コミカライズ ペスト1巻 「194X年4月、凡庸な町が熱病に侵される“不条理”」
カミュの同名小説を車戸亮太氏がコミカライズされBバンチで連載されている「ペスト」1巻【AA】が、9日に発売になった。
原作の[ペスト」は、ノーベル文学賞を受賞したフランスの作家:アルベール・カミュが1947年に出版された小説で、コミックナタリーによると『194X年4月、アルジェリア北西部の港町・オランでは町中のいたるところに鼠の死骸が散乱していた。嫌な予感がしながらも、鼠だけに収まってくれればと考えていた医師のリウー。しかし、リンパ腺に強い炎症を起こす患者が次々と出始め……』から始まるお話。
今回発売になった「ペスト」1巻【AA】には、プロローグ、第1話から第9話を収録し(もくじ)、オビ謳い文句は『町を封鎖せよ。さもなければ感染する』、『原作累計160万部突破!』、『今我々が直面している現実を、先人たちに学べ!』、裏表紙は『この病から逃れるすべを、人類はまだ知らない――』、『不穏が忍び寄る逡巡の第1巻』で、折込チラシは『不条理文学の至宝を、激情のコミカライズ!』になってる。
194X年4月、アルジェリア北西部の港町オラン。短い春を謳歌していた町は、前触れなく閉ざされた。恐ろしい流行病によって――。鼠の氾濫、謎のリンパ疾患、錯綜する情報、そして……。凡庸な町が突如として熱病に侵される“不条理”を描き、圧倒的共感を呼んでいるノーベル賞受賞作家・カミュの代表作を、車戸亮太が激情のコミカライズ!! コミックス情報
なお、「ペスト」1巻【AA】の発売に際し、漫画:車戸亮太氏はリアルサウンド ブックで『ペストを描いていると、まるで今の世界の有様を描いているような錯覚に陥ります。これは、単に原作が疫病ものであるからではなく、作品に込められた普遍性がそうさせるのだと思います。不条理な災難に見舞われた人間の反応というものは、時代や地域が違っても、変わらないものなのでしょう。それを表現し、書き上げたカミュに対し、畏敬の念が深まるばかりです。この先も、その普遍性を損なうことなく、最後まで描ききれるように精一杯努力する所存ですので、是非ペスト第1巻、お手に取って頂ければ幸いです』とコメントされている。
「ペスト」1巻コミックス情報 / 漫画:車戸亮太氏のTwitter
【関連記事】
新型コロナウイルスで緊急事態宣言&休業要請 4月19日(日)のアキバの様子
GW開催から中止になったコミックマーケット98、冊子カタログ発売 エアコミケ開催告知も
新型コロナウイルスのニュース - アキバBlog
拷問迷宮1巻 「爪だ。爪を剥ぐ。痛みを可視化する、密室自傷ゲーム」
クイズ!正義の選択1巻 「報酬か代償か。人間の欲望、猜疑が渦巻く二者択一!」
Bバンチのニュース - アキバBlog
【関連リンク】
新潮社 / Bバンチ / Twitter
「ペスト」1巻コミックス情報 / 作品情報
漫画:車戸亮太氏のTwitter
ペスト第1巻が本日発売です
とある町を恐ろしい流行病が襲う、カミュの代表作「ペスト」コミカライズ1巻
不条理文学の至宝『ペスト』が漫画化 作品に込められた普遍性
今、最も読むべき不条理文学の至宝、カミュの代表作『ペスト』の本格コミカライズ第1巻
新潮社「ペスト」書籍情報
アルベール・カミュ - Wikipedia
ペスト (小説) - Wikipedia
70年前の長編小説「ペスト」が改めて読まれている理由
再注目されるカミュ『ペスト』 70年前の名著は驚くほど"コロナ時代"を予見していた
カミュ「ペスト」は教えてくれる。"疫病という不条理"に反抗する最後の方法を
新型コロナの予言に満ちた小説『ペスト』が示す感染症の終わり