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SIEの副社長&SVPにPS5における独占インタビューを紹介! - [ゲーム]ソニー関連記事

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SIEの副社長&SVPにPS5における独占インタビューを紹介!



SIEの副社長&SVPにPS5における独占インタビューを紹介!としていて、どういう構想をもって、そして、ライバル機の意識はあったのかなどをピンポイントな質問になっており、気になる話をしているようですね。


--PS5の構想はいつから?
伊藤副社長  (PS5のリードアーキテクト)マーク・サーニーも含めて、2015年ごろから話を始めました。PS4 Proの発売前年で、開発が佳境に入った時期もあり、PS4 Proと次世代機(PS5)を「どうやっていこうか」と話した記憶があります。


西野SVP  もう少しさかのぼると、PS4を出した後にPS4 Proの話を始めました。PS5が「こうだろう」から、PS4 Proは「こうしよう」と。要するにPS4 Proが生まれるときに次の話(PS5)をしましょう……となるわけです。PS4が最初の3年でうまく行きましたから、PS4の延長線上に新しい体験(PS5)を作っていくことになると思っていました。

ーーPS5で最初に描いていたこととは?
西野SVP  テレビとコントローラーがあるのは変わらない……ということです。そして399ドルで出したPS4より高くなるだろうという気持ちはありました。ところが伊藤の絶え間ない努力で値段が下がっていったのです。そしてPS5が出たときに価格が「高い」と思われないよう、PS4 Proという布石を打った上で、その流れの中でPS5があることをイメージしていました。


ーーPS5のコンセプトは。
伊藤副社長  技術から入るのではなく、PS5は「没入感を高めるものにしよう」ということがまず先にあります。そのためにどういう技術が合うか……というアプローチですね。


西野SVP  ハードディスクを使っている機器はどんどん減っているのが現状です。(没入感を高めるためロードの)スピードの速さの話は最初にあったことは記憶しています。「それならSSD(ソリッド・ステート・ドライブ、読み書き速度の速い記憶装置)も使えるよね」となり、やる以上は、ロード時間が「10秒」ではなく一瞬で読み込める、極端に早いものにしたいとなりました。

ーー任天堂やマイクロソフトのゲーム機は意識しましたか。
伊藤副社長  ライバルのことは意識していません。「没入感を高める」という最初のコンセプトがあり、そのために「スピードを速くしましょう」「触感を高めましょう」「3Dオーディオで臨場感を高めましょう」という形で取り組みました。ですから、作りたいのはそちらの方向です。もちろん、「プレイステーション」というブランドである以上、性能やイノベーティブ(革新的)なところはないといけません。グラフィックの質は高めてはいますが、そこだけ突き抜けようとしているわけではありません。トータルの体験を重視して開発しています。


--開発時の最大の難関は。
伊藤副社長  冷却機構の部分ですね。高性能になると、消費電力が増えるわけで、今までと同じアプローチでやると音の大きな機器になってしまう。そこで音の静かなゲーム機を作りたかったのです。大きさと音、コスト。いろいろな要素が入っていて、そのバランスを取ることに苦労しました。


ーーPS4ソフトの互換性をもたせようとした理由は。
伊藤副社長  ゲーム機を20年触っていますが、PSのアイデンティティーは互換性と思っていますから、PS3からPS4のときに互換性が途切れたのは個人的に残念でした。だから今回、PS4用ソフトとの互換性は、私の中ではあって当然でした。


ーー開発時のエピソードはありますか?
西野SVP  実は音の力がすごいと思っています。(PS5のコントローラーの)「デュアルセンス」のスピーカーの質が高く、「ハプティクス(振動や動きの技術)」は音がないと弱く感じる部分もあります。プロトタイプの開発中にそのスピーカーが壊れたことがありまして、「ハプティクスが弱い」と話したら、伊藤から「それは音がないから」と指摘されたことがあります。触感と音の組み合わせがあってこそです。だから今回はユニークだと思っています。


ーーPS5のコントローラーは触らないと魅力が伝わりづらい面があります。
西野SVP  各社にPS5の説明をするとき、資料だけでなくデモ機もあり、コントローラーとSSDもありました。実際に触っていただかないと説明しづらいところはありました。


ーーPS5に採用するCPUやメモリー、どういう基準で決めたのでしょうか。
伊藤副社長  自分たちのやりたいところもあるし、半導体業界のロードマップを見ながら……。当然コストの面もありますよね。どれを一番優先するのでなくバランスを取りながら決めています。ただし、SSDとコントローラー、3Dオーディオは核としてやりたかったことです。その三つは「あるもの」で、他のコストをどう落としていくか……でしょうか。


西野SVP  とは言え……。SSDのスピードと価格と容量はバランスなのです。実はそれらの表がありまして、それを見て5年後のことを決めるわけです。マーク(サーニーさん)は「ここでやりたい」となって「じゃあ、どうしよう」となるわけで、簡単な判断ではないのです。伊藤の長年のカンと経験で「いけるよ」というのがあったりします。もちろんそれがだいご味なんですよね、仕事としては。

伊藤副社長  誰も触れてくれないので言ってしまうのですが、5年前に「11ax(イレブン・エーエックス、無線LAN規格Wi-Fi6)」の採用を決めたのは、良かったと思っています。ですが仕様を決めるときに(対応する)ルーターはないわけです。でも「5年先は出るだろう」と思っていました。今年ルーターが出て、PS5が対応していると聞いた人は「11axか。ふーん」という感じだと思いますが、5年前は結構な判断だったのですよ(笑い)。

西野SVP  PCIe(高速データ通信の拡張インターフェース規格)を何レーンでいくのか、メモリーがどういうスピードになるのかというのは、思い切りだと思っていますし、それがPSのクオリティー(品質)だと考えています。我々はハイエンド(高級志向)なことをしているわけではなくて、「価格」と「お客様の体験」と「技術の進化」のバランスなんです。今はうまいところにダーツが撃てていると思っています。

ーー未来を見据えると言えば、「数年後にPS5の上位機種が出る!」という気の早い予想もあります。
西野SVP  プラットフォームの刷新サイクルは他社を見ても短くなっているので……。一辺倒な答えになりますが、いいものが出せるようを準備して、着実に良いものをお届けしたいと。次の仕事はPS5をちゃんと仕上げていくことと、次をどう考えるということです。


ーー無茶な質問に答えていただき、ありがとうございます。
西野SVP  PS4 ProのときにPS5をイメージしたのと同じ通り、PS5を考えるときに次を考えないとデザインできないのはあります。次、次の次を考えながら……。何年も先の話なので分かりませんが、先を考えながらやっているのは事実ですね。


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なかなかはっきりと聞きづらいことも伺っていて、その辺は個人ライターらしい点がありますね。メディアだとどうしてもずばずばとは聞けないですしね。

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