第1320話「鷹村の事情」

鴨川会長も大きな舞台を夢見る

世界戦、日本じゃなくてもできる！おそらくアメリカからもお呼ばれしているでしょう！世界が注目している。…そう、それが鷹村守だ！

そりゃそうだ。今の鷹村なら、ドル箱カード必須。勝利の数が、ほかのボクサーより多い。それでいて、階級を上げつつ並み居る世界ランカーを倒し続けている。2階級制覇ってすごすぎじゃね？こんなにも強いボクサー存在してないんじゃね？

そんな鷹村なら、世界中が注目してるに決まってる。アメリカで試合やればすぐ観客をどっと入れられるはずだ。

いや、海外じゃなくてもできる。東京ドームで試合することだってできる！ドームで試合…武藤高田の親日UWFの戦い、橋本小川の不穏な1.4事変…という人が集まる時代なら鷹村で東京ドームは人集められるでしょ！

世界でも日本でも、上の場所で試合ができるはず！でも鷹村はそれを拒否っている。ホワイ？何か鷹村に事情があるの？

鷹村がこだわる理由を考えてみた

鷹村、どうして（試合会場で）世界へ羽ばたこうとしていないのか…。海外は行かず、日本は東京ドームクラスを狙わず（後楽園ホール止まり？）なのか…。

このこだわりっていうのは、あのリカルドにも通ずるものがある。つまりこだわっているのには何かしら理由があるはずだ。そしてそれがチャンピオンである理由になるのかもしれない。

…ぱっと思いついたのは、ルーティーンというかそういう決まりが自分の運を高めているという発想。そして次は、日本にこだわる＝鴨川会長もうおじいちゃんだし海外へ連れて行くのは大変だから。

うーんなんだろ？なんとなく勝利のためにこだわっている気がするなぁ鷹村。少しでも勝利を呼び込むために、日本で試合したいんじゃないかなぁ。

まだ残ってたのか！

鷹村が理解できない一歩。その理解できない理由こそか、世界チャンピオンになれない理由かもしれない。ちなみに自分も全然分からず、一歩は引退してしまったわけなんだけど…

いくらなんでも、ちょっと跡残りすぎじゃないか…？キレイな芝生にこんな図太い線でえぐられてたら見た目すごい悪いし…と思ったけど、一歩はこの河川敷に丸太打ちつけちまってたからちくしょう！ ホント、やられすぎてて可愛そうになってきた河川敷ちゃん…。

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森川 ジョージ(著)

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