y77ラテちゃんは、生後6カ月の頃、右足を骨折してしまった。悪いことに折れた場所が関節の近くで、手術をしなければならなかった。






・骨折した足を治してあげたら外猫からお礼参り 毎晩のようにカエル、バッタのお土産が届く 



獣医師からは、術後2週間入院して、退院後は2週間のケージ生活を送り、何事もなく半年経ったら、入れているピンを抜くという説明を受けた。費用も結構な金額だった。それとは別に、野良だから手術しないという選択肢もあった。

獣医師からは「死にはしないけど、骨がくっつくことは無いです」とも言われた。しかし「骨がくっつかないというのはかわいそうで、即答で手術をお願いした」という。退院するまで、声こそ出ないけどつらいだろうな、死んだりしないよなと心配ばかりしていて、2週間はとても長く感じた。

退院当日、外で待っていた3匹に、「家の2階にいるから安心して、元気になって戻ってくるから」とキャリー越しに会わせた。ラテちゃんの静養が始まると、その夜、3匹は次々と屋根をつたって2階のケージの中のラテちゃんに会いに来た。それはまるでお見舞いのようだった。


・うりふたつのモカちゃん(左) ラテちゃん(右) 首をかしげる角度まで同じ


ラテちゃんは1カ月間2階で静養し、少し足を引きずっていたが、外に戻っていった。しかし、毎晩屋根をつたって2階に来るようになり、鳴けないので、すだれや網戸をゴソゴソ触って合図をした。そのうち、夜は部屋の中で寝て、朝になるとまた外へ出ていくという生活パターンになった。すると、他の猫たちも夜やって来ては鳴いて、部屋に入れてもらうようになった。

みんな部屋で寝ている時は、ヘソ天をしたり、長く伸びたり、とても外猫とは思えない様子だった。いまでは4匹ともさくら猫になり、こうした生活を続けている。

ひとつ困ったことは、ラテちゃんがカエルやセミやバッタを生きたままくわえて帰ってくることだ。「もう十分お礼してもらったよ、もういいよ」と言っても、毎晩のように何かしら持って帰ってくる。寝ているとカエルが跳んでいることもしばしば。しかし、一宮さんは、「ラテちゃん今夜も有難う」と言って、なでてあげている・・





・いいお話で、ほっこりしました。
外猫ちゃんでも人の優しさが分かるのですね。

・声が出ないとの事なので、
他のネコさんと違う、感謝の気持ちを伝える為のお土産なんでしょうね。

・いいお話。幸せな猫ちゃん達ですね。きっと、お世話している人間がわも知らず知らずのうち猫達の存在に癒されているのかも。

・あなたの愛がこちら側にまで伝わってきます。私も外猫 内猫 どちらも飼ってますが、いつまでも幸せに生きて行って欲しいといつも願ってます。
返信4

・良い人だね。田舎なら、適切な処置をしてあげて外猫として自由に家に居着くスタイルでも良いと思う。一度、外の世界を知り生きたら、里親として、迎えても何度も脱走しては帰ってくるを繰り返すと友人は嘆いていた。
猫らしい生き方とは?と考えてしまう。

・このお礼参、やっぱり!と思いました。実は海外に住んでいた時に大家さんの猫が遊びに来たのでマヨネーズに鰹節を入れた手作りの和風ドレッシングのあまりを与えたら、ものすごく美味しかったみたいでゴロゴロ言ってました。
翌日、外ドアの前にネズミの死骸が。
また別の日に何かおやつを与えたら案の定またネズミの死骸が。

・人間が猫に寄り添うと、猫も人間に近づいて来る。野良猫は自由さが一杯だがあらゆる危険を孕んでいる。そして家猫は制限された世界に安心と安泰が保障されて居る。農家の猫のように昼間は外で自由に過ごして夜は家屋内で寝るのが、猫にとっては最も幸せな暮らし方だと思う。都会では出来ない

・猫はお礼しますよね
昔飼っていた猫(元野良猫。猫ドアでうちの出入り自由)が母の枕元に小さなネズミを置いて
母が猫を怒ったら、小さいのだから怒られたんだ!と思ったらしく翌日に特大のドブネズミが枕元に供えてあった・・・