11 :素敵な旦那様 :2005/10/30(日) 10:18:07
母親を癌で亡くしたとき、自分は12歳だった。
弟と妹で頑張っていこうなんて、葬儀のときに健気に父親と約束した。

ところが父親は3回忌を待たずに再婚することになった。
しかも結婚紹介所なんてとこを通して、知り合った女だとよ。
無性に腹が立った。

その女がはじめて家にくる日に、父親とその女を徹底的に無視してやろう、
困らせてやろうと、企てていた自分。

母親とは全く違うタイプの女が来た。
ポッチャリしてよく笑う。
おまえら!そんなに嬉しいのかよ!玄関で思い切りガンとばした。
その女、簡単な挨拶。家に上がりこんできた。廊下でその女が父親に聞いた。

「奥様のご仏壇はどちらですか?」
母親の写真をじっと見て、線香をあげ、両手をついて頭を深く下げた。

「どうぞよろしくお願いします。奥様が大切になさったご家族を、私も大事に致します。」
その女、長いこと仏壇の前に座って動かないでやんの。
時々すすり泣いてやんの。

とうさん、ヤルじゃん!
死んだかあさんも、この人なら喜んでるよ!

あれから15年。
昨日、孫がうまれたよ♪
不思議と2人のかあさんに似てる。
かみの毛、黒くてフサフサは死んだかあさん。
産声がでっかくて元気なとこは、育ててくれたかあさん。
ありがとうございました。






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