすげェ！

そして、打撃を受けて受けて受けて受けて受けてェェェェェ！止まらぬ鯱鉾の張り手に、花山なすすべなし…って、この流れスペックの無呼吸パンチじゃねェか！？

ヤバイ…花山の必勝パターン入ってきてる気がする…。このまま花山をダウンさせられるとは思えねェんだが、どうなんだ…せめて花山も鼻血バーくれェしてくれれば…！

バキ道　６ (少年チャンピオン・コミックス)

板垣恵介(著)

クリックで商品ページへ

バキ道　１～ (少年チャンピオン・コミックス)

板垣恵介

クリックで商品ページへ