戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://karapaia.com/archives/52296475.html


放棄され朽ち果てた42人のアメリカ歴代大統領の巨大な胸像(アメリカ) : カラパイア

朽ち果てたアメリカ歴代大統領の巨大胸像
朽ち果てたアメリカ歴代大統領の巨大胸像 image credit:_rebecca.moss/Instagram

 かつてアメリカのバージニア州には、歴代のアメリカ大統領の巨大彫像が展示されていた有名な野外博物館が存在した。しかし2010年に破産し閉鎖となった。

 胸像の取り壊しが命じられたが、業者は壊すことを良しとせず、自らの私有地へと運び込んだ。

 それから10年、歴代大統領の頭はひび割れ、朽ち果てるのを待ちながら野原に打ち捨てられた状態となっている。その様はアメリカの栄枯盛衰を見るかのようだ。『Abandoned America』などが伝えている。
スポンサードリンク


Massive Abandoned Presidents Heads *BEFORE THEY WERE TRASHED!!!*

42の歴代米大統領の巨大彫像


 かつて、バージニア州のウィリアムズバーグにある野外博物館コロニアル・ウィリアムズバーグには、プレジデント・パークという有名な観光名所があった。

 そこには、42にものぼる歴代米大統領の彫像が展示されていた。だが2010年にパーク事業が破産し、閉鎖に追い込まれた。

 プレジデント・パークの創設に携わったハワード・ハンキンズ氏は、これらの巨大な彫像の取り壊しを命じられたが、元々歴史家だったハンキンズ氏には壊すことができず、42体全ての彫像を移動させる決心をした。


野原で朽ちていた彫像が再び脚光を浴びる


 各彫像の高さは約6メートル、重さは7.7〜10トンほどあり、全てを移動させるのは大変な作業を要した。

 それでも、ハンキンズ氏は各大統領の頭に穴を開け、掘削機を使って鉄骨を露出させ、それらを持ち上げることでなんとか自身の所有地に移すことに成功した。


 彫像が移動して10年。田舎にある平地の、事業の敷地内に管理されているとはいえ、ほぼ放置された状態で置かれたままになっている42の彫像は、時の経過と共に人知れず朽ち果てていくのみかと思われた。

 だが、ここに彫像を見るために訪れる人が増え、今ではちょっとした観光スポットになっているという。

 彫像は、ジョージ・ワシントン、ウッドロウ・ウィルソン、ジョージ・W・ブッシュなど歴代の米前大統領が揃っており、圧巻のインパクトを放っている。


43体目の胸像の行方


 実は胸像はもう一体、オバマ前大統領のものもあった。だが彼の在任時にパークが破産してしまったことから、巨大彫像が間に合わずやや小さいものだった。

 そのため、過去に何者かに盗まれるという事態が発生。警察の介入で、無事ハンキンズ氏のもとに戻されたそうだが、現在はオバマ前大統領の彫像は、記念日などの特別な機会以外には野外には放置されていない。

 それでも、ここに「オバマ前大統領の彫像が見たい」と言ってやってくる訪問者は後を絶たないという。

 そこで、安全かつ有益に行うためのプライベートツアーが開催されており、それに参加すれば全ての彫像をじっくりと見ることができるそうだ。

 なお、ツアーの収益は、今後これらの彫像を別の場所へ移動しなければならない時の費用もしくはこの彫像のための新たなパーク建設費として使用される予定だという。

written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい
インドネシアの軍事施設に設置されたトラの彫像があまりにも残念すぎるインパクト。うわさが広がりついに撤去される。


ミステリアスな木馬たちの墓場「ポニーヘンジ」(アメリカ)


フィンランドで「かかし」の密が発生していた!Googleマップで偶然発見された1200体にも及ぶかかしの大群


ぎりぎりセーフじゃない?魚の彫像物が「大きないちもつ」にしか見えないと苦情殺到、完成間近で取り壊される(モロッコ)


ガーゴイルだって嘔吐する。口から「つらら」を垂れ流す彫像たち


この記事に関連するキーワード

キーワードから記事を探す

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
この記事をシェア :    

人気記事

最新週間ランキング

1位
6451 points
AIカメラがボールと審判のハゲ頭を間違え、サッカーの試合観戦を台無しにしてしまった件(イギリス)

AIカメラがボールと審判のハゲ頭を間違え、サッカーの試合観戦を台無しにしてしまった件(イギリス)

2020年11月2日
2位
5941 points
珍獣カモノハシに新たなる奇妙な特徴を発見。体が蛍光色に光ることが判明(米研究)

珍獣カモノハシに新たなる奇妙な特徴を発見。体が蛍光色に光ることが判明(米研究)

2020年11月6日
3位
5435 points
笑顔のまんま。路上をさまよっていた子犬はその屈託のない笑顔で幸せを手に入れた(アメリカ)

笑顔のまんま。路上をさまよっていた子犬はその屈託のない笑顔で幸せを手に入れた(アメリカ)

2020年11月7日
815334119
4位
4137 points
海のパンダみたい。現在わずか10頭未満の絶滅危惧種「コガシラネズミイルカ」(メキシコ)

海のパンダみたい。現在わずか10頭未満の絶滅危惧種「コガシラネズミイルカ」(メキシコ)

2020年11月7日
6383441454
5位
2777 points
ボイジャー2号からお返事キター!太陽圏を離脱して通信が途絶えていたが7か月ぶりに交信に成功(NASA)

ボイジャー2号からお返事キター!太陽圏を離脱して通信が途絶えていたが7か月ぶりに交信に成功(NASA)

2020年11月7日
7311992648
もっと読む
スポンサードリンク

Facebook

コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2020年11月15日 22:41
  • ID:XgSLh5CS0 #

こういうの壊す連中がでないのだろうか?

2

2. 匿名処理班

  • 2020年11月15日 23:11
  • ID:J0aUUXJz0 #

最近のアメリカは終わりに向かってるように見えて、この像も泣いてるように見える

3

3. 匿名処理班

  • 2020年11月15日 23:35
  • ID:fvOpm7qc0 #

現代のモアイ像ですね...

今からでも、トランプ氏の像も追加しませんか?

4

4. 匿名処理班

  • 2020年11月15日 23:41
  • ID:wSfCvhYr0 #

あんまり大きいと扱いに困るのよね…

ウサギちゃんのミステリーサークルは
沢山の人が来てたけど今はどうだろ…
やっぱり傷んで朽ちはじめてるのかな…

5

5. 匿名処理班

  • 2020年11月15日 23:57
  • ID:p137h3UN0 #

トランプ元大統領本人は自費でも自分の作りたいやろな
嗚呼栄枯盛衰

お名前
スポンサードリンク
記事検索
月別アーカイブ
スマートフォン版
スマートフォン版QRコード
「カラパイア」で検索!!
スポンサードリンク